2つの資料で数字が違うとき、勝手に一つへ決めない
時点・対象・単位の違いを調べる質問を作る。
キャラと考える
マリーネ(質問係)申込み40件、参加32人なら8人欠席だよね?
ウェーブ(説明係)件と人では数える物が違うよ。重複や取消、締め日を確かめてから差の意味を考えよう。
この仕事の約束
資料の違いと原因の可能性を分け、元の数字を書き換えない約束で整理します。欠席理由や人数を想像せず、確認する質問を返してください。
番号つきの材料
指標と単位→対象の期間→重複と取消→差の原因、の順に見ます。
01 対象:6月説明会の申込みと参加の集計。 02 資料Aの見出しは6月の申込件数。 03 Aの数字は40件。 04 Aは6月30日に集計したとある。 05 資料Bの見出しは6月の参加者数。 06 Bの数字は32人。 07 Bの締め日は書かれていない。 08 Aで同じ人の複数申込みをまとめたか不明。 09 Aで取消を除いたかも不明。 10 Bが実人数か延べ人数かは記載なし。 11 説明会は6月に複数回開かれた。 12 同じ人が別の回に参加した可能性はあるが、記録を見ていない。 13 一行ずつの元の名簿は今回のメモにない。 14 欠席理由を考える前に集計の定義を確かめたい。この教材の材料をテキストで保存
基本の依頼と答え
資料/数字と単位/確認できた違い/不明な定義の4列を作ってください。その後、原因の可能性と確かめる質問を分けてください。40−32を欠席人数とはしないでください。数字を変えず整理した答えを見る
| 資料 | 数字と単位 | 確認できた違い | 不明な定義 |
|---|---|---|---|
| A | 40件 | 申込み、6月30日集計 | 重複と取消の扱い |
| B | 32人 | 参加した人を数える | 締め日、実人数か延べ人数か |
原因の可能性:複数回申込み、取消、複数回参加、締め日の違い。確定した原因ではありません。質問は、Aが一件を何で区別するか、取消を除くか、Bは一人を何回数えるか、対象回と締め日は何か。同じ対象をそろえて元記録で確かめます。
答えの根拠
- 02〜06行目は申込件数と参加者数で、40件と32人の単位が違います。
- 04・07行目からAの集計日は分かりますが、Bの締め日は不明です。
- 08〜10行目の定義が足りず、11〜12行目に複数回の参加可能性もあります。
- 13〜14行目により元名簿を見ず欠席理由を決めず、定義の確認を先に行います。
この4点を確認しよう
職種を変えて試す
事務・総務:出張申請と予約の数字を比べる
01. 目的は出張の申請数と手配状況を整理すること。
02. 申請表は今月の出張申請12件と記録している。
03. 一つの申請で複数人が行くことがある。
04. 手配表は乗車予約15人分と記録している。
05. 手配表の集計日は申請表と同じか不明。
06. 往路と復路を別々に数えているかは分からない。
07. 取消済み予約を除いたかも不明。
08. 承認前の申請が申請表に含まれるかは記録なし。
09. 同じ出張の追加予約もあり得るが元記録を見ていない。
10. 今日は数字の違いを整理し、予約や取消は行わない。申請12件と予約15人分について、確認できる違い/まだ不明な定義/次の質問の3項目で返してください。3人余分に予約したとは決めないでください。出張手配の違いを整理した答え
違い:申請の件数と乗車予約の人数分で単位が違う。不明:集計日、往復の数え方、取消、承認前の申請の扱い。質問:一申請の人数と対象出張、予約の数え方をそろえられるか。15−12だけで余分な3人とは言えない。
営業・経理の職種例を見る
営業
材料:提案12件、受注9社。複数提案の扱い不明。提案は月末集計、受注の締め日不明。
依頼:失注3社と言えるかと、必要な質問を返してください。答え:件と社が違うため言えない。一社への提案数、対象月、受注を確定する時点を聞く。
経理
材料:請求表は税込、営業表は税抜。計上日か入金日かは不明。
依頼:片方を誤りにせず、定義の差を示してください。答え:税の有無が違う。計上基準も聞き、金額を合わせて上書きしない。
自分の仕事用の依頼
【それぞれの資料名】
【数字と単位】
【対象期間と締め日】
【重複・取消などの数え方】
【今回知りたい違い】
確認できた違いと原因の可能性を分け、数字を合わせる前に聞く質問を作ってください。応用と失敗の直し方
応用2本と失敗3つを開く
短い版
8人欠席と言えない理由を2文で返してください。見本:40は件数、32は人数で、同じ対象の差とは分かりません。重複・取消・参加の数え方と締め日を確かめます。
詳しい版
定義を聞いた後、元記録のどの欄をそろえるか示してください。名簿自体は作らないでください。見本:開催回、匿名の参加者識別、申込と取消の状態、参加状態、集計日。同一人物と分からない行は別に残す。
失敗:引き算へ意味を足す
誤り:8人が欠席。理由:件と人の差です。
欠席を確定せず、件と人を分けて必要な定義を返してください。修正:数値差は8だが、欠席人数は不明。
失敗:日付で正誤を決める
誤り:日付のあるAが正しいのでBも40。理由:Bの定義と締め日を知らない。
どちらの数値も変えず、指標と日付の差を分けてください。修正:A40件、B32人のまま。Bの対象と締め日を聞く。
失敗:可能性を原因にする
誤り:重複申込みが原因。理由:元記録を見ていない。
重複は可能性へ戻し、何で確かめるかを添えてください。修正:重複の可能性はある。Aの集計ルールと同じ回の元記録を確認する。
上司やお客さんに伝えるなら
上司やお客さんへ伝えるなら
上司へ
差を修正する前に何を数えたかをそろえます。8という差があっても、欠席8人とはまだ言えないため、定義を確かめる質問を先に出します。
お客さんへ
数字の対象と集計期間をそろえてから説明します。単位の違う数を引いて理由を決めつけません。
Claude Code・Codexで使う
Claude Code・Codexでやるなら
- 数字比較係へ、原文を上書きせず指標と単位を先に読むと説明する。
- 二つの資料と数え方を読ませ、4列表を会話へ返させる。
- 計算式を作る前に、同じ人・回・期間で比べられるかを人が見る。
- ない名簿を読めたふりや、数字を直したという報告をさせない。
元の補助画像を開く(画像の改訂は別の便)



Claude Code・Codexで試す時は、保存した material-042.txt を読むファイルとして指定してください。
今日の記録
任せた仕事:
渡した材料:
自分で確認・修正したところ:
次の依頼へ足す一文:
材料の行と、答えで使った説明の対応表
基本の答えに書いた根拠を、原文のまま並べています。番号は付属の材料ファイルと同じです。
| 材料の行 | 答えに書いた説明(原文) |
|---|---|
| 02〜06行目 | 02〜06行目は申込件数と参加者数で、40件と32人の単位が違います。 |
| 04・07行目 | 04・07行目からAの集計日は分かりますが、Bの締め日は不明です。 |
| 08〜10行目 / 11〜12行目 | 08〜10行目の定義が足りず、11〜12行目に複数回の参加可能性もあります。 |
| 13〜14行目 | 13〜14行目により元名簿を見ず欠席理由を決めず、定義の確認を先に行います。 |
