調べる・書く・確かめるを、3役へ分けてみよう

役割分担の受け渡し内容を明確にする。
キャラと考える
マリーネ(質問係)一人のAIへ全部頼むより、三役に分けると何が変わるの?
ウェーブ(説明係)どこで事実を拾い、どこで文を作り、何を点検したかが見えるよ。三つのアプリを契約する話ではなく、仕事を順番に渡す練習だよ。
この仕事の約束
資料整理役は根拠を残し、文章役はその情報から下書きを作り、確認役は元資料へ戻って違いを探します。役の名前だけ替えて同じ答えを繰り返さず、実際の権限変更や送信は行いません。
番号つきの材料
01 共有フォルダの権限変更について、社員向けの案内を作る。
02 依頼者は「担当が替わるので、同じ権限を移して」と言っている。
03 正式な手順では、まず所属責任者の承認を確認する。
04 承認後、IT担当へ対象フォルダと利用者を伝える。
05 今回の対象フォルダは「企画共有」。
06 新しい利用者は社員記号K、元の利用者は社員記号J。
07 Kに必要なのは閲覧か編集か、まだ分からない。
08 Jの権限を外す時期も、所属責任者へ確認が必要。
09 利用開始を明日とする希望はあるが、対応日は未定。
10 依頼者の「同じ権限」を正式な承認とは扱わない。
11 案内の読み手は、権限変更を初めて依頼する社員。
12 文章役は、必要な確認と申請順序を短く説明する。
13 確認役は、承認・対象・権限・対応日の補い過ぎを探す。
14 この練習では、資料整理→文章作成→確認の順で進める。
15 最後に返す物は、案内下書きと、直した点・残る質問。
この教材の材料をテキストで保存
基本の依頼と答え
資料整理役として事実と確認が必要な点を分け、文章役として案内文を作り、確認役として元資料との差を調べてください。三役の結果を順に示し、承認や対応日を足さないでください。
三役が順番に返す見本を見る
資料整理役:対象は企画共有、利用者はKとJ。先に所属責任者の承認を確認し、その後IT担当へ伝えます。必要な権限、Jを外す時期、対応日は決まっていません(03〜09行)。
文章役の案内:「企画共有の利用者変更は、所属責任者の承認を確認してからIT担当へ依頼します。Kに必要な権限とJの権限を外す時期を確認してください。利用開始の希望は明日ですが、対応日はまだ決まっていません。」(03〜09・11・12行)
確認役:同じ権限の希望を承認済みにせず、Kへ編集権限を付けるとも書いていません。明日という希望と対応日を分けています。残る質問は承認の有無、Kの権限、Jを外す時期、対応日です(07〜10・13行)。実際の操作結果ではなく、案内の点検結果です。
この4点を確認しよう
職種を変えて試す
事務:異動案内を受け渡す
01 社内に出す異動案内の下書きを作る。
02 正式に決まった部署名は「企画課」。
03 部署名の変更日は来月1日。
04 座席の場所はまだ決まっていない。
05 電話の変更も未定。今の番号を流用するかも未決定。
06 相談メモには「たぶん3階」と書かれている。
07 ただし、座席を3階にすると承認した資料はない。
08 読み手は、他部署の社員。
09 整理、文章、点検の順で作業する。
10 掲示するかの確認と実際の掲示は人が行う。
事実整理、案内文、点検結果を順に返してください。座席や電話を決めず、点検では元の行へ戻ってください。
事務の三役が返す文を見る
整理:部署名「企画課」と来月1日は確定。座席と電話は未定です。「たぶん3階」は確定情報にしません(02〜07行)。
案内文:来月1日から部署名が企画課に変わります。座席と電話の変更は、まだ決まっていません(02〜05行)。
点検:企画課と変更日は元資料どおり。3階や新しい電話番号は足していません。掲示済みの報告にもしていません(06・07・10行)。
広報と経理でも三役に分ける
広報:取材の案内
01 案内する取材テーマは、新施設の紹介。
02 会場は決まっているが、日時は調整中。
03 記者からは、写真も提供してほしいという希望がある。
04 写真を渡せるかは、広報責任者が判断する。
05 今ある資料に、写真提供の許可は記されていない。
06 取材案内の下書きと、責任者への質問を作りたい。
整理役、文章役、確認役の順で返してください。写真提供と日時を、希望から確約へ変えないでください。
広報の整理・案内・点検を見る
整理:新施設の紹介を案内。日時は調整中、写真提供は責任者へ確認が必要です(01〜05行)。
案内:新施設の紹介について、取材の日時を調整しています。写真の提供可否は確認してご案内します(01〜05行)。
確認:日時を決定済みにせず、写真提供も約束していません。責任者への質問は「今回提供できる写真と、その利用範囲は何ですか」です(04〜06行)。
経理:請求条件の案内
01 正式な請求条件は、月末締め・翌月末払い。
02 相手から支払日を早めてほしいという要望がある。
03 支払日の変更可否は経理担当へ確認する。
04 現時点で変更を承認した記録はない。
05 今回作るのは、条件を知らせる文の下書き。
06 新しい契約を結んだり、支払いを実行したりしない。
確定条件を整理し、案内文を作り、要望を確定へ変えていないか点検してください。
経理の三役の出力を読む
整理:正式条件は月末締め・翌月末払い。支払日の変更は要望の段階です(01〜04行)。
案内:現在の請求条件は月末締め・翌月末払いです。支払日の変更については、担当へ確認してご案内します(01〜03行)。
点検:変更承認や早期支払いを足していません。契約や支払いの実行結果も書いていません(04〜06行)。
自分の仕事用の依頼
【元の資料】
【読む人】
【作りたい文】
【人へ残す判断】
整理した事実と確認点、下書き、元資料との差の順で返してください。前の役が残した不明点を、次の役が推測で埋めないでください。
応用と失敗の直し方
整理だけ頼む例と、詳しい受け渡しを見る
短い依頼:「最初は整理役だけで返して」。答え:フォルダと利用者を事実へ、承認・Kの権限・Jの権限を外す時期・対応日を確認点へ分けます。案内文はまだ作りません(03〜10行)。
詳しい依頼:「各役が次の役へ渡す物も書いて」。答え:整理役は根拠と不明点、文章役は使った根拠が分かる下書き、確認役は違いと修正文を渡します。整理結果だけで点検を終えず、03〜10行も見ます(13〜15行)。
三役に分けても起きる誤りを直す
表が狭いときは横に動かして読めます。
| 誤り | 原因 | 直す依頼→点検後の見本 | 行 |
|---|---|---|---|
| 全役が同じ案内を返す | 役の出力が未分離 | 「整理・文・点検を分けて」→事実欄と文と差の欄 | 12〜15 |
| 文章役が編集権限と補う | 不明点の引継ぎ漏れ | 「07行へ戻して」→Kに必要な権限はまだ分かりません | 07 |
| 確認役が下書きだけ読む | 最初の誤読が残る | 「正式な手順と比べて」→承認確認が先と直す | 03・10・13 |
上司やお客さんに伝えるなら
一つの案内作りを、資料整理・文章作成・確認に分けます。どの役が何を返したかが残るので、承認や対応日がどこで変わったかを追いやすくなります。今回は権限を実際に変更せず、案内の下書きまでです。担当者が質問への答えを確認してから、正式な申請へつなげます。
Claude Code・Codexで使う
material-093.txt を指定し、「整理結果を先に会話へ出し、その後に文と確認を続けて」と頼みます。Claude Code・Codexで三つのアプリや三つの会話を用意する必要は、この練習の条件に含めていません。一つの会話でも役の見出しを分けて試せます。元資料を読めたかも答えさせます。
図の説明:資料整理→文章→確認という矢印に、事実と不明点も一緒に渡します。最後の確認から元資料へ戻る線が、推測を見つけるために大切です。
元の補助図を開く(画像の改訂は別の便)


今日の記録
試した仕事のメモ
- 任せた仕事:__
- 渡した材料:__
- 自分で確認・修正したところ:__
- 次の依頼へ足す一文:__
材料の行と、三役の答えの対応を見る
表が狭いときは横に動かして読めます。
| 材料の行 | 基本の答えに残したこと |
|---|---|
| 03〜06 | 企画共有、利用者KとJ、承認を確認してITへ渡す順序 |
| 07・08 | Kに必要な権限と、Jの権限を外す時期は分からない |
| 09・10 | 明日の希望を対応確約にせず、同じ権限の希望も承認としない |
| 11・12 | 社員へ、確認事項と申請順序が分かる案内を返す |
| 13〜15 | 元資料へ戻って点検し、残る質問を分ける |
