こんにちは。WEBMARKSの安倍です。
今回は【生成AIを使って提案資料を作成する方法】をレクチャーしていきます！
案件獲得前に提案を求められるケースもあるかと思います。しかし、「どうすれば相手に響く提案になるだろう？」「このデータ、どう見せればもっと説得力が増すかな？」と頭を抱えることも少なくないでしょう。そこで、生成AIの出番です。今回は資料作成を効率化する生成AIツール「Gamma（ https://gamma.app/ja ）」を使っていきたいと思います。
Contents
本講座を学習して身につくこと
・提案資料作成における生成AI活用のメリット
・提案資料作成に使える具体的なプロンプト例
・プロンプト設計時の注意点
・出力された提案資料のチェックポイント
本講座の動画
生成AIを活用するメリット
なぜ生成AIを提案資料作成に活用すべきなのか、そのメリットは以下の通りです。
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時間短縮と効率化: 提案資料の作成は、情報収集、構成検討、文章作成、デザイン調整など、多岐にわたる工程があり、非常に時間がかかります。生成AIを活用することで、これらの工程の一部を自動化・効率化し、大幅な時間短縮が可能です。特に、構成案の生成や文章初稿においては、その威力を発揮します。
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デザインとレイアウトの自動化: Gammaのような生成AIツールは、テキストだけでなく、デザインやレイアウトの自動生成機能も備えています。これにより、デザインスキルに自信がない方でも、プロフェッショナルな見た目の資料を簡単に作成できます。
このように、生成AIは提案資料を「より魅力的に、より効果的に」するための強力なパートナーになってくれます。
Gammaとは？
「Gamma（ https://gamma.app/ja ）」は、AIを活用してプレゼンテーション、ドキュメント、Webサイトを素早く作成できる、ドキュメント作成ツールです。まるでPowerPointやGoogleスライドのような感覚で使えるのですが、大きく異なるのは、AIが指示に基づいて、デザインやレイアウトまで含めた資料作成を対応してくれる点です。
具体的には、テキストを入力したり、アウトラインを指示したりするだけで、Gammaがそれに合わせて魅力的なビジュアル、適切なフォント、そして一貫性のあるデザインを提案してくれます。
※無料で使うこともできますが制限があるためご了承ください。詳しくは上記公式サイトでご確認ください。
Gamma以外にも、以下のようなツールもありますので、余裕があれば色々と試してみるとよいでしょう。
Felo（ https://felo.ai/ja/search ）
Genspark（ https://www.genspark.ai/ ）
Gammaの使用方法
Gammaは、「テキストを貼り付ける」「生成」「ファイルまたはURLのインポート」の3つの方法から資料作成をすることが可能です。今回は「テキストを貼り付ける」でプロンプトを入力して、資料作成する方法を解説します。
後ほど紹介するプロンプト例を参考にテキストを貼り付けします。
資料が作成されたら、右上にある「共有」ボタンからPowerPoint形式やPDF形式、Googleスライドでエクスポートができます。
実際に入力するプロンプト例
次に、Gammaを使って提案資料を作成する際の具体的なプロンプト例をご紹介します。
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## 表紙
– スライドの概要: プレゼンテーションの開始。氏名、日付などを記載。
– スライドの内容: 顧客の課題解決を予感させる、印象的なキャッチフレーズやビジュアルを配置し、期待感を高めます。
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## 自己紹介
– スライドの概要: 自身の専門性と信頼性を実績とともに提示します。
– スライドの内容: 氏名、略歴、Webマーケティングにスキルセット、これまでの主な実績や経験年数を簡潔に紹介します。
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## 顧客の現状と課題
– スライドの概要: 顧客が抱えるSEOに関する全体的な課題を提示し、共通認識を構築します。
– スライドの内容: 顧客のビジネス目標と現状のSEO課題との間に存在するギャップを大局的に示します。例えば、「テクニカル課題」「コンテンツ不足」といった、より上位の課題に言及します。
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## 現状の流入分析
– スライドの概要: 顧客のWebサイトの現在の流入状況をデータに基づいて詳細に分析します。
– スライドの内容: アクセス解析データ（Google Analyticsなど）や検索順位データ（Google Search Consoleなど）を用いて、自然検索からの流入状況、主要キーワードのパフォーマンスなどを具体的なグラフや数値で示し、課題を明確にします。
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## 具体的な施策例
– スライドの概要: 現状分析で明らかになった課題に対する具体的なSEO課題および改善施策を提示します。
– スライドの内容: titleタグ改善、Hタグ改善など、顧客の課題に合わせた具体的な施策を説明します。
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## ご提案概要
– スライドの概要: 顧客の課題解決に向けた具体的なSEO施策の全体像を提示します。
– スライドの内容: これまでの分析と施策例を踏まえ、自身が提供するサービス内容（例: 月次レポート、定期ミーティング、改善施策提案など）、プロジェクトの期間、料金体系などを含めた具体的な提案をまとめます。
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## 納品物例
– スライドの概要: 契約後に顧客に提供される具体的な成果物のイメージを共有し、サービスの透明性を高めます。
– スライドの内容: 月次レポートのサンプル、キーワードリスト、テクニカル課題改善提案書、コンテンツ案のテンプレートなど、具体的な納品物のスクリーンショットやフォーマットを提示します。これにより、顧客はサービス導入後のイメージを明確に持つことができます。
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## スケジュールと進め方
– スライドの概要: プロジェクトの全体像を明確にすることで、クライアントは具体的なイメージを持つことができます。
– スライドの内容: 初回ヒアリングから提案までの流れ、その後のコンテンツ制作やレポーティングといったプロジェクト全体フローを図で説明します。その図とは別で、定例ミーティングの有無や頻度、メールやチャットでの連絡体制など、どのようにコミュニケーションを取っていくかを伝えます。
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## お問い合わせ / 締めの言葉
– スライドの概要: プレゼンテーションの締めくくり。
– スライドの内容:
– 連絡先（電話番号、メールアドレス、WebサイトURLなど）を明確に記載する。
– 「お気軽にお問い合わせください」などの言葉を添え、次のステップへの行動を促す。
– 改めて、顧客のビジネス成功への貢献を誓う言葉で締めくくる。
スライドの内容や並び順は適宜調整してください。
プロンプトを入力する際の3つのポイント
ポイント1：出力形式を具体的に指定する
スライドごとの「スライドの概要（目的）」と「スライドに含める内容」を明確に定義して、これをAIにそのまま伝えることが非常に重要です。プロンプトは箇条書きや構造化された形式で詳細に記述しましょう。可能であれば、文字数の目安や、盛り込むべき具体的な要素（例: 「グラフや数値で示す」）も指示します。
ポイント2：具体的な情報をたっぷり与える
自己紹介パートでは職務経歴、実績、資格、アピールポイントなど、提案パートでは現状、課題、施策など、できるだけ詳しく、具体的な情報を与えましょう。情報が多ければ多いほど、AIはより深く理解し、より精度の高い提案資料を作成してくれます。
ポイント3：マークダウン記法を活用する
「#」は見出し、「-」は箇条書き、ということを明示する記法です。
用語を覚える必要はないですがマークダウン記法と言われるもので、この記法でプロンプトを記述することでAIがプロンプトの内容を理解しやすくなります。（理解しやすくなる、という観点なので必須ではないです。）
生成AIの出力に対するチェックポイント
生成AIの出力をそのまま使うのではなく、以下のポイントで必ず確認しましょう。
・論理的な一貫性と整合性
・情報が正確か（ファクトチェック）
・デザインと視覚的要素
ChatGPTなどを活用して、校正を依頼するのもありです。その際は、PowerPoint形式だと上手くいかないことが多いので、PDF化して依頼することがおすすめです。以下プロンプト例です。
「全ページをチェックして、誤字脱字や、もっと良くなる余地を教えてください。表形式で出力してください。」
まとめ
・生成AIは、提案資料作成における強力な「アシスタント」になってくれる
・プロンプトは「明確な出力形式」「具体的な情報」がカギ
・AI任せにせず、出力された提案資料の品質チェックと人の手によるブラッシュアップが必須
生成AIを上手に活用して、案件獲得を成功させましょう！
