ブログ記事のリライトとは、問題点を把握して改善し記事目標を達成する作業です。闇雲に記事を選んで、とりあえず文字数を増やしてみたり、画像を置き換えるだけで記事の更新日を新しくすることでは決してありません。
記事の目標を作り、その目標に向かっていくために行う作業がリライトです。
ブログ運営で初心者から脱却しプロのブロガーとなれるかどうかはリライトができるかで決まるといっても過言ではありません。そのためには、問題点は何のなのかを明確にして、目指すべきゴールを具体的に決めることが不可欠です。
問題点の見つけ方と、改善方法を学びながらブログのリライト作業を行っていきましょう。
Contents
ブログのリライトで成果は上がる

ブログをリライトして成果を上げていくには、目標を具体的に決めることが先決です。リライトする記事を選ぶ順番は、目標を達成していない記事から優先して行います。
目標が検索上位表示されることだけなのであれば、上位表示を既に獲得している記事をリライトする必要はありませんから、圏外表示の記事からリライトしていく必要があります。
しかし、目標が記事ページからサイトで紹介している商品やサービスの購入、申し込みなのであれば、各記事ごとの成約率(CVR)が低い記事を優先してリライトすることが必要です。
記事A・・・検索順位5位、成約率3%
記事B・・・検索順位20位、成約率10%
このようなケースの場合、検索順位の低い20位の記事から優先してリライトしてしまいそうですが、記事の目標が商品やサービスの購入申し込みなのであれば、成約率の高い記事Bよりも、成約率の低い記事Aから先にリライトしたほうが効果があると言えます。
リライトをする前に、記事目標は何なのかを明確にしておくことで、リライト作業を効率よく行うことができるのは、このためです。
リライトで検索順位を上げる5つのコツ

目標設定は各記事ごとに行っても問題ありません。検索上位表示させることが目標なのであれば、検索ランク圏外の記事をピックアップして、それらを優先してリライトしていきましょう。
その記事のキーワードと現状の検索順位を調べ、その記事を求めているユーザーはどんな人なのか、そのターゲットはどんな情報を求めていて、どうすれば満足してくれるのかを考えてみましょう。
SEOリライトを行う
検索順位を上げるということは、SEO対策を行うということです。そのためには、ターゲットとなるユーザーが流入するキーワードと記事の内容が一致している必要があります。
現状、検索圏外の記事はキーワードの選定と記事本文の内容とユーザーが求めている情報がマッチしていないということですから、検索キーワードと記事のキーワードを一致させる必要があります。
検索キーワードが記事の内容と一致しているかを判断するのは、Googleの検索エンジンです。よって検索エンジンがキーワードと記事コンテンツの一致を判断するポイントを押さえてリライトすることが重要です。
SEOのことが、いまいちよくわからないという方は、SEOの基本から応用まで詳しく解説した以下の記事がおすすめです。

記事タイトルにキーワードを入れる
ブログ記事のタイトルにキーワードを入れておくことで、記事とキーワードの関連性を強く検索エンジンにアピールできます。その際、できるだけ左詰めでキーワードをタイトルに入れておくことで、関連性はより強く反映されます。
しかし、文章として不自然になるような左詰めのキーワードにこだわったタイトルの付け方はNGです。そして、もう一つ、タイトルの文字数は24~32文字以内に納めてください。
スマホやPCの画面で検索結果が出力された際に、表示される文字数が24~32文字だからです。あまりに長い文字数のタイトルは画面から見切れてしまいます。
見出しにキーワードを入れる
h2やh3タグを使った見出しにキーワードを入れることで、見出し以下に書いてある本文とキーワードの関連性をアピールできます。
特に、一番初めに使うh2の見出しは、見出しの中でも特にSEO対策として有効とされている箇所ですから、必ずキーワードを含めるようリライトしましょう。
キーワードについて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

導入文をきちんと書く
記事の導入に当たる序文は、ユーザーが必ず読む箇所であり、一番初めに目に入ってくる文章です。その導入文が、いつもお決まりの言い回しであったり、ぼやけた表現の場合、せっかく流入してきたユーザーがスグに離脱してしまいます。
冒頭の3行を読めば、その記事に何が書いてあるのか分かり、その情報がユーザーにとって有益であると思わせられるような、結論を含めた文章を意識して書いていきましょう。
滞在時間を少しでも長くする
記事内の滞在時間が長くなればなるほど、SEOに有利に働く可能性があります。テキストだけの記事構成ではなく、画像や関連するYouTube動画を載せてユーザーが心地よく滞在できる工夫を施しましょう。
また、関連する記事がある場合は、記事内にできる限り自然な形で関連記事へのリンクを張って滞在時間を1秒でも長くしましょう。
検索順位が変わるタイミングは結構遅い

目標を定めてリライト作業を行った後は必ず効果測定を行いましょう。リライトした内容が正しかったのか、間違いだったのかをハッキリさせなければリライトを行った意味がありません。
検索順位の変動は早くても1~3か月、平均すると6ヵ月程度の時間がかかります。リライトをした次の日から、いきなり順位が変動するということはありません。(googleの大幅なアルゴリズム変動がある場合を除く)リライトをした記事の目標が検索順位の上昇であれば、焦らずにゆっくりと様子を見る必要があります。
逆に、リライトをした記事の目標が成約率のアップで、そのためのリライト作業を行った場合は、GoogleのSEOにおける再評価の影響を待つ必要はありませんから、既に一定数流入しているユーザーの記事内での動向を確認しましょう
1週間前後あれば十分データが蓄積できるので、リライト前のデータとリライト後のデータをGoogleアナリティクスやヒートマップ等の解析ツールを用いて、短いスパンで解析していきましょう。
検索順位が変わるタイミングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてどうぞ。

ゴールが決まれば迷わない

リライトの判断が難しいケースとして、検索順位を取るのか成約率をとるのかという問題があります。
記事Z・・・検索順位5位、成約率3%
→(リライト後)検索順位10位、成約率6%
このように、リライトしたことで検索順位が落ちてしまった、でも、記事内で紹介している商品の購入率は上がったというケース。結論から言うと、このリライトは大成功です。
成約率が上がったということは、あるキーワードで検索をかけたユーザーが、その記事を閲覧し満足した結果として商品を購入しているということ。つまり、ユーザーにとって有益なサイトであるということです。
先ほども紹介したとおり、検索順位の変動には6ヵ月程度の時間がかかります。成約率が高いサイトはユーザーにとって有益なサイト、つまり、表示結果として上位に表示すべきサイトであるという判断をGoogleがいずれ行う可能性が高いということです。
成約率が上がるということは、滞在時間が長くなり、ユーザーがSNS等でシェアしてくれる可能性が上がり、サイトをお気に入り登録してくれる可能性も上がるということです。これらの好循環は回りまわってSEOに好影響を与えます。
もちろん販売している商材によっては、一時的に売り上げが下がってしまうことも考えられますが、長いスパンで考えると安定した売り上げを伸ばしていくことができるはずです。
まとめ

ブログ記事のリライトは目標設定しなければできません。ゴールの設定もせずにリライト作業をいくら続けても、そのリライトが正解だったのか間違いだったのか判断できないだけでなく、記事リライト後の効果測定もできないからです。
検索順位の上昇をリライトの目標にしがちですが、サイト本来の目的を考えた上で、その記事が果たすべき目標を決めることが大切です。
検索順位だけでなく、成約率やユーザーの満足度といった点も視野に入れた目標設定がリライトの一番大切なポイントです。
