どんな検索キーワードから自社サイトにアクセスされているか、気になりますよね。
検索キーワードはユーザーのニーズがわかる非常に貴重なデータです。サイトを改善していくために必ず参考にしましょう。
とはいっても、検索キーワードの確認方法がわからない方も多いと思います。さらに、近年は検索エンジンのセキュリティが強化され、検索キーワードの取得が難しくなっています。
そこで今回は、Googleアナリティクスで検索キーワードを確認する方法をご紹介します。
Contents
検索キーワードの分析が重要な理由

検索キーワードからは、
- 「何が欲しいのか」
- 「何が知りたいのか」
- 「どのような悩みを持っているか」
といった顧客のニーズ全般を知ることができます。
ニーズを知ることで、サイトの改善はもちろん、リスティング広告や商品開発、Web媒体以外でのプロモーションなど、他分野にも横断活用することができます。ビジネスにおいて検索キーワードは「宝の山」とも言えるでしょう。
Googleアナリティクスで検索キーワードを調べる方法
それでは、Googleアナリティクスで検索キーワードを確認する方法を見ていきます。
まず1つ目の方法です。
Googleアナリティクスの左メニューより、次の操作を行いましょう。
[集客]
↓
[キャンペーン]
↓
[オーガニック検索キャンペーン]

この操作により、上の画面の「キーワード」の列から検索キーワードを確認できます。
そして2つ目の方法は次の通りです。
[集客]
↓
[すべてのトラフィック]
↓
[チャネル]
↓
チャンネル一覧から
[Organic Search]

[Organic Search]を選択すると、1つ目の方法と同じ画面が表示されます。
あなたのやりやすい操作方法から、検索キーワードを確認してみてくださいね。
not providedとは?
ところで、Googleアナリティクスで検索キーワードを見たとき、1番上が「(not provided)」となっていることが気になりませんでしたか?
実はこのnot providedとは、“キーワードを取得できなかった”ことを意味しています。GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、盗聴や改ざんに対するセキュリティ強化のためにSSLで通信を暗号化を進めており、それに伴ってキーワードが取得できないケースが増えています。
そして2019年7月現在、ほとんどのユーザーの検索キーワードは取得できなくなっています。つまり、Googleアナリティクスでの検索キーワード確認は非常に困難になっています(対策は後述)。
SSL化(=https化)の詳細はこちらをご覧ください。

検索キーワード一覧の1番上は[not provided]でしたが、2番目には[not set]という文字列が入ることがあります。
両者の違いとして、[not provided]は、SSL化に伴いオーガニック検索キーワードが取得できなかったとき限定の用語であるのに対し、[not set]は検索キーワードに限らず、属性・デバイスなどGoogleアナリティクス上のさまざまなデータが取得できなかったことを指します。
not providedとなるキーワードの調べ方
ではnot providedとなったキーワードは、どう確認すればよいのでしょうか?あるいは、あきらめるしかないのでしょうか?
実は、より精度高く確認できる方法があり、それはGoogleサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)を使う方法です。もちろん無料ですのでご安心ください。
以下では、サーチコンソールを使った検索キーワードの確認方法をご紹介していきます。サーチコンソールの導入方法は下記のページより確認し、各種設定をしてください。
サーチコンソールのトップ画面にアクセスできたら、左メニューから「検索パフォーマンス」を選択しましょう。

これだけで、not providedとならずに検索キーワードを知ることができます。ただし、ここで表示されるのはGoogleのデータのみで、Yahoo!など他の検索エンジンのデータは含まれていませんので注意しましょう。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを連携させると、Googleアナリティクスの画面からもGoogleサーチコンソールの検索キーワードを確認することができます。
検索キーワードを分析するときのポイント

「検索キーワードの確認方法はわかったけど、具体的にどう分析すればいいかわからない」そんな方のために、検索キーワードを分析する際のポイントをお伝えします。
①狙った検索キーワードとの一致度を見る
コンテンツ制作時に、SEO対策のキーワードを決めていることも多いでしょう。
その場合は、狙い通りのキーワードからアクセスされているか確認しましょう。もし狙いのキーワードからアクセスが来ていない場合には、
- 競合が多く、検索結果の上位に表示されなかった
- その検索キーワードで調べるユーザーが少なかった
ことが考えられます。
原因を分析して、キーワード策定などのSEO戦略に活かしましょう。また、コンテンツ公開後に「リライト」を行うことも有効です。リライトのやり方はこちらの記事をご参照ください。

②意外な検索キーワードを見つける
狙いとは違う、意外な検索キーワードからアクセスが来ることがあります。また、3~4の複合ワードや、漢字の変換ミスのままで検索されることもあるでしょう。
意外な検索キーワードから、運営者が考えたこともないような未知のユーザーニーズが発見されるかもしれません。
また、ユーザーの検索時の行動特性を知ることで、よりコンテンツ制作時の検索キーワード策定の精度も上げやすくなります。
まとめ
今回はGoogleアナリティクスで検索キーワードを確認する方法をご紹介してきました。
商品やサービスの販売には消費者ニーズの把握が必須であるように、Webサイトの改善にはWebユーザーのニーズを知る必要があります。
近年はnot providedの増加により検索キーワードの確認ができなくなったと勘違いしがちですが、サーチコンソールを活用することで確認可能です。貴重なデータを確実に取得し、Webサイト運営に活用しましょう。