新卒で「総合職」として入社して、数十年にわたってひとつの会社で培った経験。それが転職を考え始めると、新しい挑戦に向けて「自分の強みは?」「自分の専門性は?」という大きな疑問が立ちはだかります。
この記事では、ジェネラリストがその疑問と向き合い、自らの能力を理解することで、様々な業界で活躍する秘訣を紐解きます。
また、ジェネラリストであることを武器に、最強のジェネラリストとしてさらなる成長を遂げるためのポイントも解説します。

M.N
BtoCメーカーのWEBサイト担当。オーガニック流入の安定的な確保のため、SEOに興味を持つ。SEOコンサルとやりとりをするも根本的な理解が難しく、体系的な知識を得るために受講。永遠の在宅勤務の地位獲得を目指す。WEBMARKS15期生

鈴木晋介
株式会社WEBMARKS代表/デジタルマーケター
会社員時代は、毎日上司に怒鳴られ、3〜4時間睡眠。時間と場所に縛られない自由な働き方を求めて、フリーランスWebマーケターとして独立する。独立後数年で月500万円以上の案件を受託。大好きなサーフィンをはじめ、自分の趣味を全力で楽しみながら仕事をしている。
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Contents
「ジェネラリスト」の仕事のスタイルと求められる役割

これからの仕事について考える際、自分の得意なことや可能性を見つけることは非常に重要です。「私の専門性はこれだ!」と自信を持って言える人は、悩むことも少ないでしょう。
しかし、「今までの仕事でどこに焦点を当てるべきか分からない」と感じる方も多いかもしれません。
特に、日本企業で一般的な「総合職」として入社した場合、さまざまな業務を通じて広範な経験を積むことが期待され、それによって長期的なキャリアが形成されています。
そのような場合に、自分のキャリアについてふと考えると、多くの業務を経験したことで自分のスキルを見失うこともあるでしょう。
ジェネラリストとは?
ジェネラリストは、幅広い知識やスキルを有する人物を指す言葉です。特定の分野に特化せず、様々な領域で活躍できる人を指し、通常は「総合職」とも呼ばれます。
入社後にはジョブローテーションを経験し、異なる部門や業務に携わりながら多様な経験を積み、将来的には企業内でのリーダーシップや管理職になることが期待されます。
スペシャリストとは?
スペシャリストとは、特定の分野で高いスキルや専門知識を持つ人を指す言葉です。
深い専門性があり、特定の仕事やプロジェクトにおいてアドバイザリーの役割が期待されています。
例えば、技術スペシャリスト、法務スペシャリスト、ITのスペシャリストなどが典型的な例です。
ジェネラリストの得意なこと
これら2つの強みはまったく異なるものですが、「ジョブ型雇用」が一般的になる中で、求人サイトなどを見ると、専門的な経験やスキルが求められることがよくあります。
その結果、「ジェネラリストってもう今の会社でしか通用しないのか?」という不安が生まれることもあるでしょう。
しかし結論から言えば、そんなことはありません。
ジェネラリストでも、自分の能力を理解し、適した場所を見つけ、スキルをアップデートすることで、最強のジェネラリストになれる方法が存在します。
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ジェネラリストが持つ3つの仕事の能力

ジェネラリストであっても、さまざまな業務を経て幅広い経験を積んでいます。
ジョブローテーションを通じて異なるプロジェクトに携わったり、異なる領域を横断する業務に携わったり、リーダーシップを発揮したことなど、多岐にわたる経験はありませんか。
これらの経験から導き出される、主な3つの仕事力について紹介します。
スペシャリストをまとめるプロマネ力
プロジェクトの成功には、計画、実行、管理を統括するプロジェクトマネージャー(プロマネ)が不可欠です。
特に、スペシャリストたちをリードし、協力させてプロジェクトや業務を成功に導く力、つまり「プロマネージャーの力」が重要です。
これは、特定の分野で高度な専門知識を持つスペシャリストをまとめ、効果的に活用する能力を指します。
調整・折衝で発揮されるコミュニケーション力
プロマネのコミュニケーション能力も、プロジェクトの成功に直結する重要な要素です。
プロジェクトを円滑に進行させるためには、適切な声がけや表現をし、メンバーとの意思疎通をしっかりと図る必要があります。
また、スペシャリストの視点を理解し、双方向のコミュニケーションを促すことで、問題を早めに見つけて対処できます。
管理職として生きる、多角的な視点
プロマネは、プロジェクトの全体像を理解し、組織の方針に従って運営する必要があります。それに加えて、自分のプロジェクトだけでなく、その周りの環境や市場を分析する能力も必要です。
各個人のスキルや能力を最大限に引き出すために、リソースの適切な配置や割り当てを行うことも求められます。その結果、俯瞰力を備えて全体をリードする力を身に付けています。
もちろん、リーダー層でない場合もあるかもしれません。それでも総合職として入社し、様々な業務を経験してきた場合、これに類似した経験を持っていませんか。
広範な業務を経験することで、将来的にはリーダーポジションに進むために必要な能力を身に付けてきたことでしょう。
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「ジョブ型雇用」の中でのジェネラリストが求められる仕事・ポジション

ジョブ型雇用において、ジェネラリストが担当する仕事はどのようなものがあるのでしょうか。
プロジェクトベースの仕事や変化に適応する能力が重要視される業界では、ジェネラリストの需要は高まっています。
人気のある業界でのジェネラリストの仕事・ポジションについて見てみましょう。
IT企業の場合
IT企業では、複雑かつ技術的なプロジェクトを効果的に計画、実行し、管理する責任があります。
ITプロジェクトは多くの場合、高度な技術や複雑なソフトウェア開発を伴い、それを効果的に進め、納期を守り、品質を保つことが求められるでしょう。
特に、開発者やエンジニアなどのスペシャリストとコミュニケーションを図り、技術的な課題に理解を持ちながらプロジェクトを統括するジェネラリスト(プロマネ)は非常に重要です。
広告・マスコミの場合
広告のアカウントプランナーは、クライアントと広告代理店のかけ橋となり、戦略的な広告キャンペーンやプロジェクトの立案・実行を担当する重要なポジションです。
アカウントプランナーはクライアントのニーズを理解し、それを広告戦略として具現化する役割を果たします。
ターゲット、メッセージ戦略、メディアプランニングなどを立案し、総合的な広告キャンペーンを組み立てるには、社内の様々なクリエイターとの密な連携も必要です。
スタートアップの場合
スタートアップ環境では、制約のあるリソースの中で効果的に業務を遂行する必要があり、そのためには社員がジェネラリストとして機能することが期待されます。
また異なる業務領域に柔軟に対応し、必要に応じて新しいスキルを短期間で習得することが求められます。
その上で、プロジェクトを主導し、新しいアイディアを提案する積極的かつ主体的な姿勢が不可欠です。
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最強のジェネラリストになるためには

ジェネラリストの強みは確かに存在します。その中でも「プロジェクトマネジメント力」はまさにスペシャリスト級の武器といえるでしょう。
そして、「プロジェクトマネジメント力」を活かすだけでなく、特定の分野やスキルにも焦点を当てることが肝要です。
異なるバックグラウンドやスキルを持つ仲間との理解の深まり、関連資格の積極的な取得、そして変化の激しいビジネス環境に適応するための知識のアップデートが、最強のジェネラリストの成長を促進します。
スペシャリストの仕事の理解
異なるバックグラウンドやスキルセットを持つメンバーがお互いの仕事を理解し合うことは、協力関係を促し、より強力なチーム作りに役立ちます。
また、プロジェクトにおいては、課題の種に気づきやすくもなります。スペシャリストが直面する課題に理解を持てると、サポートが必要な場合に適切な支援ができるでしょう。
関連資格の取得
特定の分野でのスキル向上を裏付けるために、関連する資格を積極的に取得することは効果的です。資格は自身の専門性をアピールする手段となります。
ジェネラリストとしての広い視野を持ちつつも、特定の分野において深みを加えることで、プロジェクトやチームに対する貢献度が一層高まります。
関連業務の知識のアップデート
どんな仕事にも言えますが、ビジネス環境や技術、市場動向などは変化し続けています。
関連業務の知識をアップデートすることで、いち早く変化に対応し、新たな課題にも取り組むことができます。組織に対してより高い価値やアイディアを提供できる人は、組織全体の競争力を向上させるキーマンになります。
最強のジェネラリストとして将来的に輝くためには、自己理解と新たな挑戦への意欲が欠かせません。
多岐にわたる業界での可能性を見つめながら、ジェネラリストとしての強みを更に磨くこと、そして積極的に学び続ける姿勢を持つ人は、知識が豊富な人よりも成功しやすいを成長のマインドセットに、新しいビジネスキャリアを開拓することが成功の鍵です。
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