リスキリングとリカレントの違いから分かる学ぶべきスキル

14期生
リスキリングとリカレントの違いから分かる学ぶべきスキル

リスキリングやリカレントが注目され始めたのは最近のことです。このDX時代では、変化し続けるビジネス環境に対応するために、リスキリングを導入する企業が増えています。

自社でリスキリングに取り組みたいと考えている方には、

  • 自社にどうやってリスキリングを導入すればいいの?
  • リスキリングでは何のスキルを学べばいいの?

と疑問に思っている方も多いでしょう。

結論から言うと、事業に合うスキルを見つけたあとは、そのスキルを学習できる研修サービスを導入することが最短ルートです。自社の課題に合った適切なスキルを学習し、事業で実践するまでがリスキリングの醍醐味といえます。

「時間もお金もかけてリスキリングしたのに、事業で実践しても効果がなかった」ということにならないために、この記事でリスキリングやリカレントについて深く理解していきましょう。

この記事の後半では、実際にリスキリングやリカレントを導入する方法から、皆さんに必要なスキルを見つけられるよう詳しく解説しています。ぜひ最後まで読んで、新しいスキルを最短で習得するメソッドを身につけてください!

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【リスキリングとは】類似用語との違いも解説

女性が顎にペンを当てて考えている様子

リスキリングとは、新しいスキルや知識を学び直す・習得することです。時代が変わるごとに、従来のスキルや経験だけでは対応できない場面があります。

しかし多くの業界で人材不足が叫ばれている中、対応できる人材を確保するのは難しいのが現状です。よって、今いる従業員に新しいスキルを身につけてもらうという傾向が強まっています。

また、リスキリングには以下の類似用語が存在します。

用語 説明
リスキリング 新しいスキルや知識を学び直す・習得すること
リカレント 仕事を一旦離れて、教育機関でスキルを学習すること
アンラーニング 不要なスキル・古いスキルを捨てること
生涯学習 人生を通してあらゆる学習を行うこと

リスキリングの意味を押さえつつ、類似用語との違いも理解しておきましょう。そうすることで、自社や自分で習得すべきスキルがさらに明確になります。さっそく詳しく見ていきましょう。

経済産業省で定められたリスキリングの意味

経済産業省では、リスキリングを以下のように定義しています。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

近年では、

  • デジタル化と同時に生まれる新しい職業
  • 仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業

に就くためのスキル習得を指すことが増えてきています。

リスキリングとリカレントの違い

リカレントは、新しいことを学ぶために「職を離れる」ことが前提になっています。

例えば、仕事を一旦離れて、専門学校や大学・大学院などの教育機関で専門スキルを学習することが当てはまります。それに比べてリスキリングは、「仕事と並行しながら」スキルを学習することになります。

また、リスキリングは「企業全体で従業員が同じ学習に取り組む」のに対し、リカレントは一人で教育機関などへ赴く訳ですから「個人で自主的に実施する」形になります。

リスキリングとアンラーニングの違い

アンラーニングは、不要なスキル・古いスキルを捨てるという手法です。

例えば、コロナ禍を経て近年ではオンライン会議が増えてきました。そこで、「早々に直接足を運ぶことをやめて、遠隔主体にしたら営業効率が上がった」という企業はアンラーニングが正しく機能した例だと言えます。

それに比べてリスキリングは、「既存のスキルも保持しておき、新しいスキルを学習していく」という意味合いが強いです。

リスキリングと生涯学習の違い

文部科学省は、生涯学習を以下のように定義しています。

「生涯学習とは、一般には人々が生涯に行うあらゆる学習、すなわち、学校教育、家庭教育、文化活動、スポーツ活動、ボランティア活動、企業内教育、趣味など様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます。」

生涯学習は、仕事の学習だけでなく、趣味や家庭教育などあらゆる学習を指します。それに対してリスキリングは、仕事に必要なスキルを獲得するための学習を指します。

リスキリングとリカレントを実施するメリット

ビックリマークを頭の上に浮かべる男女3人組

リスキリングやリカレントを実施するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。結論から言うと、

  • 採用コストの削減
  • 業務の効率化/生産性の向上
  • 組織強度の向上

がメリットとして挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

【代表例】採用コストの削減

リスキリングやリカレントを実施することで、新規で採用するコストを削減できます。DXに対応するため、多くの企業がデジタル人材を雇用する傾向にあります。

しかし、デジタルスキルをもつ優秀な人材は他の企業でも募集しています。他社に人材をとられないためには、採用にかなりのコストをかける必要があります。

よって、自社の人材のスキルを向上させることで、外部の人材を活用するコストを大幅に抑えることができます。リスキリングやリカレントの代表的なメリットなので、ぜひ覚えておきましょう。

業務の効率化で生産性が大幅UP!

リスキリングやリカレントを実施することで、業務の効率化や生産性の向上が期待できます。

特に、デジタル技術を従業員に習得してもらうことで、手作業を自動化する等の効率化が図れます。これまで作業にとられていた人材をコア業務にまわせるメリットに繋がります。

そして一人ひとりの業務の幅が広がれば、既存の従業員のまま事業展開へも活用できます。企業と従業員双方の満足度が上がるメリットと言えます。

社員のスキルアップで組織強度が向上する

リスキリングやリカレントを実施することで、組織の強度が向上することもメリットです。従業員が新しいスキルを身につけると、社内で人材不足の部署が出ても、他の部署から適したスキルをもつ従業員を異動させることが可能です。

つまり、企業側は社内の雇用バランスをとることができます。部署ごとの人材不足を避けるためにも、幅広い部署で働ける従業員を育成することが大切です。

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リスキリングとリカレントのどちらを導入すべきか

拳を掲げている男女2人

では、リスキリングとリカレント、企業はどちらを導入した方がいいのでしょうか。リスキリングを導入した方がいい場合、リカレントを導入した方がいい場合に分けて解説します。

企業がリスキリングを導入すべき事例

まずは「リスキリング」を導入した方がいい事例から見ていきましょう。

①事業展開するときに専門スキルが必要な場合

企業でリスキリングが必要になる場合の代表例に、事業展開するときが当てはまります。企業成長の停滞を防ぐために、事業展開を考える企業は多いです。

DX化が推進されている現代では、デジタル情報技術を身につけた人材が重宝されます。

ただし、デジタル人材は採用市場では競争率が高く、採用コストもかかります。事業展開するときはなるべくコストを削減するためにも、社内の人材にリスキリングを実施した方がメリットが大きいです。

②企業利益の最大化にビッグデータを扱いたい場合

ビッグデータとは、一般的なデータ管理では扱うことが困難なほど巨大で複雑なデータの集合を表します。例えば、ICカードの使用履歴、SNSで飛び交う投稿やコメント・画像などが当てはまります。

ビッグデータを扱えると、これまで把握できなかった情報を取り込み、企業活動に活かせるメリットがあります。取得できる情報の質を高めるためにも、リスキリングはぜひ導入していきましょう。

企業がリカレントを導入すべき事例

ここでは「リカレント」を導入した方がいい事例を見ていきましょう。

①教育制度を整えて福利厚生を充実させたい場合

企業でリカレントを導入すべき代表例に、福利厚生として教育制度を整えたいときが当てはまります。リカレント教育を福利厚生として制度化すると、従業員のスキルアップを支援することになるので、社員のモチベーションが大幅に向上します。

最近ではeラーニングなどの通信講座が大人気です。社員が各自の空き時間を活用して、業務と並行しながら学習することができます。

②社員に自主的なスキルアップを促したい場合

リスキリングを実施しなくても、リカレント教育が導入されていれば社員一人ひとりが自主的に学習する体制を整えることができます。社員の自主的な学習を促すには、

  • 受験費用負担などの「資格取得支援」
  • 業務に関する社内講座

などの教育制度が有効です。従業員はスキルアップの目標設定がしやすくなり、長期間の学習継続に繋がります。

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簡単!リスキリングとリカレントを実施する方法

スーツの男性が電卓でお金の計算をする様子

リスキリングとリカレントの重要性が分かったところで、実際に導入する手順を見ていきましょう。ここを抑えることで、社内の学習体制を整える第一歩を踏み出すことができます。

ステップ1. 事業に必要な学習内容を決める

最初に、事業内容に応じて何を学習するか決めましょう。リスキリングやリカレントで習得したスキルを実践で活かすためにも、自社の分析は必須です。

例えば、

  • IT業界であればプログラミングやデータベースのスキル
  • 営業職であればコミュニケーションやマーケティングのスキル

など、現在の業務内容と将来性を考慮することが大切です。また、社員の意見を取り入れることも有効でしょう。

ステップ2. 学習プログラムと教材を決める

学習内容が決まったら、研修サービスやオンライン講座などのプログラム内容を決めます。社内で作成することも可能ですが、外部の専門家による研修や教育機関との協力も検討することで、質の高いプログラムを作成できます。

ただし、クオリティの高い外部コンテンツは魅力的に思えますが、あくまで自社の課題にマッチしたサービスを選びましょう。

ステップ3. 対象者を選定してプログラムを実施する

全社員に対して適切な方法でスキルを身につけてもらうためには、内容ごとに対象者を選定する必要があります。社員全員が同じ時間にプログラムを実施できる場合もあれば、好きな時間に個人で実施してもらう方が良いケースもあります。

特にリスキリングは企業全体で取り組むため、従業員の貴重な時間を割いて学習してもらうという視点を忘れないようにして実施していきましょう。

ステップ4. 【重要】事業で実践する場を設ける

スキルを学ぶだけで終わってしまっては、リスキリング自体が目的となり時間を浪費したことになります。実務に活かせる場を設けると、効果を検証し学習体制をアップデートしていくことも可能です。

費用対効果は十分に得られたか振り返り、見直しを進めて何度も繰り返していくことが最も重要です。

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【必見】リスキリングとリカレントで学ぶべきスキル

鉢巻をして気合いを入れて勉強する女性の様子

リスキリングやリカレントで、特に学ぶべきスキルはDX化に必要なスキルです。ITシステム開発やデータ管理のスキルに加えて、ビジネスの目標を達成するための学習も必要です。

変化し続けるDX社会に対応するためには、以下の3つのスキルが重要と言えます。

  • プログラミングなどのITスキル
  • データ分析スキル
  • マーケティングスキル

①リスキリングの代表|プログラミングなどのITスキル

リスキリングやリカレントで何を学習するか迷ったら、まずはプログラミングを始めとしたITスキルがおすすめです。デジタル化が推進されている中、ITスキルを活かせない業界はほとんどありません。

例えば、プログラミングでは単純作業の自動化やシステム開発など、業務の効率化をメインとした目的で非常に重宝されます。

プログラミングスキルをもった人材は、外部から採用すると大変コストがかかるため、ぜひ社内の人材に身につけさせたいスキルです。

②実務に直結|データ分析スキル

リスキリングやリカレントで、プログラミングに少し抵抗感がある場合はデータ分析スキルがおすすめです。市場の調査や商品の売れ行きをデータから分析することで、自社に確実な利益をもたらす正しい判断ができます。

ビジネスの場面で、データを使うことなく先入観や思い込みが入ると、狙うべきターゲットの特定や適切なサービス提供ができません。データに基づく正しい戦略を立案するためにも、企業が率先して従業員へ推進すべきスキルです。

③【売上UP】マーケティングスキル

リスキリングやリカレントでこそ学ぶべきスキルが、このマーケティングスキルです。インターネットを日常的に使うことが当たり前になった現代では、デジタルマーケティングが流行しています。

近年では、多くの企業がWebサイト上で自社の商品やサービスを紹介しています。サイト内で取引を完結させるには、いかに自社の商品やサービスを消費者に知ってもらうかが大切です。

SNSやWebサイトなど、多くのユーザーが集まる場所の顧客行動・心理を学習し、とにかく流入を増やすにはデジタルマーケティングスキルが最適です。

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最新!リスキリングとリカレントにおすすめのスクール

下から見上げるビル

リスキリングやリカレントで学ぶべきスキルを解説しました。リスキリングを最短ルートで成功させるためには、学習スクールを活用することがおすすめです。

最近では、フリーランスや転職支援をしている学習スクールが多いですが、ここでは従業員のキャリアアップに力を入れている学習スクールを紹介します。

①プログラミングなら「SAMURAI ENGINEER」

ITスキルの学習には、SAMURAI ENGINEERがおすすめです。侍エンジニアは、経済産業省からリスキリング認定を受けた、キャリアアップ支援事業の対象スクールです。

リスキリング対象コースでは受講料の最大70%(上限56万円)の支給を受けることができます。途中離脱率は2.1%と、挫折する人がとにかく少ないところがポイントです。

②データ分析なら「キカガク」

データ分析スキルの学習には、キカガクがおすすめです。eラーニングアワードでは「AI人材育成特別部門賞」を受賞しています。

500社を超えるクライアントやパートナーを抱えており、プログラムに信頼性のあるスクールです。AI人材育成長期コースでは、厚生労働省の給付金対象コースとなっており、授業料が最大70%オフになるのも嬉しいポイントです。

③マーケティングなら「WEBMARKS」

マーケティングスキルの学習には、WEBMARKSがおすすめです。日本トレンドリサーチによる「Webマーケティングスクール人気」では第1位を獲得しています。WEBMARKSには、WEBMARKS PLUSという企業向けに特化した研修サービスがあるのもポイントです。

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この記事を書いた人
吉武秀章
大学・大学院で機械工学を専攻し修了。学会受賞経験あり。機械系グループ会社にメカエンジニアとして入社。副業を考え、Webマーケティングに興味をもつ。14期生として、副業案件獲得に向けて活動中。GAIQ初級上級取得。
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