もともとWebマーケターを志していたわけではなかったWEBMARKS代表の鈴木晋介氏。挫折を経てWebマーケターとしての活路を見出し、WEBMARKSを立ち上げました。その軌跡をご紹介します。
Contents
子どものころから関心があった国際協力。アプローチの方法に苦戦
幼少期から父親に「困っている人を助ける人になれ」という言葉をかけられて育った鈴木氏。高校生の時には将来国際協力に携わることができたら、と漠然と夢を抱いていたそうです。大学生の時には開発途上国を中心に50ヶ国以上を訪問し、国際協力の中でも特に教育と貧困問題に強い関心を持ちます。
しかし、いざ就職、というとき国際協力と聞いてすぐに思いつくような国際機関やNGOは選ばなかったそうです。その理由は自分に自信がなかったから。実際に国際協力の道に進むには中高生の時からボランティアをしていたり、何カ国語か話せたり、海外の大学院に進学するなどが必要で、自分には無理だと決めつけていたそうです。
インドで30億円の案件を獲得!しかし豊かにならない現地の人々の暮らし
NGOこそ選ばなかったものの、鈴木氏は大学卒業後に海外で活躍できる会社に入社します。
持前のコミュニケーション能力とTOEIC885点の語学力を生かしてイタリア、シンガポール、インドなどさまざまな国で勤務。インドでは駐在員として現地にどっぷり入り込んで仕事をしました。社会人としての経験を重ねるなかで、鈴木氏は「自分の事業で独立をして、途上国の開発支援にも関わりたい」という想いを抱くようになります。
在職中は30億円の案件も獲得。社長賞も授与されますが自分の仕事が現地の人々の暮らしの豊かさにつながっていないことにジレンマを感じたそうです。
そして2016年10月、鈴木氏は退職し、独立の道を選びました。
会社をやめて独立するもうまくいかず…軌道にのった仕事もGoogleの大幅アルゴリズム変更で下落
2016年10月に独立後、鈴木氏はアプリ開発やアフィリエイト記事執筆に挑戦。しかし、いずれも手ごたえを得られず、独学で一から学びなおしてWebマーケターに転身します。SEOの専門性を身に着けた鈴木氏が手がけた多くの記事はGoogle検索で1~3位に表示されるようになり、Webマーケターとしての手ごたえを感じるようになったそうです。
しかし、2019年3月にGoogleがアルゴリズムを大幅に変更。Web業界は大きな影響を受け、鈴木氏も例外ではありませんでした。アルゴリズム更新の結果、鈴木氏が手がけた記事の検索順位は軒並み下落してしまったのです。
困難の中で思い起こされた国際協力への想い、世界最大級国際NGOとの出会い
困難の中で鈴木氏が思い出したのは幼少期から父に投げかけられていた「困っている人を助ける人になれ」という言葉。その言葉をきっかけに幼少時の夢だった途上国支援への想いに立ち返ります。自分のWebマーケターとしての知識と技術を国際協力にいかせないか考え抜き、世界最大級の国際NGOと協業を開始。この経験が鈴木氏にとって大きな一歩となりました。
この国際NGOとの業務を経て、国際協力の夢をかなえるだけでなく、Webマーケターとしての経験と自信を得ることができました。そして、クライアントの数は2社、3社と増えてゆきます。この経験から鈴木氏は自分が強い関心をもっている分野にWebマーケティングの視点を取り入れるスキルはとても大きな力になると学びました。
その後、鈴木氏は2021年1月にWEBMARKSとして法人化。仲間たちとともに切磋琢磨しながらより多くのクライアントに寄り添い続けています。これまでにWebマーケティングの悩みを解決したクライアントは1800社以上にのぼります。また、自らWebマーケターとして活躍するかたわらWebマーケター育成事業もスタート。鈴木氏の経験を惜しみなく提供するカリキュラムで、スクールの卒業生たちは現在、一流のWebマーケターとして活躍しています。
まとめ:関心分野×Webマーケティングのスキルは大きな力になる!

今でこそWEBMARKS創設CEOとして活躍する鈴木晋介氏ですが、道のりは常に順風満帆ではありませんでした。国際協力の道を志すも自分に自信が持てず、その道を諦めてしまった就職活動。大学卒業後就職した会社では社長賞を授与されるほど大きな案件を成約にこぎつけますが、その成果と裏腹に豊かにならない現地の人々の暮らしにジレンマを感じます。独立後、紆余曲折の末踏み出したWebマーケターとしての一歩も、Googleのアルゴリズム更新に打撃を受けて難航。
しかし、人生のどのフェーズでも忘れることのなかった国際協力への想いに立ち返り、自分のWebマーケティングのスキルを活かして国際NGOとの協業を開始します。国際協力の夢をかなえるだけでなく、Webマーケターとしての経験と自信を得ることができました。自分が強い関心をもっている分野×Webマーケティングのスキルはとても大きな力になると語っています。