「TikTokで広告はどうやって出せるの?」
今回はTikTokで出稿できる広告、特に出稿のハードルが低い運用型広告についてお伝えします。この記事を読めば、TikTokで出稿できる運用型広告の概要や出稿方法がわかるのでぜひ参考にしてください。
TikTokをこれからプロモーションに活用していきたいマーケター必見の内容です。
Contents
TikTokとは?
まず、TikTokについて簡単に理解しておきましょう。
TikTokについて
TikTokとは、ショートムービー作成・加工・共有ができる、モバイル向けのプラットフォームです。
中国のBytedanceによって、2016年からサービスが開始されました。
日本のユーザー数は現在950万人、1990年代中盤以降に生まれたいわゆるZ世代を中心に人気の高いSNSとなっています。
2020年に入ってからは、Howto動画やVlog、生活情報もたくさんコンテンツがアップされるようになりました。
そのため、徐々に30代~40代のユーザーも増えてきているようです。
TikTokで広告が出せるの?
TikTok広告は、大きく以下の3種類の広告が出せます。
- 大量訴求でより多くのユーザーにリーチすることを目的とした広告
- キャンペーンを仕掛けてユーザーとのエンゲージメントを作ることを目的とした広告
- 運用型の広告
ここでは比較的簡単に出稿できる、運用型の広告について説明します。
TikTok広告のメリット
TikTok広告のメリットは、圧倒的な没入感です。
TikTokを閲覧したことがある人は、何となくずっと見てしまった経験はないでしょうか。
TikTokは、以下の3つの特徴があります。
- フルスクリーン&音楽ありの動画
- 自分のペースで次のコンテンツに進める
- 強制的に遷移しない
これらの特徴から、1日の平均視聴時間は65分と非常に長い傾向があります。
Youtubeがおおよそ1日11分半弱ということを考えても、TikTokの視聴時間が非常に長いことがわかるでしょう。
この没頭してしまうという媒体特性を生かせることが、TikTokで広告を出すことの最大のメリットです。
また、見るだけでなく、ユーザーが投稿しやすいということもTikTokの特徴として挙げられます。
そのため、広告キャンペーンであっても、ユーザーのエンゲージメントを獲得しやすい、という点も見逃せない点でしょう。
TiKTokの運用型広告について
それでは、TikTokで出稿できる運用型の広告について説明します。
TikTok For Businessについて
TikTok For Businessとは、TikTokでマーケティングを行うためのプラットフォームです。
TikTokで運用型広告を出稿する場合は、このプラットフォームを使い作業を行います。
なお、TikTok For Businessを使うと、広告代理店でなくても、広告主自身で出稿作業が可能です。
TikTokの運用型広告のフォーマット
TikTokの運用型広告は、動画を作成しそれをクリエイティブとします(※)。
もし動画素材がない場合でも、TikTok For Business上で静止画から動画を自動生成し、クリエイティブを作成することができます。
従来、動画広告を出稿するときは、クリエイティブ制作が非常にネックになっていました。
しかし、現在では静止画があればテンプレートにはめ込んで、オリジナルな広告用動画を制作できるのです。
また、TikTokでは音楽も重要な要素です。TikTok For Businessでは、音楽も無料で利用可能なものを多数用意してくれています。
(※)ただしBuzzVideo配信面については静止画の配信も可能
TikTokの運用型広告の課金方法
TikTokの運用型広告の課金形態は、CPM、CPV、CPCのいずれかになります。
リーチ数を増やしたいのであれば「CPM」、動画の試聴数を増やしたいのであれば「CPV」、クリック数を増やしたいのであれば「CPC」といった感じです。
なお、アプリのインストール数を増やす、もしくはコンバージョン獲得を増やす目的も設定できます。
この場合の課金形態は、oCPM(oputimized CPM)です。
TikTokの運用型広告のターゲティング
TikTokの運用型広告のターゲティング方法は、13種類あります。
基本情報は、以下の指定が可能です。
【基本情報】
性別 / 年齢 / 地域(日本においては県単位までセグメント可) / 言語
通信環境は、以下の項目の指定となります。
【通信環境】
OS / ネット使用環境 / デバイス / キャリア / OSのバージョン
興味関心は以下の15種類から選択可能です。
【興味関心】
教育 / 交通 / マタニティ・ベビー / 金融 / メークアップ・スキンケア / 携帯電話・パソコン / デジタル家電 / 旅行 / ペット / アプリケーション / ファッション・靴・帽子・カバン / ニュースデータ / ゲーム / 飲食・グルメ / アウトドアスポーツ
ウェブサイトにタグを埋め込んだり、アプリにSDKを設置したりして収集したデータを基に運用する、カスタムオーディンスも設定可能です。
また、その類似ユーザーも設定できます。
また、TikTok運用型広告ならではのターゲティングとして、行動というものがあります。
これは、以下の4つの動画アクションをしてくれたユーザーへの広告配信が可能です。
【行動(動画アクション)】
動画視聴完了 / いいね / コメント / シェア
このように、さまざまなターゲティング項目が用意されており、ターゲットジャストの訴求が可能となっています。
TikTok運用型広告の出稿方法について
それでは、TikTokの運用型広告の出稿方法についてお伝えします。
アカウント開設
まずアカウント開設からです。アカウント開設はオンライン上から登録が可能です。
TikTok広告のアカウント開設はこちらから行えます。
必要な登録情報は以下の通りです。
【アカウント登録に必要な情報】
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- サービスサイトのURL
- クレジットカード情報
なお、アカウント登録には申請後1営業日程度かかります。
クリエイティブ制作
広告のクリエイティブとなる動画は、TikTok For Business上で簡単に制作することができます。
制作する方法は以下の3種類です。
【TikTok For Business上で動画を制作する方法】
- 静止画を基にしたスライドショー
→80種類以上の動画テンプレートを使って、画像とテキストを設定するだけで動画作成できる - スマート動画
→静止画と動画をアップすると自動的に動画を生成するもの - スマートビデオサウンドトラック
→音声なし動画をアップロードすると動画に合う無料音楽素材(使用可能な音楽クリップは900曲以上)をBGMとしてつけてくれる
いずれもTikTok For Businessで完結させるものです。
撮影→編集→MAといった動画制作の工程を踏まなくても、TikTokに合わせたクリエイティブを作成できます。
入稿作業
アカウント開設が完了すると、次は広告配信の初期設定です。
広告配信の初期設定は、以下のフローとなります。
【TikTok広告の入稿作業フロー】
- キャンペーンの設定
広告配信の目的とキャンペーン名、予算を入力します。 - 広告セットの設定
配信先(自動/手動)、配信対象(地域、性別、年齢、興味&行動ターゲティングの設定)、予算と配信スケジュール、最適化の目標などを選択します。 - 広告の設定
動画もしくは静止画(静止画はTikTok配信面には表示されません)、広告文や見出しなどのテキストなどを設定するところです。また、広告計測のためにタグを使うか否かもここで設定します。
支払情報登録
TikTokの運用型広告の費用の支払い方法は、手動払いと自動払いがあります。
手動払いは広告出稿前にあらかじめ残高をチャージしておく方法です。
一方自動払いは、毎週の請求日もしくは請求のしきい値のいずれか早いほうに費用が到達すると、アカウントに自動的に請求がかかるという方法になります。
いずれの場合もクレジットカードもしくはデビットカードの登録が必要です。
審査
最後に設定作業が完了したら審査となります。審査の完了には1~2営業日程度かかります。
なお、審査については審査ポリシーがあります。公式サイトにはチェックリストもあるので、ぜひ活用しましょう。
また、TikTokは世界展開されているため、国によってポリシーが違うので、注意が必要です。
TikTokを利用して若年層にアプローチしよう!
この記事ではTikTokの運用型広告について、概要から出稿方法まで基本的なことをお伝えしてきました。
数あるWEBサービスの中で、TikTokは10代のユーザーにアプローチをかけるために最適な広告媒体です。
また動画を使ったクリエイティブも簡単に制作することができます。ぜひチャレンジしてみてください。
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