「YDNのサーチターゲティングってどんなターゲティングなの?」
この記事では、YDNサーチターゲティングの基本的な内容を解説していきます。
リターゲティング広告が使いづらくなる中で、YDNサーチターゲティングはWEBマーケターの1つの武器となります。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
YDNサーチターゲティングとは?
YDNは、現在Yahoo!広告(ディスプレイ型)と名称が変わっていますが、Yahoo!JAPANのサービスサイトおよび提携配信面でディスプレイ広告が配信できる広告メニューです。
そのYDNのターゲティングメニューの中に、「サーチターゲティング」というターゲティングメニューがあります。
サーチターゲティングとは、Yahoo!JAPANの検索機能で、ユーザーが検索したキーワードを利用しターゲティングを行う機能です。
すなわちYahoo!JAPANで実際に検索した履歴のあるユーザーに対して、ディスプレイ広告が配信できます。
日本の代表的なYahoo!JAPANならではの、検索を活かしたターゲティングメニューとなります。
なぜ、今YDNサーチターゲティングなのか?
サーチターゲティングは以前よりあったターゲティングメニューですが、今再注目されています。
それは、近い将来リターゲティングが使えなくなる可能性があるからです。
リターゲティング広告はサイト来訪者に向けて再度広告訴求できるもので、コンバージョン獲得に大きく貢献してくれるものです。
しかし、近年リターゲティング広告を使うのに必要なcookieの使用について、制限をかけられようとしています。
iOS14やSafari13.1においてはcookieによる閲覧履歴の追跡はデフォルトでできないようになり、Google chromeにおいても2022年1月頃には、サードパーティCookieのサポート終了も予測されているのです。
こうした状況下の中、サイト来訪者により近しいユーザーをターゲティングできるメニューとして、検索ユーザーにアプローチできるサーチターゲティングが再注目されています。
個人情報保護を規定する法律「GDPR」についてはこちらを参照ください。
YDNサーチターゲティングのメリット・デメリット
それではYDNサーチターゲティングの使用について、改めてメリットとデメリットを整理してみます。
メリット
YDNサーチターゲティングについてのメリットは、下記の3つです。
検索ユーザーへのアプローチ
サーチターゲティングは、Yahoo!JAPANの中で実際に検索したユーザーに対し、Yahoo!JAPANのサービスサイトおよびYahoo!広告の提携配信面で広告訴求できるのが最大のメリットです。
最盛期よりは減ったものの、Yahoo!JAPANはGoogle同様、検索エンジンとして利用する人も多く、そのデータをダイレクトにディスプレイ広告の配信に使えるのは大きいでしょう。
検索履歴も過去1日、7日、30日から選択できるので、検索直後のユーザーにもアプローチをしかけることができます。
優良な配信面で訴求
Yahoo!広告のディスプレイ広告配信面は、比較的安全な広告枠が多いです。
Yahoo!JAPANのサービスサイト(Yahoo!ニュースやYahoo知恵袋など)をはじめ朝日新聞や毎日新聞といった大手メディアサイト、cookpadや食べログといった人気サイトの優良配信面を多数確保しています。
Yahoo!広告の配信面の審査は比較的厳しいため、配信できるWebサイト数はGoogle広告よりも少ないものの、広告主が安心して広告配信できる配信面となっているわけです。
なお、Google広告については、検索連動のディスプレイ広告メニューはありますが、Googleのサービス内(YoutubeやGmail)などのGoogle運営のサービス内の配信についてのみ使うことができます。
検索したユーザーに対し幅広く訴求する、という観点ではYahoo!広告のほうが良いと言えるでしょう。
リスティング広告よりCPCは安い
YDNに限った話ではないですが、一般的にディスプレイ広告のほうがリスティング広告よりもCPCが安いということがあります。
検索ユーザーに対して検索結果でしか出ないリスティング広告は、ユーザーに対する表示機会が少ないのでCPC高くなりがちです。
一方、サーチターゲティングは大量のディスプレイ広告配信面で訴求することができるので、配信機会も多く、CPCは安く済みます。
検索ユーザーに対して安く訴求できる、ということからリスティング広告と同時にサーチターゲティングを補完的に出稿している広告主も多いです。
デメリット
一方、YDNサーチターゲティングにもデメリットがあります。
設定できるキーワードは限られる
サーチターゲティングのキーワード設定は、全て任意のものが設定できるわけではありません。
サーチターゲティングのキーワードリストには、Yahoo!JAPANで検索ボリュームがある程度大きなキーワードを設定できます。
検索数の少ないニッチなキーワードなどは設定できないので注意が必要です。
運用期間中にキーワードが使えなくなる可能性がある
サーチターゲティングで使えるキーワードについては、検索動向に合わせて随時見直しがされています。
すなわち、設定してあったキーワードが運用期間中に使えなくなる可能性もあるということです。
また逆をいえば、使えるキーワードは随時追加されている、ということもいえます。
サーチターゲティングを使ったYahoo!広告の運用については、キーワードリストを定期的に見直すこともポイントです。
ただし、そもそも検索ボリュームがある程度ないとリスト掲載候補にならないので、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
YDNサーチターゲティングの設定方法
最後にYDNサーチターゲティングの設定方法について、簡単に説明します。
なお、通常のYahoo!広告でのディスプレイ広告の配信方法については、今回は割愛し、サーチキーワードリストの設定について説明します。
- 広告管理画面ヘッダー部分の【ツール】をクリックし「共有ライブラリー」の【サーチキーワードリスト】をクリック。
- 【+サーチキーワードリスト作成】をクリック。
- リスト名を入力し、「サーチキーワード」の箇所から、設定したいキーワードを探します。なお、キーワードもしくはLPなどのURLから検索をかけることができます。候補を入力したら【候補を表示】をクリック。
- 設定可能なキーワードが出てくるので、ユーザーサイズを参考にしながらキーワードを指定します。なお、500個までキーワードは選択可能です。また、検索期間や検索回数も変えて、イメージしているターゲティングにより近くなるように調整しましょう。
- 【作成】を押すとリストが完成します。
- リストが完成したら広告の入稿作業を行います。サーチキーワードは広告グループのターゲティングの箇所に出てくるので、【サーチキーワードリストを指定して配信】にチェックを打ち、先ほど作ったキーワードリスト名を選択します。これで入稿完了をさせるとサーチターゲティングが利用できるようになります。
YDNサーチターゲティングでリタゲに頼らない広告配信を実施しよう
今回はYDNサーチターゲティングについて、その基本的内容やメリット・デメリット、設定方法などを紹介しました。
リターゲティング広告が使えなくなりつつある現在、各広告メディアやパブリッシャーは、その対応に苦慮していますが、現在存在する手段の中でサーチターゲティングは有効な配信方法の一つでしょう。
ぜひこの機会に、もう一度試してみてはいかがでしょうか。
WEB広告でお困りの方や成果が出ないなどのお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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