拡大するデジタルマーケティング市場規模!必要性と今後の展望

13期生
てのひらの上にグラフを乗せた男性

近年、デジタル化が進む中で、デジタルマーケティングは企業や個人のビジネスに欠かせない手法であり、デジタルマーケティング市場規模は急速に拡大しています。

「デジタルマーケティングとはそもそも何?」
「デジタルマーケティングは必要?」
「デジタルマーケティングの今後の動向は?」

本記事ではそのような疑問を持っている方向けに、デジタルマーケティングの市場規模の国内海外のデータをもとに、必要性と今後の展望について解説いたします。

さらに、デジタルマーケティングの一分野であり、デジタルマーケティングと比例して拡大している、国内海外MA市場規模の解説とMAツールについてご紹介します。

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デジタルマーケティングとは?

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングとは、インターネットと、パソコン、スマートフォンなどのデジタル技術を利用して広告や販売促進を行うマーケティングの手法です。「デジマ」と呼ばれることもあります。

Webマーケティングと混同されることがありますが、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、ウェブサイトやSEOなどのウェブ限定で行われるマーケティング活動を指します。

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デジタルマーケティングの手法

デジタルマーケティングの手法には、以下のようなものがあります。

● SEO(検索エンジン最適化)
● SNSマーケティング
● コンテンツマーケティング
● デジタル広告
● MA(マーケティングオートメーション)
● ビッグデータ
● AI

など多岐におよびます。

従来のオフラインでのマーケティングとは異なり、デジタルメディアでは、顧客の行動や好みをリアルタイムに把握し、パーソナライズされたコンテンツやサービスを提供できます。

WebサイトやSNSを見ていて、「以前検索サイトで調べていた商品が広告として表示される」と感じたことはありませんか?例えば、これもデジタルマーケティングのひとつになります。

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デジタルマーケティングの市場規模はどれくらい?

グラフと紙幣

日本のデジタルマーケティング市場規模と推移予測

2023年5月のRESEARCHANDMARKETSが発表したレポートによると、日本国内のデジタル広告の市場規模は2021年に236億米ドル(約3兆4,562億円)に達しました。

2027年までに359億米ドル(約5兆2,576億円)まで達すると予測されています。CAGR(年平均成長率)は8.6%に上昇すると予測しています。

日本の広告市場規模のグラフ

出典:RESERCHANDMARKETS「Japan Digital Advertising Market Summary, Competitive Analysis and Forecast to 2027」

データからもわかるように、今後も国内のデジタルマーケティング市場規模は拡大していき、需要は高まっていくとみられています。

 

世界のデジタルマーケティング市場規模と推移予測

株式会社グローバルインフォメーションによると世界のデジタルマーケティング市場規模は2022年に3,222億米ドル(約4兆7,000億円)に達しました。

今後、2023年から2028年にかけて13.62%の成長率(CAGR)を示し、2028年までに6,898億米ドル(約10兆790億円)に達すると予測されています。

グローバルの広告市場規模のグラフ

出典:株式会社グローバルインフォメーション「デジタルマーケティング支出の世界市場 2023-2027」

このことから、世界における市場規模も増加傾向にあり、今後も成長する見込みがあると考えられます。

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デジタルマーケティングの必要性-注目される背景

握手して対話する男性

ではなぜ近年、デジタルマーケティングの市場規模が急激に拡大しているのでしょうか?

デジタルマーケティングが必要とされる背景を解説します。

パンデミックによる各業界のデジタル移行

新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの業界がオンライン化に追われました。対面での接客や営業が困難になったことで、ウェブサイトやSNS、動画配信などのデジタルチャネルを中心にデジタル技術を駆使したマーケティングに注力する企業が増えました。

また、リモートワークやオンライン教育などのニーズも高まりました。これらの変化は、デジタルマーケティング市場にも大きな影響を与え、パンデミックにより、オンラインでの顧客獲得やエンゲージメントが重要になり、デジタルマーケティングの必要性が高まりました。

スマートフォンやタブレットの普及

かつてインターネットにアクセスするにはパソコンがメインでした。

現在ではスマートフォンやタブレットの普及とともにパソコンを使わなくても、インターネットへ常時アクセスすることが可能になりました。アクセスユーザーが男女や年齢を問わず、幅広い層へと広がったのも、デジタルマーケティングが拡大している要因です。

いつでも、どこからでもインターネットにアクセスできるようになったことで、情報収集のタイミングも大きく変化し、デジタルデバイスを介してのウェブ広告領域が増えていきました。

企業はマス広告や実店舗での販売データだけではなく、インターネット広告やメールでのアプローチ、SNSを活用するなど、デジタルツールをフル活用して消費者との接点を作れるようになったことで、デジタルマーケティングに注力するようになりました。

顧客の購買行動の多様化

デジタルマーケティングの市場規模の拡大には、顧客の購買行動の多様化も起因しています。

インターネットやスマートフォンの普及で、顧客はさまざまなデバイスやプラットフォームから商品やサービスにアクセスできるようになりました。

今や、実際の店舗に足を運び、店舗にいながらにしてスマートフォンで商品の口コミやネット上の価格を検索し、購入はオンラインで完結するというケースもあります。

購買行動の多様化で、オンラインだけや、オフラインだけの従来のマーケティングだけでは成果が出にくくなっています。

よって、企業は顧客の一人ひとりに最適な情報やサービスを提供し、顧客との関係性や絆を深めて継続させることが必須となり、デジタルマーケティングの必要性が高まったと考えられます。

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MAの市場規模

ひらけた空間で話をする人々

近年、MAはデジタルマーケティングの一分野として、急速に成長しております。デジタルマーケティング市場規模が拡大する中で、MAもその一部を占めるようになっています。

MAの利用が拡大している背景には、顧客のオンライン化やデータ活用へのニーズが高まっていることや、MAツールが効率的で効果的なマーケティング施策を実現できることなどが考えられます。

MAとは?

MAとは、マーケティングオートメーション(Marketing Automation)の略語で、マーケティング活動を仕組み化すること、およびそのために使われるソフトウェア(ツール)を指します。

見込み顧客や顧客のニーズや行動に応じて、最適なタイミングや方法でマーケティングコミュニケーションを行うことができます。

例えば、見込み顧客や顧客の属性や行動履歴などを分析し、メールやSNSなどのチャネルでパーソナライズされたメッセージを送信することができます。

また、ウェブサイトやランディングページの最適化やリードスコアリングなども行うことができます。これによりマーケティングの効果や効率を高めることができます。

日本のMA市場規模と推移予測

株式会社矢野経済研究所によると、国内のMA市場規模は2021年には600億円に達しています。2026年までには865億円まで拡大すると予測されています。

日本のMA市場規模のグラフ

出典:株式会社矢野経済研究所「DMP/MA市場に関する調査を実施(2021年)」

今後はAIの活用によってデータ分析が速くなり、情報の鮮度が高まります。加えて、分析の精度も向上するため、MAの利便性が高まると期待されています。このような背景によって、MA市場の拡大がいっそう進むものと見られています。

海外のMA市場規模と推移予測

市場調査報告書を出版するGlobal Industry Analystsが2021年11月に世界のMA市場規予測を発表しています。2022年の45億米ドル(約6,590億円)から2030年には91億米ドル(約1兆3,300億円)にまで成長し、CAGR(年平均成長率)は9.3 %に上昇すると予測しています。

世界のMA市場規模のグラフ

出典:Global Industry Analysts, Inc「マーケティングオートメーション: グローバル戦略ビジネスレポート」

海外のMA市場も年々増加傾向にあります。

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デジタルマーケティング市場で活躍するMAツール5選

パソコンに向かい作業をする男性

MAツールはシンプルなものから高機能なものまでそれぞれ特徴があるため、自社の導入目的に沿った機能を持つツールを選ぶことが重要です。

BowNow

国内シェアNo.1
● 複雑な設定が不要なシンプルな画面で操作できるMAツール
● MAツールを活用した集客・顧客管理・顧客ナーチャリングなどのマーケティング活動をしっかりサポート
● 月額0円のフリープランが用意されている
● はじめてMAツールを活用する企業におすすめ

Account Engagement

● 世界No.1の顧客管理ツール「Saleseforce」で有名なセールスフォース・ドットコム社が開発したMAツール
Salesforceと連携が柔軟にできる
リード(見込み顧客)の獲得から成約までを一元的に管理できる
● 月額費用が他MAツールと比較すると高く、プランやオプションによって異なる
● すでにSaleceforceを利用されている企業にはおすすめ

HubSpot

● SEOやSNSマーケティング、コンテンツマーケティングなども含めたオールインワン型のMAツールとして世界的に有名
● 顧客の興味やニーズに応えるインバウンドマーケティングを実現
● LPやブログなどのコンテンツ作成機能(CMS)が充実しており、魅力的なコンテンツを簡単に作成・公開可能
● 各ツールごとに無料版が準備されていて、ニーズに合わせてグレードアップすることが可能

Adobe Marketo Engage

● Salesforce やGoogle Analyticsなどの他ツールとパートナー提携をしており、使うものだけを選んで連携できるMAツール
● AI分析やビッグデータを活用した、チャット、ビデオ、広告、SNSまで多岐に渡るツールが利用できる
● B2Bマーケター向けのMAツールで、リードナーチャリングやセグメンテーション、パーソナライズドなコンテンツ配信などが可能
● 顧客の行動データをもとに高度なアクションフローを自動化し、顧客体験を最適化して良好な関係の構築する
● 多機能なゆえに設定が複雑であり、MAツール初心者は操作に苦労する可能性がある

SATORI

● ターゲットリストから自動的にメールや電話などのアプローチを行う、顧客獲得率を高めるMAツール
導入も操作もシンプルな上に、手厚いサポート体制が魅力
● 24時間365日問い合わせが可能なオンラインサポートがある
● 画面がシンプルで操作が簡単
● 初期導入コストは300,000円で、月額費用が148,000円と他ツールよりコストが高めなので注意が必要

今回掲載しているMAツールは、株式会社DataSignの提供するサービス「教えてURL Webサービス調査レポート2023年7月度 」をもとに上位5ツールをご紹介しています。

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デジタルマーケティング市場規模の今後の展望

電球を持つ人の指

さまざまな統計データから、デジタルマーケティングの市場規模は今後も拡大すると予想できます。AI技術やビッグデータの活用、さらなるスマートフォンの普及など、さまざまな要素が市場の成長を促進します。

また、新たなテクノロジーやプラットフォームの登場により、同時にMAの市場規模も拡大し、デジタルマーケティングの手法や手段も進化し続けます。

デジタルマーケティングの必要性は高まっており、今後も企業や個人のビジネスに欠かせないマーケティングであると言えます。デジタルマーケティングに興味がある方やこれから力を入れていきたいと考えている方は、この記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人
鬼塚涼子
東京の不動産会社で賃貸売買の営業。その後、東南アジアで総合不動産会社のマネージャー。ソーシャルメディアや広告出稿、データ分析に携わる。他の国でも働きたい思いから、どこでも働けるスキルを身に付けるため学習中。上級ウェブ解析士取得。13期。
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