Instagramに広告を出すにはどうしたらいいのでしょうか?Instagramは若い人を中心に今やコミュニケーションに積極的に使われているSNS。企業のブランディングや販促活動にも積極的に利用されています。
今回はそんなInstagram内での広告について、何ができる広告なのかと、どうやって出すのかについてご紹介します。代理店にわざわざ依頼しなくても自分でInstagram広告を出稿しうまく活用するポイントもお伝えします。
Contents
Instagram広告とは?
Instagram広告はInstagramに出る広告のことです。
国内3,300万人のユーザーを誇るInstagramは今や若い人だけでなく中高年の方も使っているSNS。
写真を載せるだけでなく、Instagramで検索して飲食店を探したり、ファッションの参考にしたりといった、新しい消費行動の場ともなっています。
Instagram 利用者の購買行動への影響
Facebookの調査によると、InstagramユーザーはInstagramの情報をきっかけに消費行動を起こしています。
Instagram上の投稿がきっかけで行動を起こしたことがある・・・82%
ブランドサイト・ECサイト等で後日、商品確認や購入をする・・・43%
参考:Facebook Media Guide 2020年上期より
Instagramに出る広告
InstagramはFacebook広告の配信面の1つです。Facebook広告の配信面をInstagramに限定することで、Instagramのみに広告を出すことができます。
従来はInstagramフィードにしか配信されていませんでしたが、2018年に日本でもInstagram Storiesが始まりストーリーズ面にも広告が配信されるようになりました。最近では発見タブの中にも広告が配信されるようになっています。
何ができるのか?
Instagram広告では、次のようなことができます。
コンバージョン獲得
Instagram広告はコンバージョン獲得に意欲を発揮します。
特に消費行動に強い影響を与えるInstagramの特徴と、Facebook広告の高いターゲティング精度によって、コストパフォーマンスもGoogle等他のメディアに比べ良いこともしばしばあります。
動画を見せる
ストーリーズは全画面で、フィードもスマホの画面の3分の1以上を占めることができる配信面で動画を見せることで、印象的に動画広告を訴求することができます。
ただしInstagramは流し見のメディアなので、動画の作り方には工夫が必要です。
また、基本的に正方形のクリエイティブで配信できますが、ストーリーズ面は全画面を活かすのであれば縦型動画が望ましく、配信面に合わせたクリエイティブを用意する必要があります。
投稿を見せる
Instagramの投稿をそのまま広告として使うこともできます。これによりInstagramアカウントのフォロワー以外に投稿を見せることができます。
応用編ですが、インスタグラマーと提携し、インスタグラマーの自社ブランドに関する投稿をそのまま自社広告として展開することも可能です。
店に誘導する
ロードサイドのお店がよく使う手法で、広告をタップするとユーザーの現在地からお店までの経路が載った地図が表示されます。
また一部広告主に開放されている機能ですが、来店した数も推定値でオフラインコンバージョンとして計測ができます。
Instagram広告がどう出るのか
さまざまな使い方ができるInstagram広告ですが、どんな人に出るのでしょうか。
広告が出るのはFacebookとInstagramを両方持つ人のみ
Instagram広告はFacebookアカウントとInstagramアカウントを連携させているユーザー、あるいは同じデバイスでFacebookとInstagramを使用しているユーザーに表示される広告になります。
Instagramのみアカウントを持っているユーザーには広告は表示されません。
なぜかというと、Instagram広告はFacebook広告を使った出稿になり、その基データはFacebookアカウントでの登録データや行動履歴となるからです。
InstagramとFacebookを連携させていれば、Instagramでの行動がFacebook広告の基データとなります。
また、同一デバイスでInstagramとFacebookを使用していれば、スマホの端末番号で紐づけされ同一ユーザーとみなされますので、Instagramで広告が表示されます。
一方、Instagramアカウントだけ持っているユーザーは、Facebook広告システムに登録情報や行動履歴が送られないので広告は表示されません。
ターゲティング設定に当てはまる人に出る
Instagram広告はFacebookの実名のもとで登録された情報や行動履歴、友だちなどつながりのあるユーザーのデータなど、さまざまなシグナルを使って多彩なターゲティングを実現しています。
興味関心以外にも勤務先や交際ステータス、子どもは有無だけでなく大まかな子どもの年齢でターゲティングが可能です。
そんなターゲティング設定に当てはまるユーザーのInstagramに広告は表示されます。
Facebook広告のターゲティング設定についてはこちらをチェック
Facebook広告のターゲティングの種類・やり方を詳しく解説!
InstagramだけでなくFacebookやGunosy等アプリにも出る
Instagram広告はFacebook広告のInstagram配信面に指定したものになります。
そのため、配信面指定を外せばFacebookや提携広告配信面(Facebook Audience Network)にあるGunosy、C CHANNEL、Simejiなどのアプリ広告にも表示されます。
なお、Facebookとしては多くの広告接触機会をつくるため、なるべく配信面指定をしないことを推奨しています。
Facebook Audience Networkの配信アプリ 例
Facebook Audience Network(FAN)は国内2,450万人にリーチ可能なFacebook広告の配信ネットワーク。Instagram広告を出すにあたりFacebookやこれらのアプリ内にも広告配信ができます。
出典:Facebook Media Guide 2020年上期
Instagram広告の出し方
それではInstagram広告の出稿方法をご紹介します。今回はユーザーをWEBサイトへ誘導することを目的とします。
Instagram広告の設定方法
Instagram広告はFacebookページ、もしくはInstagramビジネスプロフィールを持っていると出稿できます。InstagramビジネスプロフィールはInstagramアカウントから変更が可能です。
Instagramビジネスプロフィールの作成方法(※外部サイトへ移動します)
Social Media Lab by Gaiax 『Instagramのビジネスプロフィールとは? 企業のInstagram活用が捗るビジネスツールを徹底解説』
アカウント開設
事業者によるInstagram広告出稿は、Facebookビジネスマネージャーを持っていると、社内の人間に権限を付与したり、広告やアカウントを快適に管理したりできますので、ぜひ開設しましょう。
①ビジネスおよびアカウントの名前(会社名)
②あなたの名前(氏名)
③仕事用のメールアドレス
この3つの情報を以下URLのリンク先に入力し、ビジネスマネージャーアカウントを開設してください。
ビジネスマネージャーを開設したら、FacebookページまたはInstagramアカウントを追加してください。
この後、広告アカウントを作成します。ビジネスマネージャーのメニューから「広告アカウント」をクリックし新しい広告アカウントを作成してください。
クレジットカード登録
ビジネスマネージャーにクレジットカードを登録し、Instagram広告の支払い手段とします。手順は以下の通りです。
(1)[ビジネス設定]を開きます。
(2)[支払い]をクリックします。
(3)[+ 追加]をクリックします。
(4)支払い情報を入力します。
(5)[次へ]をクリックし、指示に従って支払い方法を追加します。
なお、決済手段は他に、PayPal、デビットカード、銀行口座、手動決済が利用できます。請求書払いはFacebookの与信審査を経ないと変更ができません。
Instagram広告の決済方法について(外部サイトに移動します)
Facebookの広告料金請求のしくみ
設定
広告の出稿設定については大まかに以下の通りです。
キャンペーン(広告の目的設定)
広告の目的はサイトへの誘導なので、「トラフィック」としましょう。
「次へ」を押すと広告セットの画面になります。
広告セット(詳細設定)
広告セットでは、ターゲットの設定、配信期間と金額の設定、配信面の設定を行います。
ターゲットの設定は誰に広告を配信するのか、ということです。最低限設定しておくべきは「地域」「性別」「年齢」「詳細ターゲット設定(興味関心等)」です。
詳しいターゲティング項目については説明を割愛しますが、誘導したいユーザーのペルソナを思い浮かべながら設定しましょう。
なお、ターゲティングは細かく設定しすぎると配信に必要なリーチ数(1000人以上)に満たないことがあるので注意しましょう。
配信期間は日数だけでなく時間まで設定できます。また金額は通算予算と1日の予算を設定できます。
ここは1日の予算を設定してしまうと、万が一終了日の設定モレがあるとずっと費用がかかり続けてしまうので通算予算で設定しましょう。
最後に配信面の設定ですが、Instagramのみに配信したい場合はInstagram以外の配信面のチェックを外しましょう。
広告設定(入稿するクリエイティブの作成)
画像もしくは動画を入稿し、広告文とLPのURLを設定するとクリエイティブの設定は完了です。
先ほど述べたようにInstagramフィード面は正方形が推奨ですが、Instagramストーリーズ面は全画面で広告表示させたければ縦型のクリエイティブが推奨です。
フィード面とストーリーズ面各々画像は入稿できる設定ができますので、ぜひ活用しましょう。
Facebook広告のターゲティング設定についてはこちらをチェック
Facebook広告の規定とは?広告画像とテキストを詳しく解説!
Facebook広告の画像の種類を解説!画像選びのポイントや注意点も紹介
スタート
最後忘れがちなポイントが、入稿直後は下書き保存しただけとなり、入稿完了となりません。かならず最後に「公開」を押しましょう。
なお、公開後1日程度で審査は完了し、広告配信スタートとなります。
効果を上げるためのワンポイント
ここではInstagram広告で効果を上げるためのワンポイントをお伝えします。
FacebookPixelは必ず設置
Facebook広告におけるコンバージョン計測やリターゲティングを行う上で欠かせない広告タグがFacebookPixelです。
HTMLかタグマネージャーに設置しなければならないため、設定をしない広告主もいますが、FacebookPixelは必ずLPとコンバージョンページまでの導線に設置しましょう。
これはコンバージョン計測のためでもありますが、もう一つ理由があります。
広告設定の画面上に「広告の最適化」という箇所があったかと思います。ここで「トラフィック」目的だからといってクリックを選択すると、広告をクリックしそうなユーザーに広告が配信されます。
一方、同じ画面上に「ランディングページ」とありますが、ランディングページを選択すると、ターゲティングされたユーザーの中で、クリックしそうなユーザーで、かつランディングページを見てくれるユーザーに広告配信が最適化されます。
アクセスを稼ぐだけでなく効果を求めるのであればまずはLPにFacebookPixelを設置し、広告管理画面でランディングページ最適化を設定しましょう。
まずチェックすべき指標はCVやCTRではなくImpとFQ
広告配信後は成果計測ポイントであるコンバージョンや広告の反応を見るクリック率に目が行きがちですが、まず見るべきは表示回数とフリークエンシーです。
表示回数があまりに少なければ、何かしらの理由で広告の配信が抑制されている証拠です。
理由とは大きく「画像内の文字量超過」、もしくは「ユーザーからの広告の評価が悪く配信すべき広告でないと判断されている」のどちらかなので、クリエイティブの変更をおすすめします。
また、フリークエンシーとは1ユーザーあたり広告接触回数を指します。
これは多すぎても少なすぎてもNGです。多すぎるとユーザーが広告をうっとおしく感じて広告を非表示にします。そうすると広告の評価が悪くなります。
一方、少なすぎると広告の接触回数が少ないので印象に残りません。
おおよそフリークエンシーは3~5回がちょうどよい目安と言われてます。多すぎたり少なすぎたりした場合はターゲティング設定を変えて、リーチ数を調整しましょう。
Instagram広告の出し方のまとめ
今回はInstagram広告についてお伝えしてきました。
購買行動に直結しやすいInstagramでの広告は、単にブランド訴求だけでなくコンバージョン獲得に貢献する力強い広告プロダクトです。ぜひ活用してみてください。
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