ロングテールキーワードの探し方とは?選び方のコツやツールなど詳しく解説!

3期生

SEO施策をする際、「キーワード選定」は非常に重要であると考えられている方が多いと思います。キーワード選定の中でも「ロングテールキーワード」を狙う戦略はSEO施策において欠かせない施策と考えます。

「ロングテールキーワードってそもそも何?」

「探し方のコツはあるの?」

「ロングテールキーワードを使うメリットは?」

そういった方向けに、ロングテールキーワードの探し方や便利なツールなどを詳しく紹介していきます。ぜひ自身のブログや自社WEBサイト運営時に役立ててください!

ロングテールキーワードの基礎知識

ロングテールキーワードの基礎知識をまず確認していきましょう。

1.1 ロングテールキーワードとは?

複数(3、4語)のさまざまな単語の組み合わせにより検索されるキーワードです。検索数が少なく、月間の検索数が1,000個以下であることも特徴です。スモールキーワードと言われることもあります。

具体例として、「筋トレ」をメインのキーワードと考えた場合、

「筋トレ 女性 プロテイン」
「筋トレ 女性 プロテイン おすすめ」

というように複合した単語を組み合わせたキーワードを指します。

1.2 ロングテールキーワード対策=ロングテールSEO

ロングテールSEOとは、よく検索される特定の一単語のキーワードの上位表示を狙うのではなく、検索数の少ない複数単語を掛け合わせたロングテールキーワードを軸に行う、SEO対策のことです。

1記事あたりの流入数は少ないため、多数の記事を制作することで上位表示を狙うことができます。検索量は少ないですが、インターネット検索の8割を占めているのは、「ロングテールキーワード」からの流入だと言われています。

つまり、ロングテールSEOを行うには、ロングテールキーワードの対策が必須というわけです。

ロングテールキーワードによるSEO対策を詳しく知りたい方はこちらでご確認いただけます。

ビッグキーワードとミドルキーワードの違い

ロングテールキーワードの他に2種類のキーワードがあります。それぞれの特徴について確認してみましょう。

2.1 ビッグキーワード

ビッグキーワードは、検索量が多く、月間の検索数が10,000以上であるキーワードで、上位表示できれば、多くの流入の獲得が可能です。

具体例として、「筋トレ」「ダイエット」など主に単体のキーワードがビッグキーワードにあたります。

ロングテールキーワードに比べて検索数が多い分競合率が高いため、大手企業やSEO対策をしっかり行っている企業が相手となり、上位表示は非常に難しいという特徴があります。

2.2 ミドルキーワード

ミドルキーワードとは、ビッグキーワード、ロングテールキーワード(スモールキーワード)の中間にあたり、月間の検索数が1,000〜10,000までのキーワードを指して言うことが多いです。主に2つの単語の掛け合わせたキーワードです。

ロングテールキーワードよりは検索数は多く、ビッグキーワードよりは競合性は低いという特徴があります。

ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードのメリットについて確認していきましょう。

上位表示が狙いやすい

ロングテールキーワードのメリット1つ目は「上位表示が狙いやすい」点です。

ロングテールキーワードは検索量が少ないこともありますが、ニッチなキーワードであるため、大手企業や有名ブロガーが狙わない可能性が高く、競合も少ないため、上位表示が狙いやすくなります。

しかし、いくら競合が少ないといってもコンテンツが悪ければクリック率は下がるため、コンテンツの質は下げないようにしましょう。

ユーザーニーズを捉えやすい

ロングテールキーワードのメリット2つ目は「ユーザーニーズを捉えやすい」点です。

例えば、先程の「筋トレ」というビッグキーワードのみだと、ユーザーがどういう悩みを持っていて、何を解決したくて検索したのか、ユーザーの検索意図が分かりづらいです。

しかしロングテールキーワードでは「筋トレ プロテイン 女性 おすすめ」といったように複合のキーワードが並ぶことで、ユーザーが何を求めているのかユーザーニーズがわかりやすいため、よりユーザーの求めるコンテンツが作りやすくなります。

コンバージョンにつながりやすい

ロングテールキーワードのメリット3つ目は「コンバージョンにつながりやすい」という点です。

キーワードが増えるとユーザーの検索意図がより明確に絞られるため、コンバージョンにつながりやすいと言えます。

例えば、「筋トレ プロテイン おすすめ」と検索するユーザーには、おすすめのプロテインの比較記事やまとめ記事があれば購入(コンバージョン)につながりやすいということです。

拡散されやすい

ロングテールキーワードのメリット4つ目は「拡散性が高い」という点です。

前述したように検索意図が明確であるため、ユーザーの検索意図が満たされているコンテンツが作りやすいといった特徴があります。

そのため、ユーザーにとって役立つコンテンツであり、拡散されやすいと言えます。

ロングテールキーワードのデメリット

ロングテールキーワードのデメリットについて確認しましょう。

サイト管理の手間がかかる

ロングテールキーワードは検索量の少ないキーワードであり、このキーワードを軸に多数のコンテンツを作成し上位表示を狙う戦略のため、作成したコンテンツそれぞれの検索順位など効果検証が必要です。

そのため、サイトの管理は手間がかかるといった特徴があります。

似たコンテンツが量産されてしまう可能性あり

ロングテールキーワードは、メインが変わらず、下位の単語が変わるだけなので、意味合いもそれほど変わらないキーワードとなる可能性があります。

例えば「 筋トレ 女性 方法」「筋トレ 女性 やり方」とすると、キーワードは違うため同コンテンツで両方のキーワードを狙うことも可能ですが、このような似ているキーワードで各々ページを作成してしまうと、似たようなコンテンツが量産されてしまう可能性があるため注意が必要です。

結果が出るまで時間がかかる

1つ1つのコンテンツはそれほど爆発力があるものでもないため、多数のコンテンツを作成して、一歩ずつ積み上げていくため結果が出るまでは時間がかかる傾向にあります。

しかし、しっかりと良質なコンテンツを作成していけば必ず結果に結びつくため根気強く続けて行くことが重要です。

ロングテールキーワードの探し方5STEP

では、本題のロングテールキーワードの探し方です。見ていきましょう。

①目標を明確にする

まずキーワードを選定する前に、自社サイトやブログなどの目標を明確にする必要があります。

  • 商品購入数、サービス利用者数の獲得
  • ブランディングの向上
  • 資料請求やお問い合わせ数の増加

などサイトによって目標はさまざまだと思います。

まずは、目標を明確にしておくことで、後々のキーワード選定やコンテンツ作成時でも趣旨がブレずに行うことができるでしょう。

キーワードの探し方、選定の詳細についてはこちらの記事も参考にしてください。

②ビッグキーワードを選定する

次にメインとなるビッグキーワードを選ぶところが始めます。ビッグキーワードを選定するポイントは以下の4つです。

  1. 競合性は中〜高程度。
  2. 検索ボリュームは1,000以上。
  3. 専門性は高すぎない単語を選ぶ。
    →専門性が高すぎてもユーザーニーズがなければ意味がありません。ユーザーが何を求めているのか考えながら単語を選びましょう。
  4. 競合が強すぎない単語を選ぶ。
    →大手企業や有名ブロガーが上位を占めている場合は避けたほうが良いでしょう。

競合性・検索ボリュームを確認するツールはGoogleキーワードプランナーがおすすめです。Googleが提供しているツールで、Adowordsのアカウントでログインをします。

方法は、ログインをして、ツールと設定にある「キーワードプランナー」をクリックし、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックし、キーワードを入れ「開始する」を押すと、検索ボリュームと競合性が確認できます。

ただ注意点としては、実際に広告を出稿しないと具体的な数字は出ず、100〜1000のようなざっくりとした数字が出ます。

上記のツールはAdowordsのアカウントがないと利用ができないため、アカウントがない方は、aramakijakeというツールを使ってみてください。ややキーワードプランナーと数字の差はありますが、精度は高いと思います。

③関連キーワード(サジェスト)の洗い出しをする

次にロングテールキーワードを選定するために関連キーワードを洗い出していきます。

ツールとしては、ラッコキーワードがおすすめです。無料で使えて簡単に関連キーワードを拾うことができます。注意としてはサーバーの負荷軽減のうため1日に20回までの制限が入るところです。

また、ツールを使わなくても関連キーワードを探すことができますそれは、「Googleの検索」です。もっとも情報が取りやすい手段と言えるでしょう。

方法は、Google検索をすると、一番下に「関連キーワード」が表示されます。

例えば、「ダイエット」と調べると

・ダイエット 食事
・ダイエット 運動
・ダイエット 短期間
・ダイエット サプリ

など出てきますので、これらを掘り下げることで、より具体的なキーワードを見つけることができます。

④検索ボリューム・競合性を確認する

①のビッグキーワードの選定時も話は出ましたが、検索ボリューム・競合性を確認するツールとしては、Googleキーワードプランナーで確認します。

ロングテールキーワード選定時のポイントは、

  • 単語は3つ以上
  • 検索ボリュームは100〜1000程度
  • 競合性は低〜中

応用としては、③のラッコキーワードで関連キーワードを出したら、「全キーワードコピー」という所があるため、そこをクリックし、Googleキーワードプランナーの「検索のボリュームと予測のデータを確認する」にペーストすると、全キーワードの検索ボリュームが確認できます。

また、検索ボリュームを確認したら、Googleキーワードプランナーの上段にある「↓」の所をクリックすると、「Googleスプレッドシート」に検索結果を写すことができ、キーワードを検索ボリューム順にグルーピングすることができるため、キーワードをまとめて整理する目的でも使ってみてください。

⑤競合を分析する

ある程度キーワードが絞り込めたら、最後に競合を分析します。競合分析におすすめのツールはラッコツールズという無料ツールで、そのキーワードの上位10サイトを出してくれるツールです。

方法としては、「見出し(hタグ)抽出」という所をクリックしキーワードを打ち込み「検索上位サイト抽出」をクリックすると、上位10サイトが表示されます。

応用としては、上段のCSVダウンロードをクリックし、Googleスプレッドシートへインポートすると、競合サイトの見出し(h1〜h3)やメタタグ、文字数などが表示されるため、記事作成時の参考になりますので試してみてください。

競合を見るポイントとしては、巨大ECサイト(amazonや楽天など)、比較サイト、ポータルサイト、有名ブロガーなどが上位を埋めている場合は上位を狙うことは難しいため、そのキーワードを避けるかもう少し絞り込んだキーワードで勝負するほうが良いでしょう。

また、Googleには QDD(Query Deserves Diversity)というアルゴリズムがあります。QDD(Query Deserves Diversity)とは、「多様性のあるアルゴリズム」という意味の略語です。

「多様性のあるアルゴリズム」とは、あるキーワードの検索結果に対し、同じ内容のWEBサイトだけでなくさまざな内容のWEBサイトを表示させているということです。

どういうことかというと、例えば、「セット」という単語を検索すると、「セットメニュー」、「セットアップ」、「ヘアセット」などさまざまな意味のWEBサイトが表示されます。

このようにWEBサイトを同内容で統一せず、1つのキーワードからさまざまな意味を持つWEBサイトをバランス良く表示させることがQDDとされています。

しかしこれはGoogleが公式に発表したものではなく、あるSEO関係者が多様性をもたしているのではないかと仮説から導き出されたもののため、実際のところはアルゴリズムであるとは言い切れない所です。

しかし現にさまざまな検索結果が表示されていることは事実ではあるため、検索結果が多様化している際は、自社サイトが表示される枠が少ない可能性があるため、避けたほうが無難かもしれません。

ロングテールキーワード選定時のおすすめ無料ツール

ロングテールキーワードを探す際に便利な無料で使えるツールを厳選して紹介します。

上述では紹介していませんが、自身のWEBサイト上のキーワードを改善するときにおすすめのツールで、Googleが提供しており無料で使用できます。

使い方としては、「検索結果のパフォーマンス」機能で、現在自身のWEBサイトでクリックされているキーワードを表示してくれるため、効果的にロングテールキーワードを探すことができます。また新たにコンテンツをツール内で作成することができ、コンテンツ作成後はwebサイトの掲載順位を管理することもできるなど非常に便利なツールです。

Googleに出稿する広告主向けのツールですが、アカウントを取得すれば無料で利用できます。無料で利用する際は、キーワードの月間検索数は概数ですが、競合性・関連するキーワードも把握できます。正確で詳細な月間検索数を知りたい場合には、広告への課金が必要です。

無料で使用できるツールで、クリック一つで簡単に検索ボリュームが確認できます。GoogleとYahoo!における月間推定検索数が表示されます。さらに、それぞれの順位ごとにどの程度のアクセスを見込めるのか目安も表示が可能です。

ただ、キーワードの打ち込みは1つしかできないため、多数のキーワードを調べたいときはやや面倒な点はあります。

無料で使用できるツールで、Googleサジェストキーワードと共起語、Q&Aサイト(yahoo!知恵袋や教えてgoo)、Googleトレンドの結果などが表示されるツールであり、関連キーワードの洗い出しに向いています。

無料で使用できるツールで、競合サイトの分析に向いているツールです。狙ったキーワードで上位表示されているサイトの見出し(h1〜h6 )やメタタグ、平均文字数などをワンクリックで調べることができ、キーワードの選定時でも記事構成、記事作成をする際でも活用することができる便利なツールとなっています。

その他の無料SEOツールは詳しく知りたい方はこちらでご確認いただけます。

ロングテールキーワード選定時の注意点

ロングテールキーワード選定時の注意点として、キーワード選定後は多数のコンテンツを作成していく戦略であるため、多数のキーワードが必要となるわけですが、各ページで違ったキーワードでも似たようなキーワードを選んでしまっていると、記事の内容も似たコンテンツが出来上がってしまうため、結果的に「ドアウェイページ」を作成してしまっている場合があります。

ドアウェイページとは?

ドアウェイページとは、いわゆる誘導ページと言われ、定義としては「特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページ」とされています。

つまり、先程の話で似たキーワードで同内容のコンテンツがあると誘導ページとみなされてしまう可能性があるというわけです。

例えば、「地名+美容院」としたとき

「東京 美容院」「福岡 美容院」「大阪 美容院」

というように地名だけが変わり同内容のコンテンツを作成すれば、ユーザーにとって不利益なコンテンツを作成したとしてGoogleからの評価が下がることがあります。

ドアウェイページはGoogleのウェブマスター向け公式ブログでも違反行為として挙げられているため、キーワード選定時はなるべく似たようなキーワードとならないように注意しましょう。

SEO対策講座のお知らせ

最後まで見ていただきありがとうございます。

上記の内容を見てもう少し学びたいと思われた方のためにWEBMARKSではSEO対策を学ぶための講座があります。

ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

詳しくは以下のページをご覧ください。

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この記事を書いた人
haruna
東京都在住の28歳。作業療法士として約5年間リハビリ業務。WEBマーケターの仕事もリハビリの仕事もお客様のニーズを第一に考えて仕事をする点は同じだと考えており、前職の経験を生かして、よりご希望に沿った提案をすることを心がけている。
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