ロングテールキーワードは、現在のSEO対策では欠かせない存在になりました。
- 「言葉は聞いたことがあっても意味をしっかりと把握していない」
- 「そもそも初めて聞いた」
という人もいるかと思います。
ビックキーワードやミドルキーワードとは違ったメリットが多く、最大限にメリットを活かすことができれば売上を飛躍的に伸ばすことが可能です。
この記事では、「ロングテールキーワードにはどんなメリットがあるのか?」「ロングテールキーワードは実際にどうやって選ぶのか?」といった疑問にお答えします。
Contents
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、メインとなるキーワード(ビックキーワード)から関連するキーワードを組み合わたものから成る検索キーワードのことです。
アメリカの有名SEO企業「Yoast SEO」はロングテールキーワードについて以下のように説明しています。
Long-tail keywords are keywords or keyphrases that are more specific – and usually longer – than more commonly used keywords.
日本語訳:ロングテールキーワードとは、一般的に使用されるビックキーワードよりも具体的で、長いキーワードです。
出典:Yoast SEO
ビッグキーワードを軸にし、2〜4の単語数で構成されます。
具体例:WEBMARKS SEO対策、WEBMARKS 記事制作
上位表示へのハードルを下げつつ、細かくターゲットを絞ったユーザーにピンポイントでコンテンツを届けることができます。
特にサイトを立ち上げて間もない頃は、サイトのパワー(ドメインパワー)も弱いため、ビックキーワード・ミドルキーワードでの上位表示は難しいです。
ロングテールキーワードを狙うことで上位表示が可能になり、アクセス数を獲得できます。
ロングテールという言葉の意味
ロングテールとは、インターネット上の商品販売において、売上を稼ぐメイン商品以外の販売機会の少ない商品を幅広く揃えることで、全体の売上を伸ばそうとすることを言います。
基本的には上記の意味としてビジネスの場で使われることが多いです。
※そもそもの語源は、英語の「Long Tail(長いしっぽ)」
キーワードが2〜4つ並ぶと、長いしっぽのようになるため「ロングテールキーワード」と呼ばれます。
米国大手通販サービスAmazonは、ロングテール戦略で大成功した1つの例です。
Amazonは圧倒的な種類の商品をWeb上に掲載しました。それらの商品は少数しか売れないものの、その総売上として莫大な売上を生み出しています。
ロングテールキーワードのメリット4選
ロングテールキーワードの場合、ビックキーワードやミドルキーワードよりも検索ボリュームが少ないめ、莫大なアクセス数は望めません。
しかし、ターゲットを細かく絞れるため、成約率(CVR)が上がるというメリットがあります。
他にもメリットはいくつかあるため、それぞれ解説していきます。
ロングテールキーワードのメリットを知った上で、コンテンツを追加していけば、更なる売り上げの伸びが期待できます。
1. 競合が少ない
1つ目のメリットとして、「競合が少ない」ということが挙げられます。
ビックワード・ミドルワードを狙う場合は、競合サイトが多く、上位表示するためには大きな労力と時間が必要です。
ロングテールキーワードであれば競合が少ないため、上位表示する難易度は低いですが、ある程度の検索ボリュームのあるキーワードを選びましょう。
最低でも月間50程度の検索数が望ましいです。
競合が少なく上位表示しやすいからといって、低品質なコンテンツを生産しないように心がけることが大切です。
サイト立ち上げ初期のサイトはドメインパワーが弱いため、競合が少ないロングテールキーワードを狙ってコンテンツを生産しましょう。
2.上位表示しやすい
前述の「競合が少ない」と直結しますが、ロングテールキーワードを狙うと上位表示される確率が高いです。
例を挙げると、「ブログ」という単体ビックキーワードの検索数は月間36800に対し、「ブログ 記事」は月間590となっています。
実際にGoogleで「ブログ」と検索してみましょう。
有名人や芸能人の公式ブログ、Wikipediaなどが上位に表示されていて、どれもサイト自体の力(ドメインパワー)が強いです。
弱小サイトが「ブログ」というキーワードで上位表示を狙っても、上位表示することは不可能に近いです。
次に、「ブログ 記事 制作代行」というロングテールキーワードで検索してみると…
芸能人の公式ブログやWikipediaなどの強力サイトは存在せず、「ブログ」というビックワードよりも上位表示できる可能性が高いといえます。
3.コンバージョンに繋がりやすい
ロングテールキーワードはターゲットをより明確に絞れるため、ビッグキーワードに比べてコンバージョン率が上がります。
実際にアメリカの有名SEO企業「Yost SEO」も、ロングテールキーワードのCVRについて以下のように言及しています。
Long-tail keywords get less search traffic, but will usually have a higher conversion value, as they are more specific.
日本語訳:ロングテールキーワードは検索トラフィックが少なくなりますが、より具体的なキーワードであるため、通常はコンバージョン率が高くなります。
出典:Yost SEO
ユーザーの検索意図が具体的であれば、検索意図に合わせたコンテンツを提供しやすくなります。
「ブログ 記事 制作代行」というキーワードでGoogle検索するユーザーは、「ブログの記事を制作してくれる人が必要」という悩みやニーズがあることが予測できます。
「ブログ」という単体キーワードの場合、「ユーザーが何を求めているのか」を予測することは難しいです。
ロングテールキーワードのメリットを活用し、検索意図に合わせた商品やサービスを紹介すれば、成約に繋がる確率が上がります。
メリットは多いがデメリットも存在
ロングテールキーワードはメリットも多いですが、デメリットもあります。
メリットだけを意識するのではなく、デメリットも理解した上で、ロングテールキーワードを攻めていきましょう。
サイトを運営する目的によって、「ロングテールキーワードを狙うデメリット」が異なります。
①ビッグワードで上位表示させにくい
当然ですが、ロングテールキーワードを狙う場合、ビックワードで上位表示することは難しくなります。
ビックワードはロングテールキーワードに比べて、莫大な検索数があり、アクセス数も飛躍的な伸びが期待できます。
・莫大なアクセス数が望める
・売上げが格段にUP
ビックワードで上位表示させると、上記のように大きなメリットがあります。
ロングテールキーワードを狙う場合、上記の2つを達成するのは難しくなります。
②爆発的なアクセス数は望めない
ロングテールキーワードの検索数は、ビックキーワードよりも極めて低いです。
「アクセ数を爆発的に増やして売上を伸ばしたい!」という目的がある場合、ロングテールキーワードは適しません。
例えば、「記事制作」というビックワードの検索数は月間390。
「記事制作 外注」というロングテールキーワードは月間30。
「集客に集中したいのでビックワードを狙う」
「アクセス数よりも効率よく売上を伸ばしたい」
それぞれの目的によって、ビックワードを狙うか、ロングテールキーワードを狙うかは異なります。
③良質なコンテンツを作る必要がある
ロングテールキーワードを狙って記事を作成する場合、ユーザーの悩みを解決できる良質なコンテンツを作る必要があります。
ロングテールキーワードで検索するユーザーは、明確な目的(ニーズ)を持っています。
このため、ユーザーの悩みを的確に解決できるコンテンツでないと、すぐにサイトから離脱してしまいます。
ビックワードであれば、ユーザーは悩みを持っているか判別できないため、ターゲットを細かく絞る必要はないです。
このため、ユーザーの悩みを解決する良質なコンテンツではなくても、ロングテールキーワードと比べたら大きな問題はありません。
※もちろんユーザーファーストのコンテンツが第一です
④精密なキーワード調査・競合分析が必要
ロングテールキーワードを狙う場合、キーワード調査に手を抜くことはできません。
特にロングテールキーワードを狙う場合は、記事設計の時から勝負が決まってしまいます。
ドメインパワーが弱いサイトであれば、競合に勝てるキーワードを狙わない限り上位表示は難しいです。
例えば、「記事制作 代行」と「記事制作 料金」では検索ボリュームや上位表示の難易度も異なります。
- 検索ボリューム
- 自社サイトとキーワードの関連性
- 競合サイトのドメインパワー
- 競合サイトのコンテンツの質
ロングテールキーワードのメリットを活かすためにも、上記のような調査・分析が必要不可欠です。
わずかな数字の差が売上につながってくるため、キーワード調査と競合調査はロングテールキーワード戦略において重要な要素の1つです。
ロングテールキーワードの選び方【4つの手順】
ロングテールキーワードを狙っていく場合、キーワードを選ぶ時点で、ほとんど勝負が決まってしまいます。
ロングテールキーワードでも競合が集まることはあるため、徹底的に競合を調査する必要があります。
あまりにも月間の検索ボリュームが少ないキーワードを選んだり、競合が強すぎるキーワードを選んでしまうと時間と労力が無駄になってしまいます。
まずは「サイト自体の設計」から、それぞれ解説します。
1.サイト(ブログ)のジャンルを決める
キーワードを決める前に、サイト自体のジャンルを決めましょう。
Googleは、サイトのジャンルとキーワードがマッチしているかという点を重要視します。
例えば、SNS運用を事業としている企業(サイト)が、AI領域のコンテンツ記事を作っても、パワーが分散してしまいます。
サイトのジャンルとキーワードがマッチしていないと、ロングテールキーワードでも上位表示することが難しくなります。
Googleが最も重要視している「EAT」を常に意識することが大切です。
例えば、WEBMARKSは「Web集客」をメイン事業としているため、
「SEO対策」「記事制作」「Web広告」
などを含む「ロングテールキーワード」を狙うことが可能です。
サイト(事業)のジャンルとキーワードがマッチしていれば、ロングテールキーワードのメリットを最大限に活かすことが可能です。
2.狙いたい検索キーワードを選ぶ
次に、ロングテールキーワードを選定します。
使うツール:ラッコキーワード 、Googleキーワードプランナー
ラッコキーワードを使うと、ロングテールキーワードを見つけることができます。
例えば、「記事制作」と検索すると、「記事制作 外注」や「記事制作 相場」などのロングテールキーワードが見つけられます。
左上の10個のキーワードは「サジェストキーワード」と呼ばれており、Googleが検索するときに予測して出してくれる、候補キーワードのことです。
ラッコキーワードでキーワードを調べた後は、Googleキーワードプランナーを使って、検索ボリュームを調査します。
ロングテールキーワードでも、「検索ボリュームの多いキーワード」で検索順位1位をとれば、大量のアクセスが望めます。
Googleキーワードプランナーでは、ラッコキーワード の右上にある「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックして、コピーします。
コピーができたら、キーワードプランナーの「検索のボリュームと予測のデータを確認する」というところに、ペーストします。
3.「2」で決めたキーワードで競合を調査
選んだロングテールキーワードの検索ボリューム数が多くても、競合が強すぎる場合があります。
競合サイトのドメインパワー 、専門性、コンテンツの質などを上位10ページくらい分析しましょう。
傾向として、トランザクショナルクエリは成約率が高いため、競合が集まりやすいです。
※トランザクショナルクエリとは商品購入や問い合わせといった、行動が明確に想定されているクエリのことを指します。
ロングテールキーワードでも上位表示が難しいキーワードはあるため、競合分析がとても重要です。
実際に「Googleキーワードプランナー」というキーワードで検索してみると、
リスティング広告が出てきたり、記事制作をメイン事業としている企業のサイトが上位にいます。
今から「記事制作 代行」というロングテールキーワードを狙っても、メリットを活かせない可能性が高いです。
4.ユーザーの検索意図を意識して記事を書く
- サイトのジャンルを決める
- 狙いたいロングテールーワードを選ぶ
- 競合を分析する
ここまで完了したら、あとは記事を執筆するだけです。
たとえ検索ボリュームがあって競合も弱いからといって、ユーザーを無視してはいけません。
低品質なコンテンツはユーザーの離脱率が上がる要因になります。
Googleが掲げる10の真実にある「ユーザーファースト」を常に意識し、良質なコンテンツを作りましょう。
まとめ:ロングテールキーワードを狙ってメリットを最大限に活かそう
ロングテールキーワードを狙えば、成約率や集客数を伸ばせるなど、メリットを活かせます。
ロングテールキーワードのメリットを最大限に活かすためには、下記が最も重要です。
- 「精密な競合分析」
- 「ユーザーを意識した記事を書くこと」
「どんなロングテールキーワードがいいのか分からない」「ロングテールキーワードを狙って記事を書いたけど上位表示できない」などお悩みであればWEBMARKSにご相談ください。