SEO対策するうえで、本来の検索順位を正確に知ることは必須の条件です。2005年からGoogleは、各ユーザーごとに検索結果をカスタマイズして表示するパーソナライズド検索を導入しました。
これにより、同じキーワードでもユーザーのニーズに合った検索結果が上位表示されるようになり、正確な検索順位の把握がむずかしくなりました。
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チェックツールがないとSEO対策効果が分からない
パーソナライズド検索の影響を受けない、検索順位を把握できるチェックツールがないと、SEO対策のために行った施策の効果を測ることができません。
ネット検索をするユーザー、一人一人に合わせた検索結果を表示するパーソナライズド検索は、利用者にとって大変便利なものです。
- ユーザーの住んでいるエリア
- 今までに検索したキーワード
- SNSのつながり
- 今までに閲覧したサイトやクリックしたリンク
これらの条件等を元に、Googleが個人個人にマッチした情報を優先的に検索上位表示しますから、ユーザーにとっては、より身近で自身の好みに合ったサイトが見つけやすくなります。
しかし、この便利な機能は、SEO対策をする側にとっては少し厄介な機能。同じキーワードであっても、Aさんのスマホから検索すると1位で表示されるのに、Bさんのスマホで検索すると10位で表示されてしまうのです。
このように、パーソナライズド検索が普及した現在では、正確な検索順位がわかりません。今までに閲覧したサイトの情報が検索結果に反映されますから、頻繁に自社サイトを閲覧している会社や個人のパソコンから、狙ったキーワードで検索をした結果の表示順位があてにならないのです。
そこで、SEO対策するうえで必ず必要となってくるのが、検索ランキングを正確に調べることができるチェックツールです。
指定したキーワードで自社サイトの検索順位が何位なのかをパーソナライズド検索の影響を受けずに調べることができます。
SEO検索順位対策に関して詳しく知りたい方は、こちらがおすすめ。
チェックツールナンバー1!Googleサーチコンソール【無料】
正確な検索順位を調べることができるチェックツールは有料無料のタイプがあり、その種類は数十種類。選ぶだけでも大変なくらいネット上に出回っています。
使いやすさ、性能、利用者の評判、値段を踏まえて、一番人気のあるSEOチェックツールは、Googleが無料で提供しているサーチコンソールです。
言うまでもなくウェブの世界の王様であるGoogleが作ったチェックツールであり、利用者数は世界一、その性能は進化を続けており、他社の販売している有料のSEOチェックツールと比べても見劣りしません。
一番のおすすめポイントは、ネット上に便利な使い方などの情報がたくさん出回っていること。チェックツールとしてのシェアナンバー1ですから、それだけ利用者が多く、使い方の解説ブログなどで細かく丁寧に利用方法が紹介されています。
また、基本的にどこの会社でも利用していますから、汎用性が高く、もし転職することなんかがあっても、同じチェックツールとして使えます。
シークレットモードでもパーソナライズド検索の影響がある
小規模のサイトを運営していたり、一つのサイトしか管理していないような場合は、チェックツールを利用せずにブラウザに搭載されているシークレットモードの機能を利用して検索順位を測っているケースがあります。
実はこの方法、全く意味がありません。近年Googleが行ったベニスアップデートと呼ばれる検索アルゴリズムの変更により、シークレットモードでも、検索しているユーザーのいる地域の影響が強く反映されるようになりました。
このため、検索したキーワードに関連する所在地の影響がパーソナライズド検索をした時と同様にシークレットモードでも検索結果に反映されるようになり、正確な順位の把握はできなくなりました。
隠れコマンドも効果なし
シークレットモード以外で正確な検索結果を表示させるためのコマンドとして「&pws=0」をurlの末尾に入れることで、パーソナライズド検索の影響を一切受けずに検索結果を調べることができるとされていました。
しかし、これもベニスアップデートにより効果を無くし、あまり意味をなさない対策となってしまいました。
まとめ
検索順位を上昇させるために行ったSEO対策の効果をきちんと測定するためには正確な順位の把握が必須です。
シークレットモードや「&pws=0」といったコマンド入力でも、パーソナライズド検索の影響を受けずに正確な順位を測ることはできません。
サーチコンソールなどのSEOチェックツールを利用して、行っているSEO対策の方向性が間違っていないか、正確なデータを元に調べていきましょう。