PV、セッション、直帰率・・・。アクセス解析の用語に慣れるのは初心者にとっては一苦労ですよね。
しかし、アクセス解析において指標の理解は必須です。ぜひ理解しておきましょう。
今回はWebサイト運営者ならマスターしたいアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の指標をわかりやすくご説明していきます。
Contents
Googleアナリティクスとは?
Googleアナリティクスは、Googleが提供する基本無料のアクセス解析ツール。非常に高機能で使いやすく、ほとんどのWeb担当者が活用していると言ってよいでしょう。
Googleアナリティクスではサイトに訪問したユーザーの数から、属性、流入経路、サイト滞在時間などあらゆるデータを計測することができます。
そうしたデータを読み解いていくことで、Webサイトの強みや改善すべき点などが浮かび上がってくるのです。
指標とは?ディメンションとの違いは?
Googleアナリティクスの数値レポートは、指標とディメンションの組み合わせで構成されています。両者の違いを見ていきましょう。
ディメンションとはデータを見るうえでの軸のこと。下図の青色部分の、「Osaka」「Shinjuku City」といった「市区町村」にあたる部分です。サイト内で切り分けられた「ページA」「ページB」といった各ページもディメンションにあたります。
指標はデータの数字にあたる部分で、メトリクスとも呼ばれます。下図の黄色部分の「ユーザー」「セッション」「直帰率」などにあたる部分です。
多くの場合、ディメンションは縦軸に、指標は横軸に表示されます。
指標とディメンションの組み合わせを操作することで、たとえば「ページBの直帰率」といった具合に、必要なデータをピンポイントで抽出することができます。
Googleアナリティクスの基本指標7つ
ここからは、Googleアナリティクスで用いられる基本の指標7つをご紹介していきます。
ページビュー(PV)
ページが表示された回数のことです。
サイトに流入したユーザーがサイト内を回遊したり、リロードなどで同じページが繰り返し表示された場合も別のPVとして集計されます。
情報発信に主眼を置くメディアサイトでは最重要の指標と言えるでしょう。
セッション
セッションとは「ユーザーがサイトに流入し、離脱するまでの一連の行動」のことです。
ユーザーの流入から離脱までを1セッションとしてカウントすることで「訪問数」を知ることができます。
なお、離脱以外にも「何も操作がなく30分経過したとき」「日付が変わったとき」などの場合にセッションは終了したとみなされます。
ユーザー
サイトに来た固有のユーザーの数を指します。
たとえば、同じユーザーがサイトに一日で3度訪問したとしても、セッションは3ですがユーザー数は1のままです。
Googleアナリティクスは、ブラウザのCookieを利用して「ユーザー」を識別しているため、同一人物であっても、異なるデバイスやブラウザでアクセスした場合には別の「ユーザー」としてカウントされます。
・PV:ページが見られた回数
・セッション:サイトに訪問した回数
・ユーザー:サイトに訪問した人数
直帰数・直帰率
直帰数とは、流入したユーザーが1ページだけ閲覧して、すぐに離脱したセッション数のことです。そして直帰率は、全体のセッション数のうち直帰したセッションが占める割合のことです。
直帰率が高い場合は、ユーザーニーズを満たせていない、回遊先のページが少ない、といった問題が考えられます。
直帰率と混同しやすい指標として「離脱率」があります。離脱率は、そのページを見たセッションのうち、そのページを最後に離脱したセッションの割合を示しています。
つまり、直帰率は1ページ目で離脱した割合に限定されていますが、離脱率は流入後何ページ目かを問わず、そのページで離脱したユーザーの割合となります。
ページ/セッション
1セッション中に表示されたページ数の平均のことです。その名の通り、分母をセッション、分子をページビューとしたときの値となります。
このページ/セッションの値が上がるほど、サイト内をユーザーが活発に回遊しているということになります。
平均セッション時間
1セッションで滞在した時間の平均のこと。この平均セッション時間が長いWebサイトは、ユーザーを引きつける有益なコンテンツを提供している可能性が高いです。
なお、「あるページを表示し、次のページが表示されたまでの時間」を元にセッション全体の滞在時間を計測しており、
この仕様により、直帰や離脱したページでの滞在時間は基本的には計測ができず、セッション時間には含まれません。
目標
Googleアナリティクスの「目標」とは、ユーザーに求めるアクションのことです。なお、目標を達成することを「コンバージョン」と言います。
目標の例としては、商品購入、資料請求、問い合わせ、サイトのお気に入り登録などがあります。目標はサイトによって異なるため、Googleアナリティクスの管理画面から「何を目標と定めるか」をあらかじめ設定する必要があります。
まとめ
Googleアナリティクスの指標7つについて、ご理解いただけたでしょうか。
アクセス解析の初心者にとっては指標の理解は難しいかもしれませんが、大切な基礎知識です。しっかり理解し、サイト運営に役立てていきましょう。
みなさまのサイト運営が成功することをお祈りしています!