自社のwebサイトで集客する上で、SEO対策はいまや必須です。SEOの専門性から外部業者に委託して実施している会社も多くありますが、「費用をもっと抑えたい」「自社内でPDCAを回したい」というような要望もあるのではないでしょうか。
ネットからの集客や売上を増やすために、とりあえずwebマーケティングを外部に委託したはいいものの、月々の費用や業者と時間や都合がかみ合わなくて困っている方もいらっしゃると思います。
この記事では、自社内でSEOを行う「インハウスSEO」についてメリットやデメリット、導入の方法などを外注との比較を交えて解説していきます。
\8週間でSEO担当者を社内育成!/
Contents
インハウスSEOとは?
インハウスSEOとは、「社内の担当者でSEO施策を完結させる、中心になって進める」ことです。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、Googleのような検索エンジンに最適化することです。
これにより検索結果で上位を得ることで集客を増やし、顧客の獲得や売上の向上を目指して行うものになります。インハウスには「内製化」や「組織内」の意味があり、インハウスデザイナーやインハウスローヤーなどWeb業界以外でも普通に使われる言葉です。
社内で戦略の決定やコンテンツ制作、改善、レポート作成など多くの業務を行うので、専門の人材や部門を用意して運用する必要があります。
SEOの詳しい内容をおさらいしたい方はこちらをご覧ください。
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アウトソーシングSEOとの比較
では、インハウスSEOと外部委託(アウトソーシング)ではどんな違いがあるのでしょうか。
簡単にこちらの表にまとめてみました。
インハウスSEO | アウトソーシングSEO |
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アウトソーシングSEOの場合は、料金を多く支払うことでSEOに割くリソースを業者側で負担し、場合によっては任せきりにすることができます。専門的に行っている為、知識の高さや経験から一定の成果は出しやすいでしょう。
一方で、業者の質に依存してしまうため低品質な業者や悪質な業者に当たると、予算を無駄にしたり場合によっては自社に損害を被ることになります。
また、業者との都合が合わずに施策を素早く回せないこともあるかもしれません。
インハウスSEOでは、導入にリソースを使った上で継続的に専門の人材を用意する必要があります。さらに、SEOの情報は日々アップデートされているので継続的に学ぶことが必要です。
しかし導入さえ出来れば費用を大きく抑えることが出来る上、社内にノウハウを蓄積できるので専任者が入れ替わることになっても継続して行えます。施策やコンテンツをより理解の深い視点で、素早いPDCAで打ち出せることも魅力になります。
社内のリソースが足りない内はアウトソーシング、予算を下げたり、より成果を出しやすくしたいならインハウスに移行することがおすすめです。
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インハウスSEOのメリット
インハウスSEOに移行するメリットとしては下記のようなものがあります。
- 費用の削減
- マーケティング知識の社内共有
- 自社理解の深い施策・コンテンツ
- PDCAを速く回せる
- 悪徳業者の回避
外部に委託していたことで、小回りが効かなかった点や費用面の改善により、事業をより成功に導きやすくなることが大きなメリットです。それぞれの詳細をみていきましょう。
費用の削減
インハウスSEOなら費用はサーバー代やドメイン取得の費用、ツール代程度になり、外注費は記事制作でライターを雇う場合にかかる程度です。アウトソーシングSEOは、狙うキーワードやプラン次第ですが月々5万円程度から50万円以上が費用としてかかる場合があります。
圧倒的にランニングコストが下がるため、事業に予算を割り当てやすくなり自社の将来に良い影響をもたらす非常に大きなメリットです。
マーケティング知識の社内共有
インハウスSEOを行う上で、SEO知識を社内に保有できる点も魅力の一つです。担当者が入れ替わることになってもノウハウや実績がある為、次の担当者にも移行をスムーズに行えます。
それ以上のメリットとして、SEOを行う上で得た顧客ターゲット情報の蓄積で、SEO以外のマーケティングにもノウハウを活かせる点があります。顧客の潜在ニーズや顕在ニーズを知りそれに沿ったコンテンツを作るので、刺さる訴求の仕方や顧客へのより深い理解を得られる点がメリットです。
自社理解の深い施策・コンテンツ
インハウスSEOであれば、自社のサービスや製品情報、競合や業界の情報を元に理解度の高い施策、コンテンツを打ち出していけます。アウトソーシングSEOでも自社の要望には沿ってもらえます。
しかし、上記のように事情を深く理解してもらえなかったりコミュニケーションコスト、書き直しの費用がかかるために思うような成果が出ない場合もあります。業界経験の豊富な人材こそ、より深い内容を施策やコンテンツに反映できるでしょう。
PDCAを速く回せる
インハウスSEOでは、自社内で施策に対応するのでそうしたタイムラグが発生せず、好きなタイミングで施策を適用できます。アウトソーシングSEOで施策を回す場合、業者側の都合次第ではすぐに対応してもらえない場合があります。
特に情報の鮮度が重要な場合や早急な対応が必要な際、こうしたタイムラグが売り上げに関わったり会社の評判に繋がるので軽視できません。
悪徳業者の回避
アウトソーシングで行う最大のリスクが、業者の品質になります。良質な業者がほとんどではありますが、以前にあったような質の悪い被リンクを量産する業者やいわゆるぼったくりを行う業者もゼロではありません。
インハウスSEOでは自社内の見知った人間が業務を遂行するので、そういった事はほぼ起こらないでしょう。
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インハウスSEOのデメリット・難しい点
インハウスSEOにはメリットは多いですが、先述したようなデメリットや難しい点もあります。
- 人材確保の難しさ
- 短期で成果を出すことが難しい
- 社内からの理解が必要
SEOの長期性や専門性の点から発生するデメリットのため、簡単に払拭できるものではありません。しかし、SEOをインハウスで行うことができれば今まで以上の成果を出しやすくなります。粘り強く取り組みましょう。
人材確保の難しさ
インハウスSEOでは専門的な知識が必要となってしまうため、社内に人材の確保することが難しいです。逆に、アウトソーシングSEOでは、費用を払えば人的リソースは業者が受け持ちます。
新しく人材を入れる場合もありますが、今いる人材にSEOの業務もやってもらう場合が多いでしょう。その場合は負担が増えてしまうせいで辞めてしまうリスクもあります。特に、導入して日が浅い内や業務に慣れない内は負担が減るようにリソースを管理するべきです。
また、1人にだけ任せるのではなく複数人に知識を持ってもらい、一人あたりの負担や人が入れ替わる際のリスクを減らしましょう。
短期で成果を出すことが難しい
元々、SEO対策は時間のかかるものであり、インハウスSEOも導入してすぐに成果の出ることはほとんどありません。特に、導入直後はノウハウがあまりない状態なので成果が出るまでに時間がかかります。続けるほど自社の資産になっていくものなので、長い期間をかける覚悟が必要です。
社内からの理解が必要
インハウスSEOをしていくためには、上記にもあるように会社全体、特に幹部陣に理解してもらう必要があります。結果が出るまで時間がかかる事や人材などのリソースが必要なことを理解させた上で、費用を抑えつつ資産を増やせるものであることを理解してもらいましょう。
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インハウスSEOの主な業務内容
インハウスSEOの業務内容は、専門業者が行う内容と基本的に変わりません。以下は主な業務の代表例です。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツマーケティング
- アクセス解析・レポート作成
下記でそれぞれの内容を解説します。
内部対策
内部対策では、googleの評価を適切に受けられるようにクローラビリティとユーザビリティを高める施策を行います。
- HTMLタグの最適化
- URLの正規化
- 内部リンクの最適化
- パンくずリストやヘッダー、フッターナビゲーションの設定
- クローラビリティの向上
- インデックス最適化
- 404エラーページの最適化
- 構造化マークアップ
- モバイルへの対応・レスポンシブデザイン化
- サイトの高速化
- サイトマップ・robots.txtの設置
上記に挙げたものでも一部です。基本的には効果の大きいものや出来ていないことでネガティブな評価を受けるものから取り組むことになります。
ページの順位が上がるまで取り掛からなくてもいいものや、コンテンツによってはしなくてもいい施策もあるので、どんなページにするかを精査して優先順位をつけましょう。
外部対策
外部対策は、ドメインの違うサイトからリンクを貰う(被リンク)施策です。特に効果のある施策のために、以前は無数のサテライトサイトからリンクを送るなどの好ましくない行為が横行していました。現在では、検索アルゴリズムの進化によりそういった手法を行うと上位に上がるどころか検索結果に出なくなる場合もあります。
自然に貼られたリンクが主な評価対象ですが、信頼性の高いサイトや同業他社のサイト、品質の高いサイトからのリンクは特によい評価に繋がるため、高品質なコンテンツやサイト作りを心がけましょう。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、検索キーワードやQ&Aなどからユーザーのニーズを読み取り、自社の保有する知識や経験をもとに良質な情報を提供していくことで流入や問い合わせなどに繋げる手法です。
検索意図に沿った品質の高いコンテンツを提供出来ればgoogleの評価はもちろん、良質な被リンクを得られるようにもなるので、重要度の高い手法になります。
コンテンツ作成の際は以下のことに気をつけましょう。
- 専門性
- 権威性
- 信頼性
- 独自性
- 網羅性
アクセス解析・レポート作成
アクセス解析・レポート作成では、SEOを適切に進めるためにコンテンツの成果や施策を行う前後の状況の確認、ユーザーのニーズの洗い出しを行います。
現在のユーザーからの評価やキーワードの選定、どの記事が見られているかなどの情報から、どういった方針で進めるべきか、戦略をどうするかを決める際に必要な情報です。
また、レポート作成は社内に情報を共有し他部所にも何をしているか、どういった成果が出ているかを伝えるために必要です。SEO対策は時間がかかりやすく、何をしているかが他の部署からはわかりづらいものです。信頼や協力を得るために欠かさず行いましょう。
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インハウスSEOを導入する方法3選
インハウスSEOの導入には、主に3つのパターンが想定できます。
- 人材確保
- 外部委託からの以降
- スクールで学ぶ
一つの方法だけではより時間がかかったり、SEOの精度が落ちる期間が出来る場合があるので並行して進めることを推奨します。
人材雇用
リソースを増やす、最初からSEOの知識を持つ人材を探す目的で、雇用活動を続けることも必要です。SEOは専門の知識が必要なので人材が少なく時間がかかりやすいですが、 社員の知り合いなどから思わぬ人材にめぐり合うこともあるので、ほかの方法と併せて行いましょう。
外部委託からの移行
現状で関わりのある業者にノウハウを教えてもらい、徐々に独り立ちしていく形になります。最初の内は専門業者に委託し、数ヶ月かけて基礎を作ってもらいながら手法を真似することで、違和感なく移行できるでしょう。
知識を蓄積する間も施策を回せるメリットがありますが、業者によっては教えてもらえなかったり止められてしまう場合があります。そのため、委託している業者以外から知識を得たりSEOの知識がある人材を別の方法で社内に確保することも考えなければなりません。
スクールで学ぶ
上記2つと違い、社内の人間がSEOをできるように研修を行う方法です。費用と時間がかかりますが、SEOの技術は勿論、プロの思考や実際の動きを最適化されたカリキュラムと共に教えて貰えます。
独学と違って正しいこと、間違っていることを明確にして、正しい方向への努力を行えるため、本格的に学ぶのであればスクールのような場所で勉強するべきです。
スクールによっては現役のwebマーケターに無制限で質問ができたり、アフターフォローがしっかりしたものもあるので、インハウスSEOで成功したいのであれば検討しましょう。Webマーケティングのスクール比較、選び方はこちらをご覧ください。
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インハウスSEO導入後も成功するコツ
インハウスSEOは導入して終わりではありません。継続して成果を挙げるためにはスキルのアップデートや情報交換を継続して行う必要があります。下記では詳細や例を挙げます。
現役のwebマーケターに学ぶ・交流する
プロとして、日々変化する検索アルゴリズムに対応するために日々情報収集を続けているので、施策の知識やSEOの情勢について詳しい方がほとんどです。無料で相談できる業者やtwitterのようなSNSで活動するマーケターもいるので、それを活用して情報を仕入れたり交流しましょう。
施策の詳しい内容や使い方、状況に応じた展開について相談したり質問することで良い結果に繋げることが重要です。
スキル・知識のアップデートを続ける
SEOだけでなく、webマーケティングの領域では日々情報が変化します。セミナーに参加したり、講師としてSEOの専門家を招くなどして学習する機会を設けることがおすすめです。
それまで使えた手法が突然使えなくなる場合もあるので、googleの動向の確認は勿論、SEOの知識、スキルも磨き続けなければいけません。
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インハウスSEOのメリットまとめ
この記事ではインハウスSEOのメリットやデメリット、業務内容、導入に関しての方法や気を付けるべき点について解説しました。メリット、デメリットの一覧はこちらです。
インハウスSEOのメリット | インハウスSEOのデメリット |
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インハウスSEOには、導入の大変さ以上に外部委託では得られないメリットが多くあります。現在の自社の状況と照らし合わせて導入の計画を立てましょう。
また、弊社「WEBMARKS」では数少ないSEOに特化した法人向けスクールを運営しております。現役のwebマーケターが講師となり、2ヶ月の集中講義でプロレベルに引き上げます。受講中は無制限に質問、ご相談いただけるので、インハウスSEOに移行したい企業様やSEOについて理解を深めたい場合はぜひご一考ください。
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