リスティング広告は検索エンジンの中で指定した検索ワードの上部に広告を設置することができる広告です。
予算を決定し、Google広告やYahoo!プロモーション広告へ登録すればすぐに広告を表示できたり、キーワード指定ができるため、見込み客にすぐリーチすることができるというメリットがあります。
この記事では、リスティング広告の運用を始める際の準備や実際に運用してみて成果が出なかった場合の対策などについて説明していきます。
リスティング広告の運用に関して気になっているという方の参考になれば幸いです。
Contents
リスティング広告運用を始める前の事前調査
リスティング広告を開始する前には事前にターゲットを明確にしたり、競合他社の研究をすることが重要です。
ここではリスティング広告運用を始める前の事前準備について詳しく解説します。
ユーザーのニーズを調査し、ターゲットを明確にする
リスティング広告の運用を始める前には市場調査が重要となります。
ユーザーのニーズを把握するために、既存顧客に対してアンケート調査を実施したり、カスタマーデータがあればデータ分析をするとユーザーのニーズが分かることもあります。
ユーザーのニーズが判明したら、次にターゲティングを行います。
ターゲティングの際に効果的な方法はペルソナ設定です。ペルソナ設定とは自社のターゲットになりそうな人物の特徴を具体的に挙げていきます。
■商品:ホワイトニング歯磨き粉
◎ペルソナ:20代の女性・大手企業で事務職として働く・彼氏がいない・合コンには1カ月に一度参加・朝食は食べず、昼食はサラダのみ、夕食は外食が多い…など
ペルソナを設定する上で重要なのは商品を購入してほしい人のイメージを具体的にしていくプロセスです。
「20代の女性がターゲット」という曖昧なものではなく、その方の趣味や休暇の過ごし方、家族構成などを列挙していくことでどういう方に商品を販売するのかという具体的なイメージが持てるようになります。
ターゲット選定においてペルソナ設定は有効な方法です。
マーケティングの基礎を理解するための記事は下記リンクから
競合他社を調査し、広告のリサーチをする
リスティング広告運用の準備において、競合他社の広告リサーチが重要です。
上の画像は「ホワイトニング」というキーワードで検索した際に表示されるリスティング広告です。
広告数自体が多く、有名商品もあるため上手に差別化をしなければ、あなたが作成した広告がクリックされ、商品が購入される可能性は低いです。
商品を購入してもらうためには、広告文でアクセスしてきた方の目を引くことや、商品の効果で差別化を行うことが重要です。
あなたの商品を購入してもらうために、競合の分析は欠かせません。
ランディングページを選択・作成する
リスティング広告運用の事前準備の最終段階は実際に広告として表示させるウェブページの選定です。
多くの企業は商品専用のランディングページを作成するケースが多いです。
ランディングページとは文字通り、サイト訪問者がアクセスした際に最初に開かれるページです。販売目的のランディングページは縦長になっており、1つの商品に関する説明が記載されています。
リスティング広告で使用されるランディングページについては、訪問者がすぐにあなたの商品を購入してもらうための購入ボタンやお問い合わせボタンがついていることが最低条件になります。
ランディングページが十分でないと判断した場合は修正を加えたり、新たにランディングページを作成する必要があります。
リスティング広告運用を始める際の基本的な準備
ターゲットが決定し、競合他社の調査を行い、ランディングページの準備ができれば、いよいよ実際にリスティング広告のページで設定を行います。
ここでは、リスティング広告の種類やキーワード選定、実際の広告文について解説します。
GoogleとYahoo!のどちらに出稿するのかを決定する
リスティング広告が実施できる検索エンジンとして代表的なのがGoogleとYahoo!です。
どちらもリスティングでの広告出稿が可能となっており、リスティング広告を実施する際にはどちらのサービスが良いのか事前に決定する必要があります。
Googleが提供している広告配信サービスは「Google広告」です。
検索結果に応じて広告を表示させるものを「検索ネットワーク」、記事のコンテンツに合わせて広告結果を表示させるサービスを「Googleディスプレイネットワーク」と言います。
Google広告の登録は下記リンクより
また、Yahoo!もGoogleと同様の広告配信サービスとなっており、検索結果に応じて広告表示させる「スポンサードサーチ」とコンテンツ連動型の広告表示システムの「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」があります。
Yahoo!プロモーション広告の登録は下記リンクより
両サービスとも似ているサービス内容ですが、注意点があります。それは、広告の表示に関する規制に違いがあるという点です。
例えば、Googleではリスティングの許可がすぐ下りたのに、Yahoo!では許可がおりないということは起こり得ます。両サービスにおける広告の規制についてはそれぞれ調査しておく必要があります。
リスティング広告結果を含むサイト分析に関する記事はこちらから
キーワード選定を行う
リスティング広告の運用を開始する際の最後のステップはキーワード選定と広告文の作成です。
キーワード選定では、まずメインとなるキーワードを選びます。
その後、メインキーワードに紐づく複合キーワードや関連キーワードを選択します。
メインキーワード:英会話教材
複合キーワード:「英会話教材 留学」「英会話教材 安い」「英会話教材 amazon」…など
特に複合キーワードの選定は重要です。
より顧客の購入意欲の高いキーワードで広告を出すことができますし、リスティング広告を出稿している競合も少なくなる傾向があり、安いクリック単価で広告を表示させることも可能です。
広告文を作成する
また、キーワード選定と同時に広告文の作成も重要となります。
広告文についてはセールスポイントをわかりやすく説明し、具体的な数字や内容で検索者の関心を引くことを意識しましょう。
A:誰にでも分かりやすい丁寧な解説の英会話教材
B:3か月後に留学する方へ最低限押さえるべき30個の英文を紹介する教材
→Bの方が具体的で購入につながりやすい
また、広告文を始めからひとつにするのではなく、候補を複数挙げ、A/Bテストを行い、最もクリックされる可能性の高い広告を見つける努力が重要です。
リスティング広告の運用で成果がでない場合の対処方法
リスティング広告を実際に運用しているが、なかなか期待しているような効果を得ることができないという方も多いですよね。
ここでは、リスティング広告の運用で効果がでない場合に、見直すことで効果が期待できる項目について解説していきます。
リスティング広告の入札単価を見直してみる
リスティング広告の成果が上がらない際に一番初めに確認したいのが入札単価です。
入札単価の調整について、成果が上がっているキーワードについては入札単価を上げ、成果が上がっていないキーワードについては入札単価を下げるようにします。
A:「ペットショップ 大阪」・・・購入確率:5%、キーワード単価:200円
B:「ペットショップ 安い」・・・購入確率:2%、キーワード単価:200円
Aのキーワードの入札単価を上げ、より多くの人にみてもらう
入札単価の調整を行い、リスティング広告の費用対効果を最適化させましょう。
キーワード選定の方法を見直して成果アップ
リスティング広告の成果が出ていない際に考えなければならない2つ目はキーワードの選定です。
一般的に成果が出るキーワードは一部に限定されることが多く、成果が出ていないワードで出稿を続けても広告費用が無駄になってしまうだけです。
成果が出ないワードに関しては除外することも考慮しましょう。
また、新たなキーワードをリスティングに加えてみるのもひとつの方法です。
新たなキーワードは現在成果が出ているキーワードをもとに考え、試験的に一部の費用で広告運用を始めるのが良いでしょう。
結果が出なければ、そのキーワードは除外し、また新たなキーワードを試してみるというのもキーワード見直しの手段のひとつです。
まとめ
この記事ではリスティング広告の運用の準備方法や、実際の運用の中で効果が上がらない際の対策方法について説明してきました。
リスティング広告の運用を始める際に重要なことは、御社のターゲットを明確にし、競合他社を調査することです。
その後、具体的なリスティング広告の設定などを行うことになります。
また、定期的にリスティング広告の効果を測定し、運用方法を見直していく必要があります。入札単価やキーワードの見直しを重点的に行うと、その後の成果につながりやすいです。
この記事が、これからリスティング広告の運用をしていこうと検討している人や、リスティング広告の運用で期待しているような効果が得られていないという人の参考になれば幸いです。
Web広告の基本的な修正に関する記事はこちらから