企業活動における集客は、マス広告を活用したものからオンラインに変遷してきました。変遷の背景にはパソコンの普及、そして何よりもスマートフォン利用者数の拡大が要因となっているのは言うまでもありません。
プロモーション予算が潤沢にある企業であれば、予算をマスやWEB広告に投下し、集客することが可能ですが、予算を大きく取ることのできるのは一握りの企業でしょう。
限られた予算の中で集客するためには、オーガニック検索からのサイト流入は対策すべき点です。オーガニック検索はリスティング広告と異なり、無料で対策ができるからです。
また、個人アフィリエイター・ブロガーも同様に自コンテンツに流入を増やすためにはオーガニック検索への理解を深めることが必須となります。
Contents
オーガニック検索とは
オーガニック検索とはユーザーが検索エンジンで検索した際に表示される結果のことです。ただし、検索窓の直下や右サイドにある広告枠の表示を除いた通常の検索結果を指します。
例えば、「ホームページ制作 料金」と検索すると表示される結果は下記の通りです。
上から見ていきますと、まずは検索窓の下部に広告枠があり、次にオーガニック検索の結果表示が続きます。なお、オーガニック検索は広告を除いた純粋な検索結果であることから「自然検索」とも呼ばれます。
オーガニック検索流入とはGoogleをはじめとした検索エンジンで自然検索枠からユーザーがアクセスすることを言います。
少し具体的に説明します。例に挙げた「ホームページ制作 料金」の場合、検索ニーズは「ホームページの作成を依頼したいと考えているが、料金がどのくらいになるか知りたい」と言うことだと考えます。
広告掲載している一企業の料金を見るより、まずは相場を知りたいと言うことであれば、広告枠以外の比較サイトにアクセスする可能性が高いでしょう。(比較サイトが広告掲載している可能性もありますが…)
タイトルやディスクリプションを読みながら、自分のニーズに合致するページを自然検索枠から見つけ、ページをクリックします。
この一連の流れが「オーガニック検索流入」です。
オーガニック検索流入に注力すべき理由
オーガニック検索流入に注力すべき理由は、すばりオーガニック検索であれば「無料」だからです。
クライアントとのやりとりをする中で「検索流入を増やしたい」という要望がよく出てきますが、それは「オーガニック検索流入であれば予算がかからないから」という考えが根底にあります。
リスティング広告流入との違い
オーガニック検索流入とリスティング広告流入の違いは、通常検索からの流入であるのか、広告なのかという点にあります。
リスティング広告は検索窓の直下もしくは右サイド上に表示される広告です。つまり通常検索順位が1位のページより目につきやすい場所に表示されます。そのため、リスティング広告には、広告費用が投下されているのです。
リスティング広告は検索したユーザーがクリックした場合、1クリックあたり○円という単位で広告費が発生する仕組みです。「1クリックあたり○円」という広告予算の単位はCPC(クリック単位)と言います。
一方、オーガニック検索流入はユーザーが通常検索された結果からアクセスするページを選択し、流入する行動を指します。検索エンジンでキーワードを入れ、検索し、ページにアクセスするまで費用がかかっていません。
オーガニック検索流入のメリット
前段で説明した通り、オーガニック検索流入の最大のメリットは無料であることです。
もし、オーガニック検索からの流入で購買行動にまで結びつけば、該当ユーザーに対して集客に関連する費用は発生していないことになります。その結果、原価は圧縮され、利益を最大化することに寄与します。
たとえ売り上げに直結することがなくても、オーガニック検索流入に注力し、上位表示されれば、ブランド認知の向上や問い合わせ件数が増加するなど大きな効果をもたらします。
オーガニック検索流入を増やす基本的な考え方
オーガニック検索で集客するためには、オーガニック検索での流入を増やす必要があります。そして、オーガニック検索での流入を増やすためには、検索結果で上位表示されなくてはなりません。
そのためには検索エンジンの仕組みや機能を理解することが近道となります。
検索エンジンの仕組みを理解する
Googleなどの検索エンジンはユーザーに有益で高品質なコンテンツを届ける使命を担っています。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用元:Googleが掲げる10の真実
「Googleが掲げる10の真実」の冒頭・1番目の真実としてユーザーファーストであることを掲げているほどです。
ユーザーがGoogleでの検索から離脱することがないよう、ユーザー視点を持ち、高品質なコンテンツが並ぶように独自のアルゴリズムが組まれています。
独自のアルゴリズムとはサイトのあらゆる要素から表示ランキングを決定づける数値を算出することを言います。
検索エンジンの機能を利用する
Googleはユーザーファーストであると書きましたが、ユーザーファーストは検索順位に限ったことではありません。
UXも常に向上されています。強調スニペットやユニバーサル検索がその例です。
ユーザーがキーワード検索した際にGoogleは検索意図を読み通り、意図に沿った結果を反映するために強調スニペットやユニバーサル検索が用いられます。
Googleの機能を利用しながら、ユーザーの意図を反映したコンテンツ作成をしておくことで、流入増加が見込める可能性が高まるのです。
SEO対策でオーガニック検索流入を増やす方法
オーガニック検索流入を増やすための施策こそが「SEO」です。
Googleをはじめとした検索エンジンから評価され、上位表示されるためには、独自のアルゴリズムへの理解を深めて対策することが重要なのです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略であり、検索エンジン最適化とも呼ばれています。
SEOは外部対策と内部対策に大別されます。
外部SEO対策
外部SEO対策は主に被リンクの獲得を指します。被リンクがあることで、他者から評価を受けた良質なサイトだと見なされます。その結果として、ユーザーが求める有益なコンテンツだと評価される傾向にあります。
被リンクは数があればどんなサイトでもよいという訳ではなく、発リンクしたサイトの評価がリンク先にも受け継がれると言われています。ドメインパワーが強く、良質なコンテンツを掲載しているサイトにリンクの設置を依頼するアクションを取るのもおすすめします。
また、悪質なサイトからの被リンクはGoogleのペナルティを受けるので、留意するようにしましょう。業者から被リンクを購入することなどはNGです。
内部SEO対策
内部SEO対策とはクローラーを巡回しやすくすることで、サイトが適切に評価されることを促すことです。具体的には下記の通りです。
【サイト全体に渡る対応】
- サイトのSSL化
- URLの正規化
- XMLサイトマップの設定
- パンくずリストの設定
- ナビゲーションメニューの設定
- 内部リンクの設置と改善
- robots.txtの設定
- レスポンシブ対応
【コンテンツに関わる対応】
- titleタグ、およびhタグの最適化
- meta descriptionタグの最適化
- 関連ページの内部リンクを設置
- 画像のaltタグの最適化
外部SEO、内部SEO対策の詳細は下記の記事でも解説しています。
オーガニック検索以上に増加させたい指名検索
集客ないし売り上げ向上のために、SEOに関わるすべての人が目指していると言っても過言ではないのが「指名検索」でしょう。「指名検索」とは会社名、サービス・商品名など固有のキーワードで検索されることです。
マス広告、メディアでの露出、SNSの活用などにより露出が高まると、ブランド認知が高まります。ユーザーの関心が高まると、具体的な固有名詞で検索をする「指名検索」が増加します。
すでにエンゲージメントが高いユーザーが「指名検索」するため、コンバージョン率の向上が望めます。
まとめ:オーガニック検索流入を増加させる方法
オーガニック検索流入は無料でできる集客方法のため、SEO対策の中でも注力すべきです。
しかし、オーガニック検索で流入させるためには検索結果で上位表示される必要があるので、一朝一夕では実現しません。
Googleの理念、機能の理解をした上で、外部SEO対策・内部SEO対策の洗い出し→対策の実行をすることで、徐々に改善します。
マス広告、メディアでの露出、SNSの活用を組み合わせることで指名検索でのオーガニック流入が望める場合もあります。
お悩みがある場合、WEBMARKSでもご相談を承っております。