生成AIの台頭、日々更新されるアップデートと変化の目まぐるしいWeb業界。
「本当にSEOって効果あるの?」
と疑問に感じる方も多いと思います。
しかし安心してください。
SEOは集客効果やコスト削減などサイト運営の改善につながる必須の対策です。
本記事では、
●SEOの効果
●SEOの効果が出るまでの期間
●SEOの具体的な対策と注意点
について解説します。
SEOの効果や具体的な対策に興味のある方は、ぜひ最後まで読んでください。
\未経験・初心者から3ヶ月でプロのWebマーケター!/
Contents
SEOとは?
SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、検索エンジンからの評価を高めるための施策です。
検索エンジンは、サイトの評価を以下の3つの手順から判断します。
●クローリング…サイト内の情報を収集する
●インデックス…収集した情報をデータベースに登録する
●ランキング…ユーザーの知りたい情報と照らし合わせてスコア付けする
SEOはこの3つの手順を理解し、評価されやすくするための改善施策です。
【必見】SEOの効果5選
SEOは継続的に取り組むことでさまざまな効果が期待できます。
SEOによって期待できる効果は以下の5つです。
①サイト流入数が増加
②ブランディング効果
③コスト削減
④ドメインパワーの向上
⑤特定地域の認知度拡大
それぞれ解説します。
①サイト流入数が増加
SEO対策をすることで、サイト流入数の増加につながります。
seoClarityが2021年に行った「CTR調査研究」をご覧ください。
検索順位 | 日本のCTR(クリック率) |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
参照元:seoClarity
CTR(クリック率)とはサイトの表示回数に対してユーザーがクリックした割合を表し、クリック率が多いほど流入数は増加することが一般的です。
この調査によると、検索順位1位と10位のサイトでは流入数に10倍以上の差が出ることが分かります。
つまり、サイトを上位表示にできれば大きな集客効果となるのです。
SEOは検索エンジンから評価されやすくなり、上位表示の可能性を高められる対策のため、効果的な施策といえます。
②ブランディング効果
SEOはサイトのブランディング効果を高めることにつながります。
ブランディング効果を高めるためには、E-E-A-T(※)を意識することが大切です。
※E-E-A-Tとは
●Experience…(経験・体験)
●Expertise…(専門性)
●Authoritativeness…(権威性)
●Trust…(信頼性)
参照元:品質評価ガイドライン
E-E-A-TはGoogleが重要視している指針であり、品質を高めるために必須のSEO対策です。
E-E-A-Tはユーザーからの信頼獲得や認知度の向上ができるため、高いブランディング効果が期待できます。
③コスト削減
SEOはサイト認知にかけるコストの削減につながります。
サイトの認知を拡大するためには、Web広告(リスティング広告やディスプレイ広告など)の出稿が効果的です。
しかし、Web広告は企業の規模にもよりますが、月に数百万円以上の費用がかかるケースもあります。
SEO対策にかかる費用は、外注する場合で月額10万円以上が相場で、自社対策の場合はSEOに詳しい人材がいればほとんどかかりません。
よって、SEOは低コストで認知を拡大できる費用対効果の高い対策といえます。
④ドメインパワーの向上
SEOはサイトのドメインパワーの向上が期待できます。
ドメインパワーとは、Webサイトの評価や信頼度を数値化したものです。
ドメインパワーが高いほど上位表示がしやすくなったり、検索結果を反映するまでの時間が短くなったりします。
ドメインパワーを向上するために、以下の点を参考にしてください。
●コンテンツの品質を高める
●良質な被リンクを集める
●記事数を増やす
●集客数を増やす
●長期間サイト運営をする
これらは全てSEO対策に含まれる内容のため、SEOはドメインパワーの向上につながります。
ドメインパワーについてさらに詳しく知りたい方は、ドメインパワーの上げ方を3つシンプルに解説【上げるには時間がかかる】をご覧ください。
⑤特定地域の認知度拡大
SEOには「池袋 居酒屋」など、特定の地域とキーワードに対して大きな集客効果を出せるローカルSEO対策があります。
ローカルSEO対策のメリットは以下の3点です。
●地図や店舗情報をユーザーに分かりやすく表示できる
●競合が少ないため上位表示の可能性が高まる
●口コミやレビューの表示によって集客効果につながる
店舗情報についてはGoogleビジネスプロフィールで無料で登録・管理ができます。
特定地域に絞ったビジネス拡大を狙う方にはおすすめの対策です。
ローカルSEOについては【ローカルSEOとは?】基本対策6種!地域1番の店舗を目指して集客も参考にしてください。
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SEOの効果が出るまでの期間
SEOの効果が出るまでの期間は4ヵ月から1年ほどかかります。
ただし、これはあくまでも判断基準として考えましょう。
以下の条件によっては、さらに早く効果が出る可能性があります。
●ドメインパワーが高い
●サイト運営歴が長い
●競合が少ないキーワード
●サイト内のコンテンツ量が多い
(※検索エンジンのアルゴリズムは日々変わり続けるため、必ずしもこれが正解とは限りません)
SEOは継続的な取り組みが大切です。
短期的な成果は求めずに、最適な対策を積み重ねていくことを意識しましょう。
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SEOの効果的な対策8選【初心者でも実践可能】
SEOの効果を出すための具体的な対策は以下の8点です。
①クローラビリティの向上
②インデックス対策
③被リンクの獲得
④モバイルファースト
⑤表示速度改善
⑥E-E-A-T対策
⑦定期的な更新・リライト
⑧SNSの活用
SEOについて知識がないという方でもすぐに実践できる施策を厳選しました。
ぜひ参考にしてください。
①クローラビリティの向上
クローラビリティとは、検索エンジンにサイト内の情報を理解させやすくするための対策です。
クローラビリティを向上するために以下の点を確認してください。
●階層や構造を単純化する
●適切なパンくずリストの設置
●XMLサイトマップの送信
●robots.txtによるクロールの制御
●ページネーションタグの設置
これらの対策を行うことで、サイト情報が伝わりやすくなり評価が高まります。
さらに詳しく知りたい方はSEO内部対策とは?すぐに実践できる効果的施策17選【初心者でも分かる】をご覧ください。
②インデックス対策
インデックス対策をすることで、検索エンジンから高品質と認識してもらいやすくなります。
以下のインデックス対策をしましょう。
●タイトルタグの改善
●見出しタグの改善
●メタディスクリプションの改善
●alt属性の改善
●URL正規化
●構造化データのマークアップ
●noindexタグの設置
さらに具体的な手順についてはSEO内部対策とは?すぐに実践できる効果的施策17選【初心者でも分かる】で確認してください。
③被リンクの獲得
被リンクとは外部サイトから自社サイトへのリンクのことです。
被リンクを獲得することで検索エンジンからの評価が高まります。
ここで注意したいのが、被リンクは量よりも質が大切です。
Google Search Consoleを使うことで被リンクの確認や否認ができます。
以下のようなケースの場合、被リンクの否認を検討しましょう。
●ペナルティを受けているサイト
●海外のアダルトサイト
●セキュリティ面に不安がある(SSL化されていない)サイト
質の悪いリンクが集まることで低評価と認識されるかもしれません。
SEOの効果を高めるために被リンクについての精査が必要です。
④モバイルファースト
SEO効果を高めるには、ユーザビリティを向上することが大切です。
モバイルファーストとは、モバイル端末で閲覧するユーザーへの配慮事項であり、ユーザビリティの向上につながります。
モバイルファースト対策として以下のポイントに注意してください。
●見やすいフォントサイズになっているか
●画像や表のくずれはないか
●ボタンがタップしやすい大きさかどうか
Googleのモバイルフレンドリーテストは、モバイル端末での閲覧に適しているかを確認できるため、定期的にチェックするように心掛けましょう。
⑤表示速度改善
表示速度の改善は、ユーザビリティの向上や離脱率を下げるのに効果的です。
Googleの調査によると、表示速度が1秒から3秒に変わっただけで3人に1人は離脱すると報告されています。
この表示速度による影響は一般のWebサイトはもちろん、特にECサイトの場合は売上に大きく直結してしまうため、必ず改善すべき内容です。
表示速度に影響する原因として以下のようなものが考えられます。
●レンタルサーバーのリソース
●プラグインの多用(WordPress)
●動画ファイルや画像ファイルの入れすぎ
表示速度に大きく影響する画像ファイルについては、TinyJPGで圧縮することが可能です。
画像を多く使いたい場合には利用してみてください。
⑥E-E-A-T対策
E-E-A-TとはGoogleが重要視している指標であり、サイトの評価を高める効果があります。
具体的な対策例として、以下を参考にしてください。
Experience(経験)
●運営実績をアピールする
●ユーザーのニーズや課題の解決につながるコンテンツを提供する
Expertise(専門性)
●専門性の高いコンテンツを作成する
●事実となる情報源を引用する
Authoritativeness(権威性)
●権威性の高いサイトからの被リンクを獲得する
Trust(信頼)
●プライバシーポリシーを明記する
●ユーザーからのフィードバックに応える
これらの要素を意識し、良質なサイト作りを心掛けましょう。
⑦定期的な更新・リライト
SEOの効果を高めるために、定期的な更新とコンテンツのリライトを心掛けましょう。
更新しないサイトや古い情報がある場合、検索エンジンはサイトの評価を下げる可能性があるからです。
ユーザーのニーズやトレンドに合わせて、新たな情報を日々発信することで既存ユーザーをしっかりと獲得できます。
質の高いサイト運営のために「週に1度記事を作成する」「更新日時を可視化する」など、更新業務のルールを作ることもおすすめです。
⑧SNSの活用
SNSを活用することで、サイト流入数の増加や認知度の拡大が期待できます。
なぜなら、SNSによってサイトを認知したユーザーは、別のユーザーにサービスを伝えたり、実際にサービス名を検索したりするかもしれないからです。
このような認知拡大や流入数・検索数の増加は、サイト評価が高まることにつながるため、効果的なSEO対策になります。
総務省の調査によるとSNS利用者は全体のおよそ70%を占め、今後さらに人口は増えていく傾向です。
そのため、SNSの活用は今後ますます必要性が高まっていくと予想できます。
主なSNSの特徴や効果については以下の表を参考にしてください。
SNSの種類 | 特徴 | 効果 |
・主に短文で情報発信する | ・リツイート機能など認知度の拡大が期待できる | |
・主に画像で発信する ・10代の利用者も多い |
・視覚的なアピールができる ・ライブ配信などリアルタイムの情報発信ができる |
|
YouTube | ・主に動画で発信する ・長時間の発信ができる |
・情報が伝わりやすい ・動画として検索上位に表示できる可能性がある(強調スニペット) |
・実名で登録が基本 ・全世界で最も利用者が多い |
・情報の信頼性が高く、ビジネス向き |
SNSからの流入を獲得することで、サイトの認知度はさらに高まります。
ただし、全てのSNS運用は大きな労力となるため、継続的に取り組めそうなものに絞ることも大切です。
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SEO効果を下げてしまう?SEO対策の4つの注意点
SEOは間違った対策をすることで、逆に評価が下がってしまう可能性があります。
SEO対策をするときの注意点は以下の4つです。
①コンテンツの品質を意識する
②過剰にキーワードを詰め込まない
③重複コンテンツを作らない
④SSL化する
①コンテンツの品質を意識する
Googleは低品質なコンテンツを上位に反映しないように、日々アップデートを繰り返しています。
低品質なコンテンツの例として以下の点に注意してください。
●誤字脱字、スペルミスが多い
●正式名称の間違い
●信頼できない情報源を使っている
●コンテンツの独自性がない(他サイトのコピペなど)
これらに該当することで低品質と認識されてしまう可能性があり、SEO効果は見込めません。
また、近年注目されているChatGPTなどの生成AIによるコンテンツ作成は、以下の理由から低品質と判断される可能性があります。
●情報が古い(または間違えている)
●体験談が含まれていない
●独自性に欠ける(他サイトの文章をそのまま使っているなど)
もしも生成AIを利用する場合には、必ず担当者が目を通して品質を改善してください。
作成したコンテンツは、複数の目でチェックしたり、CopyContentDetectorなどのツールを利用したりするなど、品質を高めるように心掛けましょう。
②過剰にキーワードを詰め込まない
コンテンツに検索キーワードを含めることはSEO対策として効果的です。
しかし、過剰にキーワードを詰め込み過ぎると逆に評価が下がることもあります。
また同じキーワードの使いすぎは、文章が読みづらくなりユーザビリティの面でもマイナスです。
校正の段階でキーワード出現率が適切かどうかをしっかりと判断しましょう。
③重複コンテンツを作らない
コンテンツの数を増やすことは、SEO効果を高めるために大切です。
しかし、重複コンテンツ(内容が似ているもの)を作成してしまうと、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。
重複コンテンツの回避方法としては、すでに扱った検索キーワードや記事ジャンルをしっかりと管理することです。
Google Search Consoleやsujiko.jpは重複コンテンツや類似ページを判定してくれるため、とても便利なツールです。
サイト内のコンテンツを確認したい場合に利用してみましょう。
④SSL化する
SSL化とは、ユーザーが安全にサイトを利用するためのセキュリティ対策です。
URLが「https」となっている場合、SSL化されているため情報リスクを低減できます。
もし、SSL化されていない場合は早急にSSLサーバ証明書を申請してください。
また、SSLサーバ証明書は定期的な更新が必要なため、有効期限を必ず確認しましょう。
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SEO効果を高める3つのツール
SEO対策にはツールの使用が欠かせません。
ここでは、SEO効果をさらに高めるために必須の代表的なツールを紹介します。
①Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogleが提供するおすすめの分析ツールです。
Google Search Consoleは以下のような分析ができます。
●ユーザーがどのような検索をしたかが分かる
●クリック数やクリック率を測れる
●サイトの問題点を見つけられる
Google Search Consoleの分析データはサイト改善につながるため、SEOマーケターに必須のツールといえます。
無料で利用できるため、まだ使ったことがないという方はぜひ試してみてください。
②Google Analytics 4
Google Analytics 4は、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
Google Analytics 4は以下のような解析ができます。
●ユーザー属性(国籍、年代、性別など)
●流入経路
●ページのスクロール数
●集客数
●期間を決めたデータ取得
●過去データとの比較
これらの情報を得ることで、サイトの現状を把握したり問題点を洗い出せたりできるため、サイト改善につながります。
今後Google Analytics 4は、主流のアクセス解析ツールとなっていくため、実装の仕方や操作方法などをしっかりと理解しておきましょう。
③検索順位測定ツール
検索順位測定ツールとは、Webサイトの表示順位を確認できるツールです。
検索順位を知ることで、SEO対策の検証や競合サイトとの比較ができます。
無料で使用できるおすすめツールは以下の3つです。
検索順位測定ツールを活用して、SEO対策を効果的に行うようにしましょう。
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SEOマーケターとしてステップアップしたい方はWEBMARKS
SEOは低コストで認知度を拡大できるおすすめの対策です。
ただし、SEOの効果を出すためにはある程度の時間がかかるため、長期的に継続し続けることを心掛けてください。
また、サイトの品質評価基準も常に変わり続けるため、最適なSEO対策をするためには日々の情報収集やスキルアップが欠かせません。
WEBMARKSはSEOに特化したスクールなので、SEOマーケターとしてさらにステップアップしたい方におすすめです。
最新のSEOスキルを学びたいと思った方は、ぜひ現役マーケターとの無料相談をご活用ください。
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