Googleダンスとは、Googleの検索結果で順位が上がったり下がったりというランキングの変化が短期間に起きていた現象を指す言葉です。
企業のウェブ担当者として、または、個人ブログの運営者としてSEOに携わり始めると、たくさんの聞いたこともないような言葉に出くわします。
例えマーケティングの知識が多少あったとしても、ウェブ業界ならではの言い回しや歴史的背景を伴ったSEO用語はわかりにくいものです。
SEO界隈でよく使う用語をまとめておけば、打ち合わせやウェブの関わる商談の前におさらいしやすくなりますよ。
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最新のSEO用語集
ウェブ業界はたくさんある業種の中でも特に移り変わりが激しく、進化の止まらない業界です。去年までのトレンドがあっと言う間に古くなり、全く新しいシステムがすぐに反映する。
そんな動きの激しいSEO界隈で、数年前までは存在せず、いきなり登場したSEO用語を紹介していきます。
そもそも、SEOってなに?!という方は、こちらに詳しくまとめてあります。
AMP(えー・えむ・ぴー)
Accelerated Mobile Pagesの略称で、頭文字をとってAMPと呼ばれます。GoogleとTwitter社でが共同開発しているウェブページを高速表示するための仕組みのことです。
特徴は、HTMLやCSSの情報をあらかじめキャッシュすることで、とにかくものすごく表示速度の速いページの読み込みを行えることです。
ページの読み込みに2秒以上かかると、サイトの離脱率が急激に高くなることが様々な実験データにより証明されている点を考慮して、デザインや機能性よりスピードを重視した技術です。
ニュースサイトなどで積極的に取り入れられており、近年Googleが推奨している注目の技術です。
Above the fold(アバブ・ザ・フォールド)
ウェブページを訪れたユーザーが、主にスマートフォンでスクロールしないで閲覧する事のできる画面領域の範囲を表す言葉。少し前までは「ファーストビュー」と呼ばれていました。
ユーザーはサイトを閲覧するかどうか、約1秒以内に判断すると言われており、スクロールせずに確実にユーザーの目線に入るAbove the foldは、サイトの離脱率を大きく左右する重要な点です。
UI、UXデザイナーの腕の見せ所であり、まさにサイトの顔というべき箇所を指す言葉です。
ファーストビュー、アバブ・ザ・フォールドのどちらを言われてもスグに反応できるようにしておきましょう。
GDPR(じー・でぃー・ぴー・あーる)
General Data Protection Regulationの略称で、EUで施行された個人情報保護を規定する法律のこと。
この法律の施行により、大幅な利用規約の改正がウェブサイト上で必要となり、欧州だけでなく日本国内でもプライバシーポリシーの大幅な改定を迫られました。
ウェブ担当者は慣れない英語を紐解きながら、GDPRの規定に引っかからない規約を策定しGoogleに通知しなければならず、業界経験が浅い人でも知っておくべき、ちょっとした事件です。
PWA(ぴー・だぶりゅー・えー)
PWAとは、Progressive Web Appsの略称で、スマートフォンのアプリアイコンのような形状でサイトをブックマーク登録してデスクトップ上に張り付けておくことができる技術です。
ブラウザを起動しなくても、アイコンをタップするだけでサイトを閲覧できるので、アプリケーション感覚でサイトにユーザーを流入させることが出来ます。
世界的にパソコンでネットを使う人よりも、スマホでネットを利用する人が増加したため、Googleがパソコンよりモバイルの検索結果を検索表示で優先的に表示するシステムに変更を行いました。
これを、MFI(モバイルファーストインデックス)と呼びますが、このMFIにマッチした、これからトレンドとなる技術の一つです。
YMYL(わい・えむ・わい・える)
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略語で、人々の安全、健康、経済的安定に深く影響を及ぼす恐れのあるジャンルを指します。
具体的には、医療、金融、不動産、健康、美容関連のジャンルが対象とされ、通常Googleが行っているアルゴリズムを使った品質管理よりも、かなり厳しい条件でコンテンツの評価が行われます。
コンテンツの作成者が、それらのジャンルの専門家であることが最低条件と言われています。
- 医療系=医師免許
- 金融=FP等の国家資格
- 不動産=宅地建物取引主任者
- 健康関連=薬剤師、正看護師等
アフィリエイターやブロガーが、サプリメント等の商材を売るために根拠のないコンテンツを大量に作成したために、ユーザーからの反感を買い、Googleがそれに対処したのが、YMYLです。
近年、YMYLで使用されている評価の厳しいアルゴリズムが、医療、金融などのジャンルだけでなく、より多くのジャンルに適用されはじめており、コンテンツ制作の水準は年々厳しくなっています。
質の高いコンテンツ制作について、こちらに詳しくまとめています。
まとめ
最新のSEOに関する用語を押さえておくことで、これからのSEOの流れが少しずつ見えてきます。用語を覚えるときは、なぜその用語が生まれてきたのかも併せて知っておくことで、人に説明しやすくなります。
SEO用語は日々新しいものが誕生していきますから、常にアンテナを張ってどん欲に覚えていきましょう。