Web集客のメリットとは?種類や方法、費用、戦略がわかる

11期生
Web集客のメリットとは?種類や方法、費用、戦略がわかる

「Web集客を導入したいけど、どんなメリットがあるの?」

「具体的な方法についても知りたい」

競合他社も当たり前のように取り組んでいるWeb集客について、そろそろ自社でも積極的に対策していきたいと思っていませんか。しかし、Webのことはあまり詳しくなく、具体的にどんなメリットがあるのかもわからず、及び腰になっている担当者の方もおられるでしょう。

そこで、本記事ではWeb集客のメリット・デメリットや基本的な種類、方法、戦略について詳しく解説しています。

Web集客について一段と理解が深まるとともに、おすすめ施策や開始手順についても把握できるため、何から手を付けたらよいかと悩んでいる担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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Web集客とは

パソコンの画面に向かう黒人男性

Web集客とは、WebサイトやSNSなどインターネット上でさまざまな施策を実行してユーザーを集客する手法です。インターネットを利用しない従来のオフライン集客と比較すると、無料ですぐに始められることやデジタルデータを活用したあらゆる測定が可能であることが特徴です。

インターネット関連の広告市場は2019年には2兆円を突破し、それまで首位を守り続けていたテレビ広告費を上回るなど市場規模は拡大しており、今後も伸び続けることが予想されます。

総務省「令和4年 情報通信に関する現状報告の概要」

そのためインターネットを利用したWeb集客には、大きな可能性が秘められているということができるでしょう。

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Web集客のメリット5つ

パソコンとクッションとリモコン

Web集客について下記のように分類して説明します。

  1. 費用対効果が高い
  2. 効果測定がしやすい
  3. 時間・場所の制約を受けない
  4. スケールさせやすい
  5. 人材募集もできる

特にオフライン集客との違いに注目しながら読み進めると、Web集客ならではの特徴について理解しやすくなるでしょう。

① 費用対効果が高い

Web集客は少ない費用でも大きな効果を上げやすく、コストパフォーマンスに優れた集客が可能です。

例えば、B4サイズの折込チラシを配布する費用は全国平均が3円ほどで、1000人に配布するとなると約3000円かかりますが、FacebookやTwitterなどのSNS広告を1000回表示させるのに必要な費用は、わずか500円のみといった低価格です。

また、折込チラシは不特定多数の人に配布されますが、SNS広告は年齢・性別・居住地など、より広告に反応しやすい人だけに限定して効率のいい表示をすることができます。このように、Web集客は費用対効果が非常に高いです。

② 効果測定がしやすい

Web集客の大きな特徴として、実施した施策の効果をデータに基づいて客観的に測定できることがあげられます。折込チラシではチラシが配布されたのちに実際、どれだけ手にとって読まれたかや、チラシ何枚でどれだけの売上につながったのかなど、施策の効果が把握しづらい面があります。

しかし、例えばWebサイトでは、ページへのアクセス数やユーザーの属性、集客経路などのデータが得られるため明確に施策の効果を測定できます。SNSでも同じように、投稿の表示回数やユーザーの反応であるエンゲージメント率といったデータの収集が可能です。

このように、Web集客ではあらゆる施策の結果を数値として表せるため、建設的に施策改善を重ねていくことができます。

③ 時間・場所の制約を受けない

Web集客では広告の表示に時間がかからず、また広告を表示させる場所といった物理的な制限もありません。折込チラシの場合、印刷や折込作業に数日間という時間を要しますが、インターネットを利用するWeb集客の場合ならパソコンからクリックひとつで広告の出稿ができます。

また、折込チラシを配布するにはリアルなポストに投函するという物理的な制約を受けるため配布数が限られたり、場所移動の労力がかかったりします。一方で、Webの広告では時間・場所の制約がなく、いつでも自由に広告を表示できる強みがあります。

このようにオフライン集客でネックとなりがちな時間や場所の制約を取り除いてしまえるのも、Web集客の大きなメリットのひとつです。

④ スケールさせやすい

Web集客は規模を拡大させやすく、オフライン集客よりもはるかに多くのユーザーにリーチすることができます。折込チラシなどでは、リーチできる範囲がチラシを配布した近隣エリアだけに限定されてしまいますが、インターネットを利用したWeb集客では日本全国、さらには世界中に発信ができます。

SEO対策は集客をスケールさせる効果が特に大きく、記事コンテンツが増えるほど資産としてストックされていくため、時間をかけて運用するほどより多くの集客が見込めるようになっていきます。

⑤ 人材募集もできる

求人情報誌や求人サイトで人材募集をする際、早い段階で採用が決まらなければどんどん費用がかさんでいきます。無料の求人サイトなどもありますが、費用をかけなければ上位に表示されないなど、無料のままではなかなか求人につながりにくいのが現状です。

そこで、自社サイトに人材募集のお知らせを掲載することにより、効果的かつ無料で求人の告知ができます。自社サイトにおいて、働きやすい労働環境であることをイメージさせるページや、ビジョンやミッションを掲げてブランディングを行うページなどを作成することにより、どこよりリッチな求人情報の発信ができます。

このようにWeb集客は、人材募集にも活用が可能です。

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Web集客のデメリット3つ

ノートに書かれた英語

Web集客はオフライン集客にはない魅力がありますが、下記のようなデメリットも存在します。

  1. SEO対策には時間がかかる
  2. 広告出稿には費用がかかる
  3. 専門知識が必要となる

SEO対策には時間が、また広告出稿には費用がかかり、また、それらの対策には専門的な知見が必要となることを理解してください。

① SEO対策には時間がかかる

SEO対策は、このあとでも解説するように低予算でも行える施策ですが、一般的に効果が表れるまでに時間を要します。Webサイトを開設してしばらくの間はサイトのドメインが弱いため、新規記事を公開しても検索順位が安定せず、検索経由での流入が見込みづらい状態が続きます。

SEOは中長期的な集客には向いていますが、短期的な集客をしたい場合はリスティング広告などのWeb広告を組み合わせることが必要です。

② 広告出稿には費用がかかる

Web広告を利用すれば短期間のうちに広告の露出を増やせますが、費用がかさんでしまいがちな欠点があります。例えば、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示できるリスティング広告では、人気のキーワードの場合、最低入札額が高くなったり、入札額を多くしないと上位に表示されなくなったりするため、費用が高額になりやすいです。

Web広告を出稿する際は、競合他社との競争が激しくなりやすい点に注意する必要があります。

③ 専門知識が必要となる

SEO対策などWeb集客の施策を実施するには高度な専門知識が必要となるため、闇雲に記事を追加しても結果にはつながりません。

Webの記事は、ユーザーである人間と同時に検索エンジンの順位を決定するクローラー(ロボット)に対してもわかりやすい内容にする必要があるため、SEO理解に基づく対策をしなければ集客に役立てることはできません。

このようなSEO対策によるWeb集客を検討する際は、専門知識を持ったWebマーケティング会社に相談するのをおすすめします。Webマーケティング会社のコンサルタントなら、成果に直結する記事制作や記事公開後のリライトなどについてのノウハウを持っているため、効果的なWeb集客のアドバイスをしてくれるでしょう。

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Web集客の基本的な種類

観葉植物を検索するパソコン画面

Web集客の種類は、大きく以下の3つに分けられます。

  • オウンドメディア
  • ペイドメディア
  • アーンドメディア

これらはトリプルメディアと呼ばれ、マーケティングを行う際にユーザーとの接点となるメディアを分類したフレームワークです。トリプルメディアについて知っておくことで、このあとで説明するWeb集客の具体的な方法もより明確にイメージできるようになるため、しっかり理解しておきましょう。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、「owned(所有する)」メディアという意味で、自社で運営するWebサイトなどのメディアを指します。近年、企業がWebサイトを運営するのはごく一般的となっており、Webサイトは自社の商品・サービスの認知や自社のブランディングには欠かせないものとなっています。

オウンドメディアの代表はWebサイトですが、他にもブログやメルマガ、パンフレットなどが含まれます。オウンドメディアは発信内容を自由にコントロールできるのがメリットで、ユーザーに対して自社の魅力をアピールするのに役立ちます。

WebサイトにおいてはSEO対策を施し、検索エンジンからのアクセスを集めることにより安定的な集客が見込めるようになるでしょう。

ペイドメディア

ペイドメディアとは、「paied(支払う)」メディアであり、有料で出稿する広告を意味します。ペイドメディアにはテレビやラジオ、新聞、雑誌などのマス広告のほか、インターネット広告が含まれ、Web集客で利用するのはインターネット広告となります。

インターネット広告はWeb広告やデジタル広告とも呼ばれますが、大きな違いはありません。ペイドメディアの最大のメリットは、ユーザーへリーチできるスピードで、短期で集客したい場合に向いています。

ただし、当然のことながら広告費というコストがかかるのがデメリットとなり、適切なターゲティングや広告費の管理を行わないといたずらにコストだけが膨らんでいく恐れがあります。

アーンドメディア

アーンドメディアとは、「earned(稼ぐ、獲得する)」メディアという意味で、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを指します。SNSはユーザーと近い距離感で接触することができ、いいねやコメントなどインタラクティブな要素が強いメディアであるため信頼構築をしやすい、拡散されやすいといったメリットがあります。

基本的に無料で利用できるため低コストでも運用できますが、自社のプラットフォームではないため規約の遵守・変更への対応には敏感にならざるを得ません。規約違反と見なされれば、アカウント停止の措置を取られることも珍しくないため、注意が必要です。

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Web集客の具体的な方法10選

壁に貼った資料を見る男性

トリプルメディアというWeb集客の大きな種類について理解できたら、次はそれらを掘り下げた具体的な方法について解説します。

  1. SEO対策
  2. MEO対策
  3. メール配信
  4. YouTube
  5. リスティング広告
  6. ディスプレイ広告
  7. リターゲティング広告
  8. プレスリリース
  9. SNS広告
  10. SNS運用

Web集客はこれら10施策から適切なものを選び、適宜、組み合わせることにより対策していくこととなります。

① SEO対策

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、SEO対策とはGoogleなどの検索エンジン経由でユーザーを流入させる施策です。SEO対策には大きく分けると内部施策、外部施策、コンテンツ施策の3つがあり、特にWebサイトの集客において重要なのはコンテンツ施策です。

コンテンツ施策においては、Googleの「品質評価ガイドライン」で定義される「E-E-A-T」を考慮しながら、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを提供することが求められます。

また、コンテンツ施策では検索で上位表示を狙えるキーワードを選定することも重要で、上位表示によってこそWebサイトにアクセスを流すことができるようになります。

② MEO対策

MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、ローカルSEOとも呼ばれます。具体的には、Googleマップ上で自社の店舗情報やビジネス情報が上位に表示されるように対策をするのがMEO対策で、前提として「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」への登録が必要です。

例えば、初めて訪れた土地で、カフェなどの飲食店を探す際にGoogleマップで検索をした経験はないでしょうか。MEO対策を講じておけば、このようなシーンにおいて自社の店舗が検索上位に表示されるようになります。

MEOは特定の地域における実店舗ビジネスでは、不可欠な施策であるといえるでしょう。

③ メール配信

SNSが発達した現代において、メールは古いと思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。総務省のデータによれば、30代以上の世代ではSNSよりもメールにかける利用時間のほうが長いといった結果が出ており、メールを利用する人口は現在でも多いのです。

世代ごとの通信手段の統計

メール配信は、ユーザーと継続的なコミュニケーションを取りやすく、接触頻度を上げることによりファン化を促すことができます。そのため、商品オファーをした際にコンバージョンしやすいメリットがあります。メール配信は費用が低価格で導入しやすいのも利点です。

ただし、継続的に関係を築いていかなければ効果に結びつかないため、中長期的な視点が必要となることには注意しましょう。

④ YouTube

YouTubeは動画プラットフォームであり、アカウント運営は無料でできます。一般的に動画は、テキストや画像より多くの情報を同時に伝えることができるため、自社の商品・サービスをより具体的にイメージしてもらいやすいです。

記事の中に動画の埋め込みをするのも効果的で、記事への滞在時間が上がりやすくなります。ユーザーには、テキストで情報収集したい人や動画で視聴したい人などさまざまなタイプが存在するため、記事の中に動画の埋め込みがあることで、より多くのユーザーの満足度を向上させることができるでしょう。

⑤ リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果に表示される広告で、「検索連動型広告」とも呼ばれます。リスティング広告ではユーザーが検索しそうなキーワードに対して入札することにより広告の掲載ができますが、掲載自体は無料で、広告がクリックされたときに初めて費用が発生する仕組みとなっています。

リスティング広告で広告を出稿することにより自然検索で1位の記事よりも上位に表示することができ、高クリック率が期待できます。なお、リスティング広告はテキストによる表示となります。

⑥ ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される広告のことで、テキストの他に画像や動画といった形式があります。バナーで表示されることが多いため「バナー広告」と呼ばれたり、あるいはWebサイトの内容によって表示される内容が変わるため「コンテンツ連動型広告」と呼ばれたりすることもあります。

ディスプレイ広告は、いますぐに商品・サービスを欲しているわけではないものの、興味があれば購入を検討するという潜在顧客に対して有効です。逆にいえば、いますぐに購入しようとしているユーザーへのアピールをするわけではないため結果につながりにくい側面もあります。

まずはコンバージョンよりも商品・サービスを認知させ、興味を持ってもらうというのがディスプレイ広告の主な目的となります。

⑦ リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、いちどWebサイトを訪問したことがあるユーザーに的を絞って再度ターゲティングができる広告のことです。過去に自社サイトの商品ページなどに訪れたものの離脱していったユーザーに対してあらためてアプローチができるため、商品購入の再検討を促すことができます。

リターゲティング広告は、特にBtoB商品のように、購入までに社内で検討が重ねられるなどコンバージョンまで工数・時間がかかりやすい商品の販売において、有効な広告であるといえるでしょう。

⑧ プレスリリース

プレスリリースとは、企業が新聞社やテレビ局などのメディアに対して自社の新商品・新サービスやイベント開催などの情報を告知することです。企業がプレスリリースを掲載する目的は、新聞社など掲載メディアによって自社に関する情報を多くのユーザーに発信してもらうことです。

掲載メディアという第三者が客観的に取り上げるため、信頼性は他の広告よりも高くなりやすいです。また、プレスリリースは広告とは異なるため掲載をすること自体にコストは発生せず、無料で宣伝ができるメリットがあります。

ただし、提供した情報が掲載されるかどうかは掲載メディアに委ねられ、確実に掲載されるわけではないことに注意しましょう。

⑨ SNS広告

SNS広告とは、FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどにおいて配信する広告のことです。SNS広告はユーザーが何気なく閲覧しているタイムライン上に違和感なく表示することができるため、他のインターネット広告よりも有効にリーチすることができます。

年齢・性別などユーザーの属性も細かく指定して配信できるため、ピンポイントで自社の商品・サービスを届けるべき人に絞って広告の表示ができます。注意点は、ターゲットするユーザーがよく利用するSNSを選んで広告を出稿しないと広告効果が薄れてしまうということです。

どのSNSで、どのような広告を配信すれば効果があがるかを見極めるには、トライ・アンド・エラーを繰り返して分析することが不可欠です。

⑩ SNS運用

SNS運用とは、自社アカウントとしてSNSを運用することにより集客をする方法です。世界で利用される主要SNSの中でもアクティブなユーザー数には国によって違いがあり、国内ではFacebookやTwitter、Instagram、LINEなどがよく利用されており、TikTokも利用者が伸びています。

インターネットが発達してスマホが普及した現代では、調べ物をする際にまずSNSを利用するユーザーも増えており、SNS運用による集客には将来性があります。特に10代・20代はSNS指向な傾向があります。

SNS運用のメリットは、無料で始められることや新規顧客の獲得、ファン化の促進まで幅広いものがありますが、最大の特徴はユーザーとダイレクトに繋がり、双方向的なコミュニケーションを取りやすい点です。

デメリットは悪い評価も拡散されやすく、誹謗中傷や風評被害リスクがあることです。また、実践的なSNS運用には目的の設定から運用の分析・改善まで戦略の設計が不可欠であるため、専門知識が必要となります。

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Web集客の戦略

ミーティングする人々の手元

Web集客の基本的な種類や具体的方法が押さえられたら、次は何から着手して、どのように施策を進めていけばいいのかという戦略が必要です。そこで、Web集客の戦略として以下のように5ステップで説明します。

  1. Web集客のゴールを設定する
  2. Web集客のターゲットを決める
  3. 適切なWeb集客の手法を選ぶ
  4. Web集客施策を実施する
  5. Web集客の効果測定を行う

このようなフローを参考にすれば、スムーズにWeb集客を事業に落とし込んでいけるでしょう。

ステップ ①:Web集客のゴールを設定する

Web集客の戦略を立てる際にまず行うのが、Web集客のゴールを具体的に設定することです。例えば、ゴールの設定を漠然と「売上アップ」とするのみでは、それを達成するために行うべき具体的な施策を限定できず、何をどのように行えばいいのか明確になりません。

そこで、効果的にゴールを設定するためにKGI・KPIを策定することがポイントとなります。KGIとは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略で、ビジネスの目的・ゴールを数値化した指標です。

また、KPIとは「 Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略で、KGI を達成するために必要なプロセスの到達具合を測定するための指標です。具体的な例で説明すると、前年度比で売上を30%アップさせるというKGIを設定したとき、それを達成するために必要なKPIとしては、以下のような指標をあげることができます。

  • 検索エンジン経由のコンバージョン数
  • リスティング広告からのコンバージョン数
  • SNS広告からのコンバージョン数

これらひとつひとつのKPIの達成が、その上位に位置するKGIを実現するための要素となります。

このように、まずWeb集客のゴールとしてのKGIを定め、次にそれを成し遂げるための要素としてのKPIを複数リストアップします。以上のようにしてKGI・KPIを設定すれば、Web集客における一貫した戦略と施策を立てやすくなります。

ステップ ②:Web集客のターゲットを決める

Web集客のゴールが設定できたら、次はターゲットについて考えましょう。ターゲットを具体的に決定することによりSEO対策やリスティング広告など、このあとで行う集客方法の選定が明確になります。

ターゲットを具体的に絞り込むためには、ペルソナと呼ばれる理想の顧客像を設定するのが肝心です。ペルソナとは、わかりやすくいうとターゲットをより詳細に設定したものです。ペルソナ設定をすることで、よりユーザーに刺さるアプローチができるようになるメリットがあります。

ステップ ③:適切なWeb集客の手法を選ぶ

ターゲットが定まったら、次はそのターゲットに最適な集客手法を選びます。Web集客の手法には前述したようにさまざまな方法があるため、ターゲットに適したものを見極めることが大切です。

例えば、低単価な化粧品を20代女性に販売する場合、おしゃれな画像でカジュアルに訴求できるInstagramが適切な集客手法であると考えられます。また、同じ化粧品でも高単価な価格帯で40代・50代に販売したい場合は、商品比較が詳細にできるようなWeb記事を作成し、SEO対策により集客したほうが効果的であると推測されます。

このようにターゲットに応じた集客方法を選ぶようにしましょう。

ステップ ④:Web集客施策を実施する

ターゲット・集客方法と具体的に決定できたら、次は施策を実行に移していく段階となります。施策の実行フェーズでは専門知識も必要になるため、プロに依頼することも検討するといいでしょう。例えば、集客方法にSEO対策を選ぶ場合、以下のような作業が必要となります。

  • 集客に直結するキーワード選定
  • SEOに有効な記事構成の作成
  • 記事コンテンツのライティング
  • 記事に使用する画像の選定・編集
  • Webサイトへの入稿

このような作業を実行し、検索上位の獲得により集客するのが、SEO対策です。Web集客の実施にあたっては、社員教育をして専門知識を習得させたり、SEO会社やWebマーケティング会社に外注したりすることにより、成果に直結する施策を進めていきましょう。

ステップ ⑤:Web集客の効果測定を行う

Web集客は、施策を実行したらそれで終わりではありません。施策を実行したあとは効果測定まで行うことが極めて重要です。Web集客ではユーザーの属性や行動などに関する多角的なデータが得られるため、実施した施策がどれだけ成果につながっているかを客観的に測定できます。

このような効果測定を通じてこそ、次の施策で改善するべき課題が浮き彫りになるのです。

SEO対策の例でいえば、狙ったキーワードで記事コンテンツを作成をしてそれで満足するのではなく、その後も検索順位やアクセス数、ユーザーの属性、コンバージョン率などの指標を追いかけ効果測定をすることにより、どの指標から改善するべきかが数値として明らかになります。

このように実施した施策の詳しいデータが収集できるWeb集客では、効果測定までしっかり行うことによりさらに施策の効果を高めていくことができるのです。

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Web集客で失敗しないために

窓際でパソコンを開く2人

事業にWeb集客を取り入れても、想定より問い合わせが増えなかったり売上が上がらなかったりと思い通りにならないこともあります。ビジネスに100%はありませんが、一方で、つまづきやすいパターンがあることも事実です。

ここでは、Web集客が失敗に終わらないためのポイントについて解説します。

長期目線で取り組む

Web集客にはさまざまなメリットがあることについて解説しましたが、実施する施策の成功の鍵を握るのは、腰を据えてじっくりと取り組む姿勢です。

SEO対策による集客は時間を要する施策の典型といえますが、リスティング広告などの広告費をかけて素早く結果が出せる施策も俯瞰して考えると、クリック率やコンバージョン率の改善など長期目線でPDCAを回すことが不可欠となります。

明確な正解がないのがインターネットを利用したWeb集客であるため、絶えず試行錯誤を繰り返して最適解に近づけていくための行動が求められます。

効果測定を怠らない

繰り返し述べているようにWeb集客は詳しい効果測定が可能ですが、これを疎かにしてはいくら時間と費用を投じてもパフォーマンスの改善は見込めません。

せっかくオウンドメディアとしてのWebサイトを開設しても、実施した施策からフィードバックを得て改善に役立てるところまで行わなければ、それはWebサイトを「運用している」とはいえないでしょう。

例えば、SEO対策では最初にアナリティクスやサーチコンソールの設定を済ませておけば、日々ユーザーに関するデータが蓄積されていきますが、このようなデータを使用しなければ宝の持ち腐れといわざるを得ません。

Webサイトなどの自社メディアを、ただ所有しているだけの状態に陥っていないか、これを機会にあらためて振り返ってみましょう。

信頼できるプロに依頼する

Web集客を実践するという方針が固まったら、プロであるWebマーケティング会社に相談してみましょう。プロのコンサルタントなら戦略立案やコンテンツ制作、運用、改善などに関する専門知識を持っています。

プロに相談する際は、以下のように「何をしたいか」をできる限り明確にしておきましょう。

  • 集客数を倍にしたい
  • お問い合わせ数を増やしたい
  • Webページを上位表示させたい

集客数・売上など現状の把握をしておけば、具体的な提案をしてもらいやすくなります。また、大まかに予算も決めておきましょう。Web集客の方法によって必要な費用は大きく異なるため、ある程度の予算感を持っておくことが必要です。

とはいえ、いずれの項目に関しても具体的に想像しづらく、わからないということもあるでしょう。それでも大丈夫です。Webマーケティングの専門知識をフル活用して、現状のニーズや課題の掘り起こしから、改題解決・改善案の提案まで、Web集客成功への最短距離を示してくれるでしょう。

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Web集客の費用

電卓と見積書

Web集客には無料でできるものと有料のものとがあり、事業のフェーズや目的、予算などによって使い分けたり組み合わせたりする必要があります。ここでは、無料の集客と有料の集客とに分けて簡単にまとめていますので、「Web集客の方法」で説明したWeb集客の具体的な方法と照らし合わせて読んでください。

無料の集客

Web集客の方法で示したものの中で、無料でも実施できる施策が以下のようになります。

  • SEO対策
  • MEO対策
  • メール配信
  • YouTube
  • プレスリリース
  • SNS運用

これらの施策は費用をかけず実施できるため、どのようなものか理解する目的で始めてみるのもいいでしょう。特におすすめなWeb集客の施策は、費用対効果の高いSEO対策です。前述のとおりにSEO対策は専門知識が必要となるためSEO会社などプロに依頼するのが確実ですが、社内で完結できるように内製化するという選択肢もあります。

SEO対策を内製化し、社内で積極的にメディア運営ができるようになれば、外注コストが発生し続ける状況を回避できるため、長期的にはコストパフォーマンスが高くなります。

WEBMARKSではSEO担当者を育成する講座「WEBMARK PLUS」があり、SEO内製化を支援しています。SEO対策を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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有料の集客

有料の施策は以下のように広告費をかけるものとなります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • SNS広告

これらは広告費としてどの程度の予算をかけるかによって費用は増減します。広告を出稿するのに「最低、数十万円は必要」などということはなく、数千円など低価格からでも始められます。自社の都合に合わせて広告費を調整しましょう。

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Web集客のメリットを最大限に生かす

あらためてメリット5つについてまとめておきます。

  1. 費用対効果が高い
  2. 効果測定がしやすい
  3. 時間・場所の制約を受けない
  4. スケールさせやすい
  5. 人材募集もできる

おすすめはSEO対策です。SEO対策は長期目線で自社サイトをグロースさせていくには必須の施策で、その効果は特筆すべきものがあります。いったんWebサイトにアクセスが集まり出せば、あとは半ば放置していたとしてもユーザーが流入し続ける状況を作ることも可能であるため、メリットとして非常に大きいです。

また、外部にSEO対策を委託するのもいいのですが、社内で担当者を育成して内製化すればコストを最小限に抑えられるため、まさにSEO対策のメリットを最大化できます。これを機会にSEO内製化を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
山本大輔
医療機関にて事務員・診療情報管理士として10年間勤務。独立後、Webライター・講師・ブロガー。Amazon・楽天アフィリエイトの売上累計1000万円以上。SEOの威力を痛感する。SEOの知見を活かしWebマーケター転身。海外好き。11期生。
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