- 「SEO対策は何をしたらいいのかわからない」
- 「SEO対策は難しそうで自社ではできないのか」
- 「企業ホームページが検索上位に上がらない」
このようなお悩みはございませんか?SEO対策は難しそうに聞こえますが、Webの専門的な知識やhtmlでホームページを作成する技術が必要かと言われれば、そんなことはありません。
基本的な仕組みを抑えるだけでも対策が可能なのがSEOです。SEO対策を正しく実施することで企業ホームページで効果的に集客ができます。
Contents
SEO対策とは?
SEOとはSearch Engine Optimization の略で「検索エンジン最適化」のことを意味します。SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンの検索結果で自社のWebサイトを上位表示させて検索流入を増やすための施策です。
また、外注から自社での施策に変更することを内製化またはインハウスと呼びます。この記事ではインハウスSEOについてのメリットとデメリットや、具体的にSEO対策とはどのようなことを行うのかわかりやすく解説していきます。
SEOについての理解を深めて、自社の売上を促進させましょう。
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法人企業がSEO対策を行うメリット
SEO対策を行っていなかった企業が対策を始めて生じるメリットもあれば、外注からインハウスに変更することで発生するメリットもあります。SEO対策を始めることで以下のようなメリットが得られます。
- 検索流入の増加
- 長期的な集客
- ブランディングの確率
インハウスにすることによって得られるメリットには以下のものがあります。
- 費用削減
- コンテンツ・ノウハウの蓄積
ここではそれぞれを具体的に見ていきます。
検索流入の増加
SEO対策で始めに得られるのが検索流入(オーガニック検索からの流入)の増加です。例えば、ユーザーの検索意図を盛り込んだコンテンツを作成し、そうしたコンテンツを増やしてサイトの品質を高めます。
そうすると、サイトがGoogleに評価されてキーワードの検索順位が上昇したり、より多くのキーワードでインデックスされて検索結果に反映されます。結果、強調スニペットに表示されるなどして、クリック率の向上に繋がります。
下の表はseoClarityが公開した2021年の日本での検索順位別クリック率データです。検索経由でのサイトへの流入は、検索順位1〜5位でサイト全体の約42%を占めています。
1位と2位で2倍程度の差があることや、1ページ目に表示されるコンテンツで全体の半数以上のクリック率を占めると言われており、検索上位を狙うことがかなりのメリットになるとわかります。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.8% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
引用:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
また、多くのユーザーが検索行為を経てサイトに訪れるので、SEO対策での集客は購買意欲の高いユーザーを集め、売り上げにも影響を与えます。
長期的な集客
検索上位を狙うことで検索流入が増加することを理解していただけたと思います。それに付随するメリットが長期的な集客です。チラシやテレビCMなどの広告媒体は、発信直後に瞬間的に大規模な集客効果を発揮しますが、その瞬間から急速に減衰していきます。
従来の広告媒体で継続的に宣伝効果を発揮するには、発信回数を増やすしかなく、そうなると作成費用も大きくなってしまいます。Googleの検索順位は毎日乱高下するようなことはありません。
SEO対策を実施し、一度上位表示されれば順位が落ちにくく、上位表示されている限り前述のようなアクセスを継続的に確保できます。削除しない限りコンテンツは残るため永続的に集客することが可能です。また、広告に比べて継続的に大きなコストがかからないのも魅力です。
ブランディング
検索上位に上がることで露出が増え、ユーザーの目に止まりやすくなることでブランドの認知が上がります。また、各ページが検索結果の上位表示を占めることとなれば、良い印象を与えるだけでなく、自社サイトの信頼性の向上にも繋がります。
ブランド認知の向上は、集客における効果的な戦略の一つです。競合が多い中で、特定の分野で第一想起を獲得することはかなり重要視されています。多くのキーワードで上位表示されるように出来れば、自社サービスをより多くの人の第一想起となり、確かなブランドとしての位置づけを確率できます。
インハウスによる費用削減
外注する場合には定期的に費用がかかったり、修正や変更を行う際にも費用等がかかってしまいます。SEOは対策の実施にそれほど費用がかからないので、社員の人件費のみで対応できてしまいます。
ただし、人数をかけようと思えばそれだけの人件費がかかったり、教育にコストがかかったりもするため、注意が必要です。
外注では相手のスキルの高さによるところや、悪徳業者等のリスクもあるため、そういったリスクや今後の教育体制を整えることを考えれば、インハウスの方が長期的に費用を抑えることが可能です。
また、SEO対策では追加費用がいらないことから、費用対効果の悪化をあまり気にせずに多くの潜在顧客との接点を獲得できます。
コンテンツ・ノウハウの蓄積
インハウスにすることで得られるメリットとしてコンテンツやノウハウの蓄積も上げられます。コンテンツは削除しなければ残るものなので、質の高いコンテンツは自動ロボットのように永続的に集客してくれます。
インハウスSEOでは、コンテンツ制作の経験とともにノウハウも社内に蓄積されていき、結果、専門的な知識を持つ人材が育ち、より質の高いコンテンツの作成が可能です。SEO対策の施策をすればするほど、会社の財産を増やすことができます。
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法人がSEO対策をするデメリット
反対に以下のようなデメリットや難点も存在します。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 手間と時間がかかる
- 競合が強い場合などは上位表示が困難
長期的な効果が期待できますが、即効性はなく、効果が出るまでに時間がかかります。また、ゼロから始めるには知識が必要であったり、Googleのアップデートに合わせて施策も対応していくことが重要で、手間と時間を費やします。
さらに、ユーザーニーズに合わせるためにキーワードを選定しますが、そのキーワードで競合が強い場合などは上位表示を狙うのが難しいです。
効果が出るのが遅い
広告と違い、即効性がなく上位表示されるまでに時間がかかってしまいます。検索エンジンは、SEOの施策はもちろんですが、サイトにアクセスした検索ユーザーのその後の行動や滞在時間などの要素も加味したうえで評価をします。
そのようなデータがある程度蓄積されるまで数か月を要するので、どんなに優れたコンテンツを作成しても、検索上位を獲得するには時間が必要です。SEO対策では、検索エンジンに集客を依存しているため、短期間での売上向上には結びつきません。
短期間での売り上げアップを狙う場合は折込チラシやテレビCMなどの広告媒体の方が効果はあります。
手間と時間がかかる
SEO対策を実施するのに高度なパソコンの知識や技術は必要としません。ただし、Googleなどの検索エンジンからの評価を高めるだけではなく、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを作る必要があります。
クリック率や売り上げにつながるコンテンツを作成するには、検索ユーザーの疑問や要望、悩みを解決できる内容にしなければなりません。また、SEOについての知識が必要なため、学習の場や知識のある人の採用等体制を整えるのにも労力を必要とします。
Googleは経験や知識に裏付けられたコンテンツを高く評価する傾向があり、SEOの知識に長けていても自社の商品に詳しくない場合など、コンテンツの質を確保するのに手間と時間がかかってしまいます。
競合が強いと上位表示が困難に
検索結果は相対的に決定されるため、狙いたいキーワードにおいて競合が高く評価されている場合は、上位を狙うのが難しくなってしまいます。
また、キーワードは検索件数が多い方が当然多くのユーザーの目に触れますが、競合も強いことが多いため、まずは検索件数の少ないキーワードで上位を狙う必要があります。自社の売り込みたいキーワードと狙い目のキーワードを一致させる必要があるため、競合分析がとても重要です。
大手企業サイトが多かったり、コンテンツの充実したサイトばかりの場合はライバルがとても強い状況なので、勝つのは難しいです。まずは、ある程度の検索数を持ち、ライバルが強くないキーワードで勝負しましょう。
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SEOの仕組み
SEO対策とは検索結果で上位表示を狙うことで、様々なメリットが得られることがわかったと思います。難点も少なからずありますが、対策をすることでマイナスになることは基本無いため、体制作りに余裕がある場合はぜひ取り入れてみましょう。
ここでは、どういった仕組みで検索エンジンが順位を決定しているのか、SEOの辿ってきた歴史を見ていこうと思います。少し難しい内容も含むため、読み飛ばしていただいても構いません。
SEOを理解するには検索エンジンを理解する必要がありますが、ここではGoogleの提供する検索エンジンについての話になります。検索エンジンといえば他にもYahoo!やBing等ありますが、下記の表を見ると日本国内におけるシェア率はGoogleが約75%、次点のYahoo!JAPANが約20%です。
また、Yahoo!JAPANの検索エンジンの仕組みはGoogleと同様であるため、SEO対策とはGoogleの検索エンジンで上位表示を狙うための施策だと言えます。
引用:日本での検索エンジン市場シェア | statcounter
SEO対策ではGoogleに評価されなければ上位表示されません。アップデートや時代によって評価が変わることもあるため、Googleがどのような考えに基づいて上位表示をさせているか理解するのが重要です。
Googleの方針
「検索に対するGoogleの方針」では、以下のような考え方が述べられています。
- 最も関連性と信頼性の高い情報を提供する
- 情報アクセスの機会を最大限確保する
- 最も有用な形で情報を提供する
- プライバシーの保護
- Googleが販売するのは広告のみ
- クリエイターのサポートをする
Googleは有益な情報をユーザーに提供するための手助けを行い、制作側にとっても敵対するような存在ではないことを理解する必要があります。
クローラー
クローラーとはネットワーク上に公開されている様々なWebサイトの文章や画像などのデータを集め、自動的に検索データベース化するプログラムのことを言い、Webサイトにクローラーを呼び込むことをクローリングと言います。
このプログラムは「ボット(bot)」「スパイダー」「ロボット」などと呼ばれることもあります。特にGoogleでは、「Googlebot」と呼ばれるクローラーが存在します。クローラーに検出されやすいようクローラビリティを向上させることで、検索順位を上げることができます。
反対に、クローラビリティが良くないと、クローラーにWebサイトの情報が伝わりにくく、検索順位や検索流入の向上に繋がらなくなってしまいます。検索順位の上位を狙うには、まずはWeb上に存在する膨大な数のページの中からクローラーに見つけてもらうことが必要です。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
インデックス
インデックスとは、クローラーが収集した情報がGoogleのデータベース上に登録されることを言います。ただし、既存のサイトと重複していると判断されたり、低品質なものは登録されないので注意が必要です。
公開したページは、インデックスされて初めて検索結果の対象となるため、インデックスされていなければユーザーの目に触れることはありません。検索順位を上げる前に、検索結果にサイトをインデックスさせることが重要です。
ランキング・検索アルゴリズム
ランキングは、インデックスされたサイトを、色々な要素から判断される総合評価の高い順に検索結果を表示します。検索アルゴリズムは、膨大なページに対して自動的に順位を決定する仕組みのことで、評価基準は定期的に更新されます。
検索アルゴリズムの更新に合わせて、評価基準の傾向に合った施策をしていくことが大切です。
検索の仕組みをまとめると…
- クローリング‥インターネット上の情報をGoogleクローラが巡回
- インデックス‥クローラが収集した情報をGoogleのデータベースに保存
- ランキング‥ユーザーが検索すると、Googleに登録されているWebサイトをランキング形式で表示
Googleの検索エンジンはこの3つの機能に基づいて検索順位を決めていることを理解しておきましょう。
ブラックハットSEO
かつてのGoogleのSEOでは、検索上位を取ることに明け暮れ、ユーザーのためになるサイトを作ることは軽視されていました。検索順位の向上を謳い、高額の報酬を得る悪徳業者が多く存在しました。
当時のSEO対策では、小手先のテクニックによってコンテンツの質が悪くても簡単に検索上位を取れていたからです。検索エンジンの裏をかいた悪質な技術により、質の低いコンテンツを無理やり検索順位を上げる手法をブラックハットSEOと呼びます。
ブラックハットSEOの具体的な手段は以下のようなものが存在します。
- 被リンクの設置
- 不正なクローキング
- 隠しテキストや隠しリンク
- ワードサラダ
- コピーコンテンツ
これらの施策はGoogleからの評価を落とす可能性も…。
アップデート
被リンク等のブラックハットSEOによって質の低いコンテンツが検索上位を独占することをGoogleは危惧しました。
Googleの収益の多くは、リスティング広告によるものであり、ブラックハットSEOによって上がってきた質の低いコンテンツによってユーザーが離れてしまうと、Googleの売り上げにも影響を及ぼすからです。そこでブラックハットSEOに対する措置として、大規模なアップデートを行ってきました。
パンダアップデート
パンダアップデートは2011年2月に導入された、低品質なコンテンツで構成されたサイトの検索順位を下げ、高品質なコンテンツで構成されたサイトが上位表示されるようにするための検索アルゴリズム・アップデートです。
ユーザーにとって価値の低い、低品質なコンテンツが検索上位を独占することは、ユーザーの満足度を低下させ、ユーザーの離脱に繋がってしまうため、そのような状況を打破するため、質の低いコンテンツを排除するためにパンダアップデートが導入されました。
質の低いコンテンツを検索結果から排除することで、クオリティの高いサイトを検索上位に表示させ、Webマスターにユーザーの役に立つコンテンツを作成する意義を根付かせる意図もあったと考えられます。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは2012年4月に導入された、SEOスパムや低品質な被リンクをもつWebサイトにペナルティを課し、検索順位を下げるための検索アルゴリズム・アップデートです。
パンダアップデートがコンテンツの品質評価だったのに対し、ペンギンアップデートでは外部リンクの品質評価を行うものでした。ペンギンアップデートが実施されるまでは、低品質でも被リンクの数が多ければ、ユーザーの役に立たないサイトでも上位表示されてきました。
そこで、Googleがユーザーにとって価値のあるサイトを上位表示するべく、ペンギンアップデートを導入しました。
ホワイトハット
ブラックハットSEOが検索順位のみを考えた質の悪いコンテンツを施策していたのに対し、ホワイトハットSEOは現在主流のSEO対策であり、Googleが推奨するアルゴリズムに基づき、検索順位を上げ、検索ユーザーに取って有益な情報を与えるコンテンツを作成する手法のことを言います。
良質なコンテンツを求められることからコンテンツSEOとも呼ばれ、現在主流のSEO対策となっています。現在では、Googleの方針やガイドラインに沿いながら、ユーザービリティの高いコンテンツを作成する必要があります。
Googleのガイドラインとペナルティ
誰でも無料で利用できるインターネットですが、Googleを利用するにはGoogleの定めるガイドラインを遵守する必要があります。もし違反する場合にはペナルティが課せられるため注意しましょう。
ガイドライン違反と判断され、積み上げてきたコンテンツが水の泡にならないようルールは必ず守りましょう。
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SEO対策で質の高いコンテンツを作るには
ホワイトハットSEOが主流になった現在、検索上位を獲得するには、ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツの作成が欠かせないことがわかったと思います。では、質の良いコンテンツとはどのようなものなのでしょうか。
Googleの考え
ホワイトハットで前述したように、Googleはサイト運営者に向けて「ウェブマスター向けガイドライン」や、「Google 品質評価ガイドライン」を公開しています。公式のガイドラインに従ってSEO対策を進めることで、ユーザービリティの高いものとなり、検索結果の向上に繋がります。
先ずは難しいことはせず、ガイドラインに則った施策を心がけましょう。また、「Googleが掲げる10の事実」では以下の内容が記されています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この事実から特に、ユーザーファーストであり、内部リンクや外部リンクを用いてユーザビリティの高いコンテンツを作ることが求められています。
質の高いコンテンツとは
検索エンジンの本質はユーザーの疑問に答えることです。ユーザーは何か疑問や悩みを抱えたとき、検索エンジンを用いて回答を探すのです。つまり、質の高いコンテンツとはユーザーの疑問を的確に解決するコンテンツということです。
文字やページが多ければ良いという問題でもなく、ユーザーの欲しい回答をどれだけ詳しく説明できているかが重要です。また、的確な回答を多く作ることで内部リンクを巡って様々なユーザーの疑問を解決できるコンテンツが出来上がります。
的確な回答を作るにはユーザーがどのような疑問を抱いているか推測する必要があります。
自社の商品を理解する
自社サイトに訪れたユーザーの疑問に対して的確に回答できるのは、SEO業者ではなく自社の商品を理解している人です。コーヒーを淹れたことがことがないSEO業者が、美味しいコーヒーの淹れ方を詳しく説明できるでしょうか?
SEO対策の施策は後で説明しますが、それほど難しい知識を必要としません。それよりもSEO業者に自社の商品の良さを理解してもらう方が時間がかかります。インハウスSEOを行うにあたり、自社の商品を理解しており、コミュニケーションの得意な人の方がより質の高いコンテンツを作成することが出来ます。
自社の社員にSEO対策の知識を得てもらい、効率よくインハウスSEOを成功させましょう。
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インハウスSEOの実施
これまで見てきたように、SEO対策ではユーザーの役に立つWebサイトを作成することが重要となります。実際にインハウスSEOを行う場合は、以下のことをしていきます。
市場の調査・キーワードの選定
まず始めは、市場を調査します。自社の商品に対して競合にあたる他社の分析を始めます。狙いたいキーワードに需要があるのか、ライバルはどのくらい強いのかを確認します。SEOにおける需要やライバルの強さは、キーワードの検索数を調べることで確認できます。
キーワードには大きく分けてビッグキーワード、スモールキーワード、ニッチキーワードの3つに分けられます。
ビッグキーワード‥月間検索件数1万~100万以上
公的機関・上場企業・有名メディアが多く参入しています。競合が多く、サイトのドメインパワーも強いため、上位表示を狙うのはかなり難しいですが、上位表示されればかなりの集客が期待できます。
例えば、「名古屋」、「カフェ」などのメジャーな単一キーワードが当てはまります。
スモールキーワード‥月間検索数1000~1万
Webサイトが成長過程の企業や個人メディアが参入しており、一定数の集客が見込めます。ニーズが高まってきたワードや、「名古屋 カフェ」や「名古屋 レストラン」といった二つのキーワードを組み合わせたものが該当します。
ニッチキーワード‥月間検索0~1000
Webサイトを開設して間もない企業や、個人メディアが多く参入しており、競合も少なく上位表示を比較的簡単に獲得できます。「名古屋 カフェ 人気」や「名古屋 レストラン おすすめ」など、複数のワードの組み合わせのものがこれに当たります。
スモールキーワードやニッチキーワードのように2つ以上のキーワードを組み合わせたものをロングテールキーワードと呼ぶこともあります。ロングテールキーワードの特徴は競合が少なく上位表示を獲得しやすいことの他に、コンバージョン率が高まるというメリットもあります。
これからインハウスSEOを実施していくにあたり、ワード数の多いロングテールキーワードで上位表示を狙っていきましょう。
3つの施策
SEOの施策には内部対策・外部対策・コンテンツ制作の3つの施策があります。
内部対策
WebサイトはHTMLという言語で構築されており、クローラの巡回を促進するようにその構造を整えるのが内部対策です。具体的には以下のような施策を指します。
- タイトルタグの設定
- hタグ、metaタグの設定
- URLの正規化
- 内部リンクの最適化サイトマップの設置
このような構造的な施策を行い、クローラがスムーズに巡回できるようにします。
外部対策
外部対策は、自社サイトの外からの評価を高める施策で、他のサイトからのリンク、つまり被リンクの獲得を指します。リンクを獲得するためには、SNSや広告、プレスリリース等のサービスを利用してコンテンツを宣伝します。
また、コンテンツの品質を上げることで検索上位を獲得し、露出を増やすことでも被リンクを獲得することが可能です。ただし、クローキングサイトや海外のリンク集サイトからスパムリンクが貼られることもあるため、適宜被リンクを確認することも大切です。
内部対策と外部対策について詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
コンテンツ制作
良質なコンテンツを作成するには、ユーザーファーストであり有益な情報を提供することと、Googleがその内容を正しく認識できることが重要です。コンテンツの質を高めることは被リンクを他のサイトで紹介されるなど、被リンクの獲得にも繋がります。
Googleの評価のために自然なキーワードを盛り込むことはもちろんですが、ユーザーにとって有益な情報を提供しましょう。
ユーザーニーズに応える
Googleに評価されるための前提になるのが、ユーザーのニーズを正しく理解したコンテンツを提供することです。ユーザーのニーズは実際に使用したワードによって4種類の検索クエリに分類することができます。
クエリの種類 | 検索意図 | 例 |
knowクエリ | 知りたい | 「SEO対策 メリット」「カフェイン 効果」など |
Goクエリ | 行きたい | 「名古屋 カフェ」「新宿 温泉」など |
Doクエリ | したい | 「カレー 作り方」「スキー 簡単」など |
Buyクエリ | 買いたい | 「PC おすすめ」「スニーカー 通販」など |
クエリごとによって異なるユーザーのニーズを理解し、それに対応したコンテンツを作成することで結果としてGoogleに評価されます。反対に、どんなにコンテンツを書いてもユーザーのニーズと一致しなければコンテンツの評価が上がることはありません。
ユーザーの検索意図を把握出来ていることが前提として、ユーザーの求める情報を提供できているか、検索意図に応じているかなどが重要なポイントとされています。
E-A-T
E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略語です。
E-A-TはGoogleの「Google 品質評価ガイドライン」で、「ページ品質評価の最重要項目」と表記されているほど、SEO対策にとって大切な性質です。例えその手の専門家でなくとも、ポイントを抑えることで専門性の高いコンテンツを作ることができます。
E-A-Tを高めるには以下の点を抑えましょう。
- 専門知識の質を高める、専門家へ取材する
- 体験談を伝える
- 著者・運営会社名を開示する
- 強いサイトからの被リンク
- サイテーションを獲得する
- 運営者の情報を開示する
- 編集ポリシーを公開する
- 専門性の高いサイトから引用する
これらの対策は評価されるのに時間がかかりますが、E-A-Tを確保することでユーザーからも評価され、長期的に集客可能なコンテンツとなります。政府や有名企業などのサイトから引用することで信頼性や権威性を確保しましょう。
効果計測
SEO対策をやるにあたって、成果を計測することも重要になってきます。ここでは、Googleが提供している無料のツールを紹介します。
Google Analytics
Google Analytics(グーグル アナリティクス)はWebサイトのアクセス状況を分析することができるアクセス解析ツールです。Google Analyticsでは、自社サイトへの訪問ユーザーの行動について、ユーザーの属性、訪問ページ、成果や反響などを調べることが可能です。
Google Search Console
Google Search Console(グーグル サーチコンソール)はどんなキーワードでどれだけヒットしたか、検索順位は何位か、何回クリックされたかなど、Webサイトへのアクセス前のデータを取得することが可能です。
キーワードプランナー
キーワードプランナーはリスティング広告を出稿するためのツールである「Google広告」の機能の一つです。指定したキーワードに関連するキーワードを調べたり、各キーワードの検索ボリューム(検索件数)や競合性をチェックすることができます。
モバイルに対応
Webサイトの制作やSEO対策などPCで作業をしていると、つい忘れがちですが、モバイルでのユーザビリティが重要であることに注意しましょう。現代社会において、インターネットのユーザーの7割以上がスマートフォンからのWebサイトへ訪問しており、当然Googleもモバイルのユーザビリティを評価します。
どのようなキーワードでWebサイトが表示されるのか、検索順位をどのように決定するのかをモバイルを基に判断することをモバイルファーストインデックスと呼びます。Googleは正式にモバイルファーストインデックスの開始を発表したため、SEO対策においてモバイルへの対応が不可欠となりました。
SNSの活用
SNSを活用することで自社サイトや記事を拡散し、より多くのユーザーに見てもらいましょう。SEOでは検索順位が上がるのに時間がかかりますが、SNSは即効性があります。質の高いコンテンツをSNSにあげることで、いいね!やリツイートで紹介されやすく、サイトに訪問するユーザーが増えることが期待できます。
また、他の記事やブログで紹介され、自然な被リンクを獲得することにも繋がります。ただし、FacebookやTwitterのリンクは有効な被リンクとしては扱われないため、SNSでのリンクの数自体は検索順位に関与しません。あくまで拡散され、露出が増えることを目的とします。
SEO対策の短所である効果の出の遅さを、SNSを上手く活用することで短期間での集客にも繋げましょう。
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とはいえ、いきなり自社でSEO対策を始めようとしても成果を出すまでに何年もかかってしまう恐れもあります。対策を実施するからには確かな効果が欲しいところです。一番の近道は専門知識を持った人材を雇うことですが、コストも時間もかかってしまいます。
もう一つの方法として、今いる人材をSEO担当者に育て上げることも考えられます。効率よくインハウスSEOを成功させるにはやはりプロのアドバイスやセミナーの受講がお勧めです。
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また、現役プロのSEOコンサルタントが直接指導に当たるので、そのノウハウや技術を身に付けることが可能です。これまでも言ってきたように、SEO対策は成果が出るまで時間がかかる分、確実で長期的な集客が実現できます。
成果が出るまでの時間や、SEOを学ぶ手間を効率よく最短で解決するために、一度相談してみても良いのでは無いでしょうか。
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