「ホームページを作ったのに、新患がほとんど来ない」「ポータルサイトへの掲載費用を止めたくても、止められない」そう感じている鍼灸院の院長先生は多いのではありませんか。
原因はシンプルです。
ホームページは作っただけでは誰にも見つけてもらえず、広告料を払って表示させても、払うのを止めた瞬間に表示はゼロになります。
ポータルサイトは掲載料を払い続けても、集客力は自院ではなくサイト側に積み上がります。
いずれも、自院で集客をコントロールできない仕組みです。
この記事では、鍼灸院が取り組むべき自院の資産を育むSEO対策の基本から、費用相場・業者選びの注意点・助成金活用までを解説します。
読み終えると「何から始めればいいか」が明確になり、自院のホームページを集客の資産として育てる第一歩を踏み出せます。
- なぜSEO対策をするべきなのか
- 鍼灸院が今すぐ取り組める基本施策
- 鍼灸院がSEOで順位を上げるために知っておくべきこと
- SEO対策の費用相場と業者選びの注意点
- 助成金を活用してコストを抑える方法
1.なぜ鍼灸院にSEO対策が必要なのか?
鍼灸院がSEOに取り組むべき理由は大きく2つあります。
スマートフォンの普及で患者さんの院探しはネット検索が中心になったこと、そして広告やポータルサイトと違い、費用をかけるほど集客力が自院の資産として蓄積されることです。
この2点を理解すると、SEO対策が鍼灸院の経営にとって欠かせない理由が見えてきます。
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患者さんの検索行動が変わった
スマートフォンの普及により、体の不調を感じた患者さんがまず取る行動は「その場で検索する」に変わりました。
スマートフォンの個人保有率は80.5%に達しており、スマホでインターネット検索を「ほぼ毎日」行う人が約7割に上ります。
「困っているその瞬間」に検索結果へ表示されることが、予約につながる最短ルートです。
この変化に対応できていない院は、患者さんの目に触れる機会そのものを失っています。
(出典:令和6年版 情報通信白書|総務省)
(出典:スマホでのインターネット検索の頻度:「ほぼ毎日」が約7割|NTTドコモ モバイル社会研究所)
SEO対策はやめても資産として残る
広告は止めた翌日から流入がゼロになりますが、SEOで上位表示されたページは広告費ゼロでも集客を生み続けます。
ポータルサイトは掲載料を払い続けても、集客力はサイト側に蓄積されます。
SEO対策で育てたコンテンツは、検索エンジンからの評価として自院のサイトに積み上がります。
一人で運営する鍼灸院にとって、「やめても資産として残る集客」は特に重要な選択肢です。
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2.鍼灸院が取り組むべきSEO対策の基本3ステップ
鍼灸院のSEO対策は、以下の3つを順番に取り組むことが基本です。
- キーワード選定
- コンテンツ作成
- 内部対策
「何から手をつければいいか分からない」という方は、まずこの3ステップを押さえることで、検索からの集客につながるホームページへと着実に成長させることができます。
1.鍼灸院に効くキーワードの選び方
鍼灸院のSEO対策は「地域名×症状・メニュー」のキーワードから始めるのが効果的
なぜかというと、患者さんは「鍼灸院」という大きなキーワードではなく、「渋谷 腰痛 鍼灸」「○○市 美容鍼」など、自分の悩みと地域を組み合わせて検索するからです。
狙うべきキーワードの3パターンは以下の通りです。
1:地域名×鍼灸院系「渋谷 鍼灸院」「○○市 鍼灸」など。
来院意欲が高く予約につながりやすいキーワードです。
2:地域名×症状系「腰痛 鍼灸 新宿」「頭痛 鍼灸 大阪」など。
悩みが具体的な患者さんの来院率が高いのが特徴です。
3:メニュー×地域名系「美容鍼 渋谷」「逆子 鍼灸 横浜」など。
競合が少なく、上位を狙える可能性があります。
地域密着型の集客に欠かせないローカルSEOについては、こちらの記事も参考にしてください。
【ローカルSEOとは?】基本対策6種!地域1番の店舗を目指して集客
最初はロングテールキーワード(3語以上の複合語)から始める理由
「鍼灸院」単体の検索ボリュームは大きいですが、大手ポータルサイトが上位を独占しており、新規サイトがこのキーワードで上位表示されるのはほぼ不可能です。
そのため最初は「渋谷 腰痛 鍼灸院」のような、地域名・症状・施術名を組み合わせた3語以上のキーワード(ロングテールキーワード)を狙うのが現実的です。
検索数は少ない分、競合が少なく上位を取りやすい特徴があります。
こうしたページを積み重ねていくことで、ホームページ全体のGoogleからの評価が上がり、最終的により競争の激しいキーワードにも対応できるようになります。
検索ボリュームの目安(概算)は以下の通りです。
(出典:Keyword Surferによる検索ボリューム調査/2026年5月時点)
まずは難易度の低いロングテールキーワードで検索上位を取り、実績を積んでから競争の激しいキーワードへ挑戦するのが鍼灸院SEOの王道です。
ロングテールキーワードの選び方についてはこちらで詳しく解説しています。
キーワード調査に使う無料ツール2選
キーワード選定は感覚ではなく、ツールを使って「実際に検索されているか」を確認してから行うのが基本です。
1.ラッコキーワード(無料)
キーワードを入力すると、関連する「一緒に検索されているワード」を一括取得できます。
たとえば「鍼灸 腰痛」と入力すると、患者さんが実際に使っている検索フレーズをまとめて確認でき、記事のテーマ選びに役立ちます。
2.Keyword Surfer(無料・Chrome拡張機能)
Chromeにインストールするだけで、Googleの検索画面に月間検索数が自動表示されます。
アカウント不要で手軽に使えるため、キーワードを検索しながらそのままボリュームを確認できます。
この2つのツールで候補キーワードを洗い出し、「地域名×症状」のロングテールキーワードを5〜10個リストアップするところからSEO対策をスタートさせてみましょう。
2.集客につながるコンテンツの作り方
コンテンツは「患者さんの悩みに早く・わかりやすく答えるページ」を作ることが基本です。
Googleは「ユーザーの役に立つコンテンツ」を評価します。
だらだらと長い文章よりも、患者さんが知りたいことを的確に伝えているページが上位表示されやすい傾向があります。
鍼灸院で特に重要なページは以下の3つです。
■院長プロフィールページ
資格(はり師・きゅう師)・経歴・研修歴・施術への想いを記載します。
「どんな先生なのか」を具体的に伝えることが、指名来院の増加につながります。
腕に自信があっても、ホームページで伝わっていなければ患者さんには届きません。
プロフィールページは集客の要です。
■施術メニューページ
各メニューの内容・対象となる悩み・施術の流れ・料金を丁寧に説明します。
患者さんが「自分に合いそうか」を判断できるだけの情報を載せることが重要です。
なお、効果・効能の表現には法的制約があります(次のセクションで詳しく解説します)。
■症例・ブログ記事
「腰痛でお悩みの方へ」「肩こりに悩む患者さんからよく聞かれること」など、患者さんの悩みに答えるブログ記事を継続して発信することで、検索からの流入が増えやすくなります。
まずはペルソナ(来てほしい患者さん像)を決め、その方が検索しそうなテーマで記事を書くことを意識しましょう。
3.ホームページの内部対策でやること
内部SEO対策とは、「このページはどんな内容か」をGoogleに正確に伝えるための設定作業です。
難しそうに聞こえますが、WordPressを使っていれば管理画面から専門知識なしに設定できます。
SEO対策用のプラグイン(SEO SIMPLE PACKなど)を導入すれば、タイトルやメタディスクリプションの入力欄が自動で用意されるため、文章を入力するだけで対応できます。
■タイトルタグ
キーワードを左端に配置し28〜35文字以内に収めます。
例:「腰痛の鍼灸院なら○○鍼灸院|渋谷区で〇年の実績」。
■メタディスクリプション
ページの要約を120文字以内で記載します。
前半80文字に重要な内容(キーワード・強み)をまとめることがポイントです。
■見出し(h2・h3タグ)
h2には必ずキーワードを含め、正しい階層構造(h2→h3の順)で配置します。
■内部リンク
ブログ記事から施術メニューページへのリンクを置くなど、関連ページへの内部リンクを適切な場所に設置します。
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3.鍼灸院がSEOで上位を狙うために知っておくべきこと
鍼灸院のホームページでSEO上位を目指すには、資格・実績・院の情報など「Googleが信頼の根拠として評価する情報」を積極的に掲載することが重要です。
その一方で、鍼灸業界にはあはき法・薬機法など特有の広告規制があり、表現には注意が必要です。
GoogleのE-E-A-Tを意識したコンテンツ作り
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)とは、Googleがコンテンツを評価する際に重視する4つの基準です。
Googleの公式ドキュメントには、「健康や安全、経済的安定に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-Tが優れたコンテンツを特に重視する」と明記されており、鍼灸院のサイトはまさにこれに該当します。
鍼灸院のホームページでE-E-A-Tを高める例を、以下にあげます。
■経験(Experience):施術の実体験・症例を具体的に記載
■専門性(Expertise):保有資格(はり師・きゅう師)・研修歴・学会参加歴を明示
■権威性(Authoritativeness):業界団体(日本鍼灸師会など)への加盟・メディア掲載実績
■信頼性(Trustworthiness):院の所在地・連絡先・料金・スタッフ情報を明確に記載
(出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google Search Central)
あはき法・薬機法・景品表示法がWebにも適用される
鍼灸院のSNS・ブログ・ホームページはすべて「広告」として法律が適用されます。
鍼灸院に関わる主な法律は以下の3つです。
それぞれWebでの発信にどう関係するかを理解しておきましょう。
■あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)
「○○が治る」「病気が改善する」など、疾病の診断・治療を示す表現は禁止されています。
■薬機法(医薬品医療機器等法)
未承認の医療機器・医薬品の効能・効果を示す表現は禁止されています。
■景品表示法
「必ず効果が出る」「業界No.1」など、根拠のない優良誤認表示は禁止されています。
やってはいけない表現と言い換え例
「治る」「効果がある」という表現を使いたくなりますが、行政指導の対象になるリスクがあります。
「効果を伝える」のではなく「悩みに共感し、寄り添う」視点で書くことが、SEO効果を保ちながら法律を守るコンテンツ設計の基本です。
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4.鍼灸院SEO対策の費用相場と業者選び・助成金活用
SEO対策の費用は取り組み方によって0円から数十万円まで幅があります。
金額だけではなく、各形態のメリット・デメリットを知り、悪質な業者の見分け方と合わせて、自院に合った選択肢を選びましょう。
鍼灸院SEO対策の費用相場
SEO対策にかかる費用は、その形態によって大きく異なります。
完全自社運用であれば0円から可能ですが、専門知識や時間が必要です。
業者に完全外注する場合は月額5万円〜30万円以上と幅広く、サービス内容も様々です。
失敗しない業者選びのチェックリスト
高額な費用を払ったのに効果が出ない、あるいは悪質な業者に騙されてしまったという話も耳にします。
失敗しないために、以下の点に注意しましょう。
「絶対1位」など効果保証を謳う業者には注意:SEOに「絶対」はありません。
Googleのアルゴリズムは常に変動するため、安易な断言は信用できません。
高額なリース契約を勧める業者:ホームページ制作やSEO対策と称して、月額数万〜数十万円の長期契約を結ばせようとする業者には注意が必要です。
途中解約が困難で、長期間高額費用を払い続けることになります。
契約内容をよく確認しましょう。
成果報告が曖昧な業者:どのような対策を行い、どのような成果が出たのかを明確に報告しない業者は注意が必要です。
事前にどのような報告をもらえるかを確認しておきましょう。
「自分でやる」の限界と「プロの伴走」という選択肢
独学でSEO対策を進める場合、「これで合っているのか不安」「もっと効率的な方法はないのか」と感じることもあるでしょう。
そんな時、「プロの伴走」という選択肢を検討してみてください。
単なる業者への丸投げではなく、自院にノウハウを残しながら、プロのサポートを受けることで、長期的に業者への外注費を削減しながら集客力を高めることができます。
さらに、国の助成金・補助金を活用することで学習コストを大幅に抑えられます。
補助金の詳細な条件は年度によって変わるため、最新情報を確認しながら活用を検討してください。
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よくある質問
Q. 鍼灸院のSEO対策は効果が出るまでどのくらいかかりますか
A. 一般的に3〜6ヶ月で変化が現れ始め、安定した成果が出るまでには6ヶ月〜1年程度かかることが多いです。
広告のようにすぐ結果は出ませんが、一度上位表示されれば広告費なしで集客が続く「資産型」の集客になります。
焦らず継続して取り組むことが重要です。
Q. SEOの知識がなくても、自分で対策できますか?
A. はい、できます。
この記事で紹介した3ステップ(キーワード選定・コンテンツ作成・内部対策)が基本の流れです。
ただしSEOは「続けること」が何より大切で、正しい方向で取り組まないと効果が出にくい側面もあります。
「遠回りしたくない」という方は、専門家の伴走を活用するのも選択肢の一つです。
Q.GoogleビジネスプロフィールとSEOは別物ですか?
A. 別物ですが、どちらも鍼灸院の集客には欠かせません。
GoogleビジネスプロフィールはGoogleマップや検索結果の「地図表示」に影響し、近隣の患者さんへのアプローチに特に効果的です。
一方、SEOは通常の検索結果での表示を高める取り組みです。
両方を並行して整えることで、より多くの患者さんに自院を見つけてもらえます。
導入例のご紹介
NPO法人ピースウィングス・ジャパン様は、保護犬の事業サイトのアクセス数が伸び悩んでおり、より多くの方に活動を知ってもらうための情報発信力強化が課題でした。
SEOの知識がほぼゼロの状態からWEBMARKS PLUSを受講し、SEOを意識した記事作成やコンバージョンへの促し方が分かるようになり、SEOコンテンツ制作の内製化に成功しました。
NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン様は、子どもたちへの支援活動を行う国際NGO。
「チャイルド・スポンサーシップ」という寄付の普及等に向けて情報発信に取り組んでいましたが、SEO対策を自分たちで行うことが難しく、検索流入の改善が課題でした。
WEBMARKSによる記事制作支援を3年間継続した結果、サイトのアクセス数が初年度比4倍に成長。
当初の目標(前年比30%増)をはるかに上回る成果を達成しました。
SEO対策でアクセスが昨対比4倍に成長|NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン様の事例
5.まとめ|鍼灸院のSEO対策は「自院の資産」として育てよう
■SEOの本質:広告費ゼロでも続く「資産型集客」
■基本施策:キーワード選定→コンテンツ作成→内部対策の順で積み上げる
■法的ルール:あはき法・薬機法を守り、E-E-A-Tを高める
■費用・業者選び:相場を知り、悪質業者を見極め、内製化と助成金でコストを抑える
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鈴木晋介
株式会社WEBMARKS代表/Webマーケター
会社員時代は、毎日上司に怒鳴られ、3〜4時間睡眠。時間と場所に縛られない自由な働き方を求めて、フリーランスWebマーケターとして独立する。独立後数年で月500万円以上の案件を受託。海外国内問わず旅行が大好き。自分の趣味を全力で楽しみながら仕事をしている。
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