「最近、リスキリングってよく聞くけど30代でも関係あるの?」
「30代のリスキリングって、何をすればいいんだろう。」
「30代でリスキリングしたらどんなメリットがある?」
そういった疑問やお悩みを持つ方向けに、30代のリスキリングについて解説します。
筆者も30代で、現在リスキリングをしています。忙しい日常生活の中でのリスキリングは大変ですが、新しい知識を得るのは楽しくもあり、とても充実しています。
ぜひ、この記事を読んで30代のリスキリングを始めてみてください。
\未経験・初心者から3ヶ月でプロのWebマーケター!/
Contents
リスキリングとは
リスキリングは、英語でReskillingと書きます。経済産業省はリスキリングの定義を「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」としています。
なぜ今注目されているのか
リスキリングは、AIの台頭による技術的失業から労働者を守るため、そしてDX化に対応できるデジタル人材の不足に対応するために、世界的に注目されています。
日本では、2022年10月に岸田総理が自身の所信表明演説で、個人の学び直し(リスキリング)の支援に5年で1兆円を投じると表明しました。それを受けて、リスキリングが2022年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、大きな注目を集めています。
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30代がリスキリングのチャンスである2つの理由
「30代でリスキリングしても意味がない」と考えていませんか?
もしくは、30代でリスキリングするのは「まだ早すぎる」と思う人や、「もう遅い」と思う人もいるかもしれません。
しかし実は、30代はリスキリングするのに絶好のチャンスなんです。
理由は次の2つです。
- 知識を吸収しやすいから
- 転職のチャンスがあるから
それぞれ解説していきます。
①知識を吸収しやすいから
30代はリスキリングによって新たな知識を吸収しやすい上に、経験によって蓄積された知識などもリスキリングに活かせる年代です。
その根拠として、こちらのグラフをご覧ください。
(出典:大人になっても頭は良くなるの?:おとなのカラダゼミナール:日経Gooday)
このグラフは、流動性知能と結晶性知能の年齢による推移を表しています。
「流動性知能」とは、計算力、暗記力、集中力、IQなどです。18歳から25歳までがピークで、その後は徐々に落ちていき、40代以降、急速に低下します。
「結晶性知能」とは、知識や知恵、経験知、判断力など、経験によって蓄積される知能です。こちらは年齢とともにどんどん伸びて、60歳頃にピークになります。
このグラフからわかるのは、30代は流動性知能がまだ高い水準にあり、さらに結晶性知能を獲得しているということです。そのため、30代はリスキリングによって新たな知識を吸収しやすいのです。
②転職のチャンスがあるから
30代には、転職のチャンスが多くあります。
こちらのグラフをご覧ください。
(出典:転職成功者の平均年齢調査【最新版】転職するなら何歳まで?年代別の転職活動のポイントは? |転職ならdoda(デューダ))
このグラフは、2022年にdodaエージェントサービスを利用して転職に成功したビジネスパーソンの年代別の割合を表しています。
このグラフからは、25〜29歳の転職成功者が40.6%で最も割合が大きいとわかります。30代前半は23.6%、30代後半は12.8%となっており、同じ30代でも前半と後半で転職成功者の割合が半減しています。そして、40歳以上では13.9%にガクンと下がっているとわかります。
年齢が上がるにつれて転職は厳しくなりますが、30代では転職のチャンスがまだ十分にあるといえます。
30代がリスキリングによって需要が高いスキルを身につければ、転職活動で大きな強みになるでしょう。
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30代がリスキリングする3つのメリット
では、30代がリスキリングすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
以下の3つのメリットがあります。
- 業務を効率化できる
- 年収が上がる
- 転職に有利
それぞれ解説します。
①業務を効率化できる
リスキリングの1つ目のメリットとして、業務の効率化があげられます。
「業務が多すぎて毎日残業している。」「休日も出勤しないと仕事が終わらない。」という30代の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リスキリングによってDXスキルを身につけると、作業を自動化したり、作業工数を減らせるので、現在の業務を効率化できます。その結果、残業時間が減り、ワークライフバランスの実現につながります。
仕事を早く終わらせて、アフター5や休日のプライベートを充実できるのは大きなメリットですね。
②年収が上がる
リスキリングの2つ目のメリットは、年収が上がることです。
次の2つのグラフは、どちらも新しい資本主義実現会議(第23回)基礎資料|内閣官房ホームページからの引用です。
年収別の割合のグラフからは、年収が高くなるほどリ・スキリング層(学び直しをしている層)の割合が高く、不活性層(自ら学び直す意欲はなく実際に学習もしていない層)の割合が低くなっているとわかります。
(出典:新しい資本主義実現会議(第23回)基礎資料|内閣官房ホームページ)
また、学び直しが年収に与える効果の調査では、学び直し(リスキリング)実施群は非実施群よりも年収が12万円高いという結果です。さらにリスキリング1年以上では17万円、3年以上では30万円、それぞれ実施群が非実施群より年収が高くなっています。
リスキリングの実施年数が長いほど、年収差が広がっていくことがわかります。
③転職に有利
リスキリングの3つ目のメリットは、転職に有利になることです。
近年、幅広い業界でDXの推進に取り組む企業が増えており、人材が不足しています。
経済産業省の予測では、ITニーズの拡大により市場規模は拡大し続けるのに対し、IT人材の供給は2019年をピークに減少し、その後もIT人材の需要と供給の差が広がり続けるとされています。
そして、2030年までに最大で79万人のIT人材が不足すると予測しています。
そのため、リスキリングで企業のDXの推進に貢献できる専門的なスキルを身につけることができれば、30代でも転職を有利に進めることができるでしょう。
(出典:参考資料 (IT人材育成の状況等について)|経済産業省)
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30代がリスキリングしたいIT・Web系スキル6選
では、30代がリスキリングするべきスキルは具体的に何があるのでしょう。
DX推進で、これからますますIT・Web系スキルの需要が高まると予想されます。そのため、IT・Web系のスキルを身に付けるのがおすすめです。
株式会社WEBMARKSは「IT・Web系のリスキリングに関する意識調査」を実施しました。調査結果から、30代が将来身に付けたいと思うIT・Web系のスキルは主に以下の6つでした。
- Webマーケティング(27.1%)
- プログラミング(51.8%)
- AI・ChatGPTなど(35.2%)
- デザイン(36.7%)
- 動画編集(32.7%)
- ライティング/編集(21.1%)
プログラミングの人気が抜きん出ていて、他がそれに続く結果となっています。
それぞれのスキルについて詳しく解説します。
①Webマーケティング
Webマーケティングとは、ユーザーをWebサイトに集客し、商品やサービスの購入につなげるためのマーケティング活動です。Webマーケティングのスキルは、SEO、広告運用、SNS運用、アクセス解析があります。
(出典:2022年 日本の広告費 – News(ニュース) – 電通ウェブサイト)
では、Webマーケティングスキルに将来性はあるのでしょうか?
インターネット広告費の2020年から2022年の推移に注目してみましょう。22,290→27,052→30,912(単位:億円)と推移しており、右肩上がりに増加しているとわかります。
今後もインターネット広告の市場は拡大を続けていくと予想されてます。
それにともなってWebマーケターの需要も高まると考えられるので、Webマーケティングは非常に将来性があるスキルといえます。
②プログラミング
プログラミングは、どの年代でも人気があるスキルです。
プログラミングスキルとは、コンピュータに動作を命令する指示を書くスキルです。コンピュータに命令する際は、プログラミング言語を使います。プログラミング言語の文法を習得し、指示を書けるようになることで、プログラムを構築できるようになります。
プログラミングをリスキリングするなら、数あるプログラミング言語の中でも将来性のある言語を選ぶとよいでしょう。
将来性のあるプログラミング言語のひとつとして、Pythonが挙げられます。
PythonはAI(人工知能)分野や機械学習、データ分析の分野で多く採用されているので、DX推進に対応できる言語です。汎用性もあるので、さまざまな業界での需要が高くなっています。文法が比較的シンプルで初心者にも学習しやすい言語なので、リスキリングにおすすめです。
③AI・ChatGPTなど
AI・ChatGPTも人気です。
2022年11月に公開されたChatGPTは、ユーザーが入力した質問に、まるで人間のようにAIが答える対話形式のチャットサービスです。精度の高さから、ユーザーが急増しています。
(出典:「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」 を取りまとめました(METI/経済産業省))
令和5年8月、経済産業省は「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」を取りまとめたと発表しました。
その中で、生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルとして、①マインド・スタンスやデジタルリテラシー②指示(プロンプト)の習熟、言語化の能力、対話力等③「問いを立てる力」「仮説を立てる力・検証する力」等としています。
これらのスキルをリスキリングによって身につけることで、生成AI時代において市場価値の高い人材になれるでしょう。
④デザイン
デザインの中でも、Webデザインについて解説します。
Webデザインとは、Web上に表示されるページの見た目を制作することです。Webメディアやホームページ、Webサービスや広告用ランディングページのデザインもWebデザインです。
Webデザインは、ノーコードやローコードによるWeb制作・デザインツールが普及したことにより、初心者でも参入できるようになりました。また、人気の高まりでスクールなどでWebデザインを学ぶ人も増加し、競争が激化しています。
Webデザインに必要なのは、デザインツールを使いこなすスキルはもちろん、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)の知識も必要です。
さらに、Webサイトを上位表示させるためのSEOの知識やプログラミングの知識もあれば、ライバルたちと差別化できるでしょう。
⑤動画編集
YouTubeや動画広告の増加により、動画編集も人気が高まっています。
動画編集スキルとは、カット、テロップ挿入、BGM・効果音の挿入、色調補正・カラーグレーディングなどのスキルです。
株式会社サーバーエージェントの「動画広告市場規模推計・予測」でも市場規模は右肩上がりの成長が予測され、今後も動画編集スキルの需要は高いといえます。
(出典:サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施)
ただし、動画編集は独学でも学べるため、参入者も増加しています。デザインやマーケティングなど、プラスアルファのスキルを身につけることで長く活躍できるようになるでしょう。
⑥ライティング/編集
ライティングの中でもWebライティングについて解説します。
Webライティングとは、Web上に掲載される記事を執筆することです。企業が運営する自社メディアに掲載されるコラム記事や、商品やサービスをアピールするセールス記事などを執筆します。
Webライティングには、基本的なパソコンスキル、文章力、リサーチ力、SEOの知識などが必要です。
Webライティングの需要は高いですが、副業として手軽に始められることから参入者が増えています。インタビューや取材のスキルを身につけたり、特定の専門分野に詳しいことなどをアピールしてライバルと差別化できるとよいでしょう。
30代に人気のIT・Web系スキルを6つご紹介しましたが、リスキリングしてみたいスキルはありましたか?
次に、リスキリングの方法についてご紹介します。
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30代のリスキリングの学習方法
「どうやってリスキリングしたらいいのか分からない。」
「効率よくリスキリングする方法が知りたい。」
このような方のために、リスキリングの方法を2つご紹介します。
- 独学
- スクール
それぞれメリット・デメリットがありますので解説します。
①独学でリスキリング
1つ目の方法は、独学です。
独学のメリットは、自分のペースでいつでもどこでも学習でき、比較的コストがかからないことです。関連の書籍を読んだり、インターネットの情報やyoutubeなどの動画でも勉強できます。
独学のデメリットは、自分でしっかりと目標とスケジュールを決め、強い意志をもって取り掛からないと途中で挫折してしまう可能性が高いことです。
筆者もプログラミングを独学で勉強しようと決意し、書籍を購入したり、youtubeやUdemyなどで勉強したことがあります。しかし、すぐに行き詰まり、モチベーションが保てずに挫折してしまいました。
しっかりと計画的に自己管理してリスキリングできる方には独学がおすすめです。
②スクールでリスキリング
2つ目の方法は、スクールに通うことです。
コストがかかるというデメリットはありますが、スクールのメリットは、カリキュラムに沿って効率的にリスキリングできることです。
最近では、仕事や育児で通学が難しい人に向けて、オンラインスクールも増えています。学習スケジュールとサポートがしっかり用意されているので、モチベーションを保つことができ、挫折しにくいでしょう。
また、転職やフリーランスを目指している方は、在学中に実績構築ができたり、転職や案件獲得のサポートがしっかりしているスクールを選ぶとよいでしょう。
「早く効率的にスキルを身につけたい」「転職サポートなどの充実したサポートを受けたい」という方は、希望のスキルを学べるスクールを利用してみることをおすすめします。
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まとめ:30代からのリスキリングで市場価値の高い人材に!
この記事では30代のリスキリングについての解説と、おすすめのIT・Web系スキルをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
将来性のあるIT・Web系のスキルをリスキリングして、市場価値の高い人材になりませんか?
完全オンライン型WebマーケティングスクールのWEBMARKSでは、需要の高いSEOと広告運用をどちらも学べるので、市場価値の高い人材になれます。
30代の受講生も、未経験から始めて最短3ヶ月で、転職したりフリーランスとして活躍しています。
30代卒業生のインタビューもぜひご覧ください。
WEBMARKSはあなたのリスキリングを応援します!
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